「今この瞬間に200万ドル、日本円でおよそ3億円の一時金を渡す。ただし条件がひとつ、あなたは二度と働くことができない」。r/AskRedditに投げ込まれたこの取引に、3000件を超える回答が集まった。即答で受ける人、電卓を叩いて渋る人、そして「いくら積まれても働く権利は手放さない」と言い切る人。答えは見事に割れている。
※ 記事中のドル金額には、1ドル=150円で換算した日本円の目安を添えている。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
迷わずイエス。今ある貯金に足せば、死ぬまで暮らすのに必要な額を余裕で超える。あとは毎日ジムで胸をパンパンになるまで追い込んで、子どもたちにパンを焼いてやる生活だ。それ以上に望むものがあるか?
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
200万ドルを貯金に足す、ね。俺がやったところで「200万ドルと、あとは端数」にしかならないんだが。足す前の貯金がすでに勝ち組の話だろそれは。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
うちは合計で300万ドル、約4億5000万円くらいになる。ただし妻には週20時間のパートを続けてもらう必要がある。あと19年、健康保険のためだけにな。それくらいの犠牲なら喜んで払うよ。
※ アメリカには日本のような国民皆保険がなく、現役世代の多くは勤務先が用意する健康保険に加入している。仕事を辞めると保険も同時に失うため、家族の誰かが「保険を確保する目的だけで」働き続けるという選択がよく出てくる。65歳になれば公的医療保険のメディケアに移れるので、コメントの「あと19年」はそこまでの逆算になっている。
4. 名無しのReddit住民
共働きだからイエスだな。借金が全部消える時点で、無理に大金を稼ぎ続ける必要がなくなる。夫婦とも35歳、保証された200万ドルなら、ぎりぎり早期リタイアもどきに滑り込めると思う。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
同じことを考えたけど、条件をよく読むと働けなくなるのは自分だけだ。パートナーは働き続けられる。つまり二人そろって引退したくなるまで、その200万ドルには一切手をつけなくていいことになる。6. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
あるいは奥さんに離婚されて100万ドル、約1億5000万円を持っていかれる未来もあるぞ。そうなっても君はもう働けないわけで、4%ルールで年4万ドル、約600万円で一生やりくりすることになる。
※ 4%ルール=老後資産の取り崩しの目安として海外でよく使われる考え方。運用を続けながら毎年4%ずつ取り崩していけば資産が尽きにくいとされる。200万ドルなら年8万ドル、約1200万円が目安になる。
7. 名無しのReddit住民
もちろんイエスだ。こっちは61歳、200万ドルあれば残りの人生を持たせるのは間違いなく可能だからな。若い連中と違って、そもそも計算しなきゃいけない年数が短い。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
残りの人生ぶんを持たせるだけなら、正直だれにでもできるんだよな。持たせられなくなった時点で、人生のほうも終わってるわけで。
9. 名無しのReddit住民
運用しながら取り崩していけば、毎年8万ドル、約1200万円くらいにはなる計算だ。自分ならやる。やれる自信もある。ただしそれは、単に自分が年寄りだからという理由でしかない。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
こっちは30歳だけど、今住んでる地域なら普通にいけると思う。年4万ドルも使ってないし。最初の1年で受け取った8万ドルで数年は食いつないで、その間は元本を増やしにかかるつもり。11. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
みんな軽く言うけど、具体的にはどうやるんだ? S&P500に200万ドルを丸ごと入れるだけでいいのか、もっと面倒な話なのか。引き出すときの手数料は? 税金は? いつか200万ドルが転がってきたときのために知っておきたい。
12. 名無しのReddit住民
200万ドルって、昔ほどの価値はもうないぞ。特にアメリカではな。数字だけ見て一生安泰だと思ってる人は、家と医療費の相場をもう一度確かめたほうがいい。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
それな。こっちは生活コストの高い都市部に住んでるから、200万ドルが40年以上もつとはどうしても思えない。家賃と保育料だけで毎月きれいに溶けていく。
※ アメリカのネットでよく出てくるHCOLは「生活コストの高い地域」の略。ニューヨークやサンフランシスコなど住居費が突出して高い都市を指し、同じ年収でも地域差がそのまま生活水準の差になるため、この手の金額議論では必ず持ち出される。
14. 名無しのReddit住民
投資に回して、その利回りを給料代わりにするに決まってるだろ。200万ドルを年5%で運用できれば税引き前で10万ドル、約1500万円だ。それで快適に暮らせないと言うなら、荷物をまとめて生活費の狂ってる数都市から出ていけばいい話。年1500万円で好きな趣味だけやって金の心配ゼロとか、最高の身分じゃないか。
15. 名無しのReddit住民
イエス。50万ドル、約7500万円で家のローンと支払いを全部片付けて、それでも遊ぶ金が少し残る。残り150万ドルを運用に回せば、その利息だけで今の家に住み続けられる計算になる。
16. 名無しのReddit住民
そもそも一生働いてやっと届くかどうかの額なんだから、受け取らない理由がどこにあるのか分からない。デメリットを探すほうが難しいだろこれ。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
本当にな。試しに計算してみたら、家賃も食費も一切引かずに手取りだけを積み上げていって、200万ドルに届くのは156年後だった。俺の人生には存在しない金額なんだよ。
18. 名無しのReddit住民
みんなちゃんと考えてないと思う。これは想像よりずっと大きな金だぞ。かなり保守的に年3〜4%だけ取り崩すとしても、インフレを織り込んだうえで年6〜8万ドル。都市部の人間には物足りなく見えるだろうけど、この生活には老後資金の積み立てが要らないし、税金も済んでいる。丸ごと使える金なんだ。年7万ドルなら月5800ドル、約87万円。こっちは年収13万ドルで401kを満額積んだあとの手取りが月5800ドルちょっとで、それでサンディエゴで十分快適に暮らしてる。
※ 401k=アメリカの企業型確定拠出年金。給与から天引きで積み立てて老後に受け取る仕組みで、日本の企業型DCに近い。現役のうちは「積み立てぶんを引かれた残り」で生活することになるので、手取りは額面よりかなり下がる。
19. 名無しのReddit住民
ずっと昔、最初の上司が言っていたことを思い出した。社員に先に100万ドル払っておけば、クビと収入を失う恐怖が消えるぶん、もっとリスクを取った良い判断ができるようになるはずだ、と。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
何にリスクを取るんだ? 職種によるだろそれは。最低賃金の仕事なら全員その場で辞めるだけだし、取れるリスクといったら酒を飲んで出勤するか、上司の頼みごとにいちいち文句を返すくらいのものだ。ただ、金の心配がゼロの状態でビジネスのアイデアに賭けるなら話は別。失敗しても痛くないから、いくらでも張りにいける。
21. 名無しのReddit住民
その上司の言い分がいまいち飲み込めない。リスクを取らないことが致命傷になる業界って、具体的にどこなんだ。俺なら単に会社にとって扱いづらい社員になるだけだと思う。「フルリモートで雇ったんですよね、じゃあこっちはフルリモートのままで」ってな。労働者には最高だけど、会社の得になるとは思えない。
22. 名無しのReddit住民
イエス。市場に置いたまま5年寝かせておく。その間はアジアか中南米を旅して回るつもりだ。戻ってくる頃には元本がかなり育ってるはずだから、アメリカに帰っても相当ゆとりのある暮らしができる。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
旅に出ると資産の増えるスピードが上がるのか? そんな裏技があるなら、もう少し詳しく教えてほしいんだが。24. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
暴落しなければな。5年寝かせるつもりが、起きたら半分になっていたパターンも普通にありうる。そしてそのとき、二度と働けない縛りがじわじわ効いてくるのが怖いところだ。
25. 名無しのReddit住民
いくら積まれても、二度と働けないという条件だけは飲めそうにない。何かしらの形で社会に返している感覚は持っていたいんだ。そこを取り上げられたら、たぶん退屈と落ち込みの間をうろうろしながら、もらった金をくだらないものに溶かして終わる自分が見える。
26. 名無しのReddit住民
断る。大工の仕事が好きなんだよ。人に喜んでもらえるものを作っていると、残り少ない脳細胞がちゃんと興奮するんだ。それを手放して、代わりに何をしろっていうんだ。
27. 名無しのReddit住民
「二度と働くことを許されない」の定義次第だな。俺の運の悪さからすると、シンクの水漏れを自分で直したとか、庭の芝を刈ったとかを仕事と見なされて、200万ドルを没収される展開になる気がしてならない。
28. 名無しのReddit住民
自分は勤務先の健康保険が欲しいから、この取引は受けない。あと10年働いて早期リタイアするほうを選ぶ。ただし全力では働かないけどな。昇進も狙わないし、むしろ一段下のポジションに降りてストレスを減らすと思う。
29. 名無しのReddit住民
夫と二人で楽しんでいる、自然と旅行が中心のシンプルな暮らし。それを死ぬまで続けられるだけの額だ。それを差し出されて、なお働き続ける理由がどこにある? だいたい自分には、桁違いの金持ちがなぜ働き続けるのかが昔から分からない。年収2000万ドルのCEOが1年で辞めてフィジーに移住しない理由がないだろ。金は欲しいし、やりたいことも追いかけたい。でも「もう十分」と言える金額は確実に存在するはずなんだ。
30. 名無しのReddit住民
これ、世界で15カ国くらいを除けばまったく成立しない質問だぞ。うちの国では医者の年収が2万5000ドル、日本円にして約375万円だ。だから俺は一瞬で受ける。アパートを10戸買って、1戸に自分が住んで残り9戸を貸せば、それだけで一生食っていける。
まとめ
受ける・受けないの分かれ目は、金額そのものより「その人が何歳で、どこに住んでいるか」にきれいに集約されていた。61歳なら計算すべき年数が短いから成立し、30代の都市部なら40年以上を年600万〜1200万円で走り切る計算になって急に心もとなくなる。同じ200万ドルが、人によって「一生分の自由」にも「ちょっと長めの退職金」にも見えるわけだ。もうひとつ目を引いたのが、アメリカ勢の多くが真っ先に健康保険の心配をしていた点。配偶者に週20時間のパートを続けてもらう、あと10年だけ働いて保険を確保する——公的な皆保険がある日本からは出てきにくい発想で、この条件のきつさが国によってまるで違うことがよく分かる。そして最後まで残ったのは、金では動かない層だった。大工の仕事が好きだから断る人、社会に返す感覚を失うのが怖い人。彼らが手放したくないのは収入ではなく、働くという行為そのものだった。皆さんは、3億円と引き換えに二度と働けなくなる取引、受けますか?

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