「昔は毎日みんながやってたのに、今は完全に消えた職業って何?」——r/AskRedditのこんな問いに、1000件を超える“懐かしい仕事”が集まった。点灯夫、氷屋、電話交換手…名前を聞くだけでセピア色の記憶がよみがえる(実際に見たことがなくても)。中には「あれ、まだこっそり残ってない?」というツッコミも混ざっていて、読むほど味わい深い。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
真っ先に浮かんだのが点灯夫(ランプライター)だな。夕方になると長い棒を持って街じゅうのガス灯を一つずつ手で点けて回って、夜明け前にまた消しに戻ってくる。近所一帯が、あの棒とハシゴを持ったおじさん一人に頼りきりだったんだよ。
※ 点灯夫(ランプライター):電気の街灯が普及する前、ガス灯を毎晩点けて消して回った職業。日本でも明治〜大正期にガス灯の点消し方がいた。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
わかる、めちゃくちゃロマンのある仕事だよね。でも雨の日も嵐の日も毎晩やってたと思うと、実際はかなりの重労働だったんだろうな。ハシゴから落ちたりしなかったのかね。
3. 名無しのReddit住民
氷配達。電気の冷蔵庫がまだ無かった頃、デカい氷の塊を担いでアパートの階段を上まで運んでた人がいた。うちの親戚は今でも冷蔵庫のことを頑なに「アイスボックス(氷箱)」って呼ぶんだよな。
※ 昔の家庭には電気冷蔵庫の代わりに、上段へ大きな氷を入れて中を冷やす「アイスボックス」があった。氷屋が定期的に氷を配って回った。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
うちのばあちゃんも冷蔵庫をアイスボックスって言い張る。もう氷なんか一個も入ってないのに(笑)。中身も仕組みも変わったのに、呼び名だけが生き残ってるの、ちょっといい話だ。
5. 名無しのReddit住民
牛乳配達。毎朝ガラス瓶に入った牛乳を玄関先に置いていってくれた。飲み終わった空き瓶を出しておくと新しいのと交換してくれるシステムで、あれはあれで完成されたエコだったと思う。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
うちは裏口のポーチに小さな木箱があって、そこに毎朝クォート瓶の牛乳が4本入ってた。今思うと知らない人が毎朝敷地に入ってくるわけで、すごい信頼社会の上に成り立ってたんだな。※ クォート=約0.95リットル。牛乳瓶を出し入れする専用の「ミルクボックス」を玄関に備える家が多かった。
7. 名無しのReddit住民
レンタルビデオ店。地元の店が2年前にとうとう閉店した。個人経営で、大手が潰れた後もしぶとく生き残ってたんだ。VHSからBlu-rayや4Kまで品揃えが幅広くて、しかも「レッドボックスやNetflixより早く入荷する」がウリだった。最後の方はもう半分、常連の義理で通ってた感すらある。
※ ブロックバスターは全米最大手だったレンタルチェーンで、2010年前後にほぼ消滅した。レッドボックスは店頭に置かれたDVDの自動貸出機。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
自分の初バイトが2005年のブロックバスターだった。シフトのほとんどは、絶対に聞いてくれない客に映画をおすすめするのと、期限を過ぎても返ってこないテープを延々と巻き戻す作業だったよ(笑)。
9. 名無しのReddit住民
電話交換手。今みたいに自分で番号をダイヤルできなかった時代、丸一日ずっと巨大な配電盤にケーブルを手で抜き差しして、たった一本の通話を繋いでたんだよ。冷静に考えると気の遠くなる仕事だ。
※ 電話交換手:発信者と相手の回線をプラグで物理的に繋ぐ仕事。「もしもし、○○番につないで」と交換手に頼む方式だった。日本にも大勢いた。
10. 名無しのReddit住民
昔は「コンピューター」って人間の職業名だったんだよな。主に女性たちが、ロケットの軌道みたいな膨大な計算を手作業でこなしてた。機械のコンピューターって名前は、もともとこの人たちの仕事から取られたものなんだ。
※ NASAの黎明期などで活躍した計算手のこと。映画『ドリーム』は、この計算を担った黒人女性たちの実話を描いた作品。
11. 名無しのReddit住民
行商のくず屋。親父(40年代後半生まれ)が言うには、1950年代のニューヨーク州の街を馬車に乗って「ぼろ切れー!ぼろ切れはいらんかねー!」って叫びながら回ってたらしい。主婦が布きれを売ったり、逆に買ったりしてた。60年代にはもう見かけなくなってたって。
※ 古布や金属くずを買い集めて再利用業者に売る行商。日本の「くず屋」「ぼろ買い」に近い商売。
12. 名無しのReddit住民
テレビ修理屋。昔は家電が壊れたら当たり前のように修理して使い続けてた。今もわずかに残ってはいるけど、テレビをわざわざ直しに出すって感覚はほぼ消えたよね。壊れたら買い替えるのが普通になっちゃった。
13. 名無しのReddit住民
フルサービスのガソスタ店員。車で乗り入れるとゴムのコードを踏んで「チンチン♪」って鳴る。店員が出てきて「満タン?レギュラー?無鉛?」。給油してる間にフロントガラスを拭いて、「オイルも見とく?」って聞いてくれる。ガソリンは1ガロン39セントの時代だ。ああ、歳がバレるな(笑)。
※ かつて日本のガソリンスタンドでも当たり前だった「フルサービス」。今は海外も日本も大半がセルフ式に置き換わった。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
ニュージャージーとオレゴンでは今でも店員が給油してくれるよ。というか、法律で自分では入れちゃいけない州すらある。昔はこの仕事の給料だけで専業主婦と子供2〜3人を養えたっていうのが、今からすると一番の衝撃だ。
15. 名無しのReddit住民
活字組版工。新聞や本を刷るために、鉛でできた文字の一個一個を手で拾って並べ、ページを組んでいた人たち。写真植字やデジタル化の波で、完全に消えてしまった職人技だ。
※ 活版印刷では、金属の活字を一文字ずつ拾って版を組んだ(文選・植字)。日本の印刷所にも同じ職人がいた。
16. 名無しのReddit住民
自動でピンが戻ってくる機械が発明される前は、ボウリング場が少年を雇ってピンを立て直させたり、ボールを転がして返させたりしてたんだよ。ピンボーイって呼ばれてたやつ。あの奥の暗がりで、けっこう危なかったんじゃないかな。
※ ピンセッター(ピンボーイ):レーンの奥に控え、倒れたピンを手で並べ直す仕事。自動ピン返却機の登場で消えた。
17. 名無しのReddit住民
エレベーター操作係。「7階でーす!靴下、時計、鍵、それにランジェリー売り場ー!」ってアナウンスしながらボタンを押してくれる人がいた。デパートのちょっとした華だったんだよな。
※ 自動運転のエレベーターが普及する前、乗客に代わって操作し階の案内をした。日本のデパートの「エレベーターガール」と同じ役割。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
エレベーターを動かすには専門の訓練と技術が要る、っていう建前だったらしいよ。で、人類はその後「自分でボタンを押す」という革命的テクノロジーを発明したわけだ(笑)。
19. 名無しのReddit住民
目覚まし時計が普及する前の「起こし屋」。長い棒で寝室の窓をコンコン叩いて、契約した人を毎朝時間通りに起こして回る仕事だった。じゃあ起こし屋自身は誰が起こすんだ、っていう哲学的な問題があるよな。
※ 起こし屋(ノッカー・アッパー):主に産業革命期のイギリスで、工場労働者を時間通りに起こすため実在した職業。長い棒や、豆を吹き飛ばす筒で窓を叩いた。
20. 名無しのReddit住民
灯台守。自動化されるまでは、人里離れた岬に住み込んで、毎晩灯りを絶やさないように管理してた。孤独だけどロマンのある仕事の代名詞だったよね。今はほとんどが無人の自動灯台に置き換わってしまった。
21. 名無しのReddit住民
高速道路の料金所の係員。まだいる所もあるけど、昔は自分の州にたくさんいたよ。電子課金と自動ゲートに置き換わって、あの窓口で「はい、おつり」って小銭をやり取りする光景は、どんどん消えていってる。
22. 名無しのReddit住民
靴磨きと靴修理職人。昔は人口15万人以上の町なら、どこにも修理屋が3軒はあったもんだ。今じゃ人口50万の都市に1軒あればいい方だよ。うちの祖父は何十年も靴職人(コブラー)をやってた。
※ コブラー=靴の修理・製造をする職人。使い捨てできる安い靴が増え、街の靴修理店は激減した。
23. 名無しのReddit住民
今日ラジオで聞いたんだけど、全米にプロの、しかも免許を持った羊の毛刈り職人はたった400人しかいないんだって。まだ完全な絶滅ではないけど、静かに消えかけてる職業の典型だよな。
24. 名無しのReddit住民
ゲームカウンセラー。90年代は任天堂の電話窓口(ニンテンドー・パワーライン)にかけると、攻略のヒントやアドバイスを人間が教えてくれたんだよ。今の攻略サイトやYouTube動画の代わりを、生身の人間が電話越しにやってた。
※ 攻略に詰まったプレイヤーが電話で相談すると、専門スタッフが進め方を案内してくれたサービス。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
それ知ってる、めちゃくちゃ憧れの職業だった。一日中ゲームをやって、その知識で電話に答えてお金までもらえるなんて、子供の頃の自分にとっては夢のような仕事に見えたよ。
26. 名無しのReddit住民
乳母。母親の代わりに赤ん坊へ母乳を与えるのを仕事にしてた女性のことだね。粉ミルクが普及するまでは、裕福な家庭や、母親を亡くした赤ん坊にとって文字通りの命綱だった。
※ ウェットナース:他人の子に授乳する職業。歴史的には貴族や王族の家に住み込みで雇われることも多かった。
27. 名無しのReddit住民
検針員。完全には消えてないけど、もうほぼ絶滅寸前だ。昔は毎月一軒一軒ドアを回ってガスや電気のメーターを読んでたのが、今はスマートメーターが電力会社へ直接データを送る。何十人もの検針員が、トラック一台とドライバー一人に置き換わった。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
機械が賢くなると、専門職ごと丸ごと消えるよな。うちの親父は昔、留守番電話(アンサリングマシン)を修理する仕事で食ってたよ。今じゃ「留守番電話を直す」って発想からしてもう通じない。
29. 名無しのReddit住民
無声映画館のピアニスト。まだ映画に音が付いてなかった時代、上映中ずっと生演奏で場面に合わせて音楽をつけてた人がいた。トーキーの登場で、ほぼ一夜にして大勢が失業したらしい。技術の進歩って、時々こういう残酷さがある。
※ 無声映画は音声トラックが無く、劇場ごとに専属の楽士が即興で伴奏した。1930年前後のトーキー(発声映画)普及で職を失った。
30. 名無しのReddit住民
こういうスレを20年後に立てたら、今ある仕事の半分がここに並んでるんだろうな。ついこの前まで、焼き串を回すためだけに小さな犬を回し車で走らせてた時代があったわけで、人類は結局ずっと何かを自動化し続けてるだけなのかもしれない。
※ ターンスピット・ドッグ:暖炉で肉を焼く串を回す回し車の中を走らされた犬。回転式の焼き機の普及で不要になった。
まとめ
並んだ職業を見渡すと、消えた理由はだいたい二つに分かれる。電球や自動化に置き換えられた「技術に消された仕事」(点灯夫、電話交換手、エレベーター操作係)と、使い捨て文化やネットに押し流された「暮らしの変化に消された仕事」(靴修理、レンタルビデオ、テレビ修理)だ。面白いのは、多くの人が単に懐かしがるだけでなく、あの頃は一つの配達の仕事で家族を養えた、という点をしみじみ語っていたこと。効率化は便利さと引き換えに、顔の見える関係も少しずつ持ち去っていったのかもしれない。そして誰かが言うように、20年後に同じスレが立てば、今の私たちの仕事も懐かしがられる側に回っているはず。皆さんは、自分の親や祖父母がやっていた「もう消えた仕事」の話を聞いたことがありますか?


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