「自分が甘やかされて育った」と気づいた瞬間――それは突然やってくるらしい。飛行機の座席、洗濯機の使い方、友達の家の昼食。Redditに集まった元・お坊ちゃんお嬢ちゃんたちの告白が、笑えるのに少しだけ刺さる。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
初めてエコノミークラスに乗ったとき、フライトアテンダントに「座席をフルフラットにするボタンはどこですか?」って聞いたんだよ。彼女はただ黙って見つめてきて、隣の友達が小声で「エコノミーにはそんな機能ないよ…」って教えてくれた。19歳にして初めて飛行機に座席クラスがあることを知った。ビジネスクラスって出張する人の呼び名だと思ってた。あの恥ずかしさは一生消えない。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
「そんなのありえる?」って思いかけたけど、よく考えたらファーストクラスやビジネスクラスって飛行機の前方にあるんだよね。前から乗って前の席にしか座ったことがなければ、後ろの世界を知らないまま大人になることも普通にあり得るわ。
3. 名無しのReddit住民
大学で周りの学生がみんな絶妙にシワの入ったシャツを着てて、あのくたっとした感じどうやって出すんだろうって真剣に悩んでた。で、初めて自分で洗濯したときに気づいた。乾燥機から出したらあの状態になるんだよ。うちにはずっと家政婦がいて、毎週アイロンまでかけてくれてたから知らなかった。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
逆に言えば、毎週アイロンがけされたシャツで登校してた時点で周りには「あいつ育ちが違う」ってバレてたと思うよ。本人だけが気づいてなかったパターン。
5. 名無しのReddit住民
父親が昇進を断ったって友達に話したことがある。理由は「年収の上がり幅が10万ドルしかないから」。友達の一人が「うちの父ちゃん、それが年収全部だよ」って言った瞬間、空気が凍った。あと、フェアモントホテルをベストウェスタンみたいな普通のチェーンだと思ってた。両方泊まったことあったから違いがわからなかった。
※ フェアモントは世界各地に展開する高級ホテルチェーン。一泊数万円〜十数万円が相場で、ベストウェスタン(中価格帯ビジネスホテル)とは完全に別格。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
しかもその10万ドルの「上がり幅」って、アメリカの世帯年収の中央値が約8万3千ドルだからね。「上乗せ分だけで大半の家庭の収入を超えてる」のに断れるって、もうスケールが違いすぎて笑うしかない。
7. 名無しのReddit住民
大学に行って初めて気づいた。18歳で自分の車を買ってもらうのは当たり前じゃないし、年に2回家族で海外旅行に行くのも普通じゃなかった。周りのほとんどが学生ローンを抱えてるかバイトしてて、自分の世界がいかに狭かったか思い知らされた。
8. 名無しのReddit住民
免許を取るために自転車でバイトに通ってお金を貯めて、やっと中古車を買った。でも仮免だったから半年間は一人で乗れなかったんだよね。ただ、だからこそ本免取ったときのあのポンコツへの愛着は半端なかった。自分で汗かいて手に入れたものって特別なんだよ。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
この話ほんとにいい。「ポンコツへの愛」って裕福な家庭で育った人には絶対にわからない感覚なんだよな。自分で稼いで買った最初のものって、性能とか関係なく宝物になる。
10. 名無しのReddit住民
祖父母が毎年4万ドル(約600万円)を3年間くれて大学に通わせてくれた。当時はそれが普通だと思ってたけど、就職してから同僚たちが奨学金返済に何十年も苦しんでるのを見て、自分がどれほど恵まれていたか痛感した。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
息子にジョンソン・アンド・ウェールズの学費を4年分払ったのに、卒業しなかった父親がここにいますよ。小道具の偽札を買ってきて、バーベキューでグリルの上に札束をぶちまけてやろうかと本気で考えてる。
※ ジョンソン・アンド・ウェールズ大学はアメリカの料理・ホスピタリティ系で有名な私立大学。年間学費は約4万ドル(約600万円)前後。
12. 名無しのReddit住民
家族旅行ではいつもスイートルームに泊まって、一人一部屋で、フルキッチン付きで眺望も最高だった。大学1年のとき友達と海水浴旅行に行って、初めて「部屋を他人とシェアする」という概念に出会った。平気なフリしてたけど内心かなり動揺してた。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
「なぜトレバーが隣で静かに自慰行為をしているのか?」がシェアルーム初体験の洗礼ってわけか。
14. 名無しのReddit住民
初めて州外に就職したとき、両親が車に荷物を詰め込んで、一緒にアメリカを半分横断して、アパート探しから銀行の場所やスーパーの位置まで全部調べてくれた。Mapquestの時代で誰も土地勘がなかったのに。当時は当たり前だと思ってたけど、あれが自分の人生の土台を作ってくれたんだと今ならわかる。
※ MapquestはGoogleマップ以前に主流だったオンライン地図サービス。スマホのない時代、道を調べるには事前に印刷するのが一般的だった。
15. 名無しのReddit住民
愛情深い親がいるっていうのは、金銭的な裕福さとはまた別のとんでもない特権なんだよね。それに気づかないまま大人になる人がほとんどだけど。
16. 名無しのReddit住民
「私立学校」っていうのが祖父母が年間3万ドル(約450万円)払ってくれてるって意味だと知らなかった。頭が良ければ入れて、学費は無料なんだと本気で思ってた。高校で他の公立の子と友達になって、私立には人生で出会った中で最も頭の悪い人間が何人もいることに気づいたとき、ようやく現実が見えた。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
ちなみにアメリカの私立学校の多くは、もともと人種統合政策に対抗して作られた「分離アカデミー」が起源だったりする。入学の基準が学力テストじゃなくて学費を払えるかどうかなのは、そういう歴史的な背景もあるんだよ。
18. 名無しのReddit住民
お金に対するサバイバル本能がゼロだということに気づいた瞬間。際限なく使って、問題なんて起きるわけがないと思って生きてきた。で、今まさに問題が起きてる。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
うちの兄がまさにそれだった。母親が私に「お金は無限じゃない!」ってブチギレた3日後に、兄には家賃が払えないからって1000ドルをポンと渡してたのを見て、兄は初めて自分が甘やかされてたこと、そして私が放置されてたことに気づいたらしい。兄は立ち直ったけど、お金の使い方を矯正するのは相当きつかったみたい。
20. 名無しのReddit住民
仕事で公共料金が毎月のように止められてるお客さんの対応をしてると、電気が通ってて冷蔵庫に食べ物があるだけでもう恵まれてるんだって痛感する。たとえ自分の子供時代がクソだったとしても。
21. 名無しのReddit住民
友達のボウリングパーティーで爪が割れて、友達のお父さんが爪切りを持ってきてくれたんだけど、使い方がわからなかった。ずっと親に爪を切ってもらってたから。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
それは甘やかされてたんじゃなくて、親が基本的なスキルを教えなかっただけでは。恥ずかしいのは君じゃなくて親のほうだよ。そもそも爪切りを使わない人だって普通にいるし、やすりとか別の道具でやる人もいるからね。
23. 名無しのReddit住民
春休みやクリスマスに高級リゾートに行くのが当たり前だと思ってた。みんな同じような場所に行ってるものだと。ティーンになるまで、自分が「プレミアムな旅先」にしか行ったことがないことにすら気づかなかった。
24. 名無しのReddit住民
うちはめちゃくちゃ裕福ってわけじゃなかったけど、困ったこともなかった。友達が誕生日にもらったテントを持ってきてくれて、うちの犬がそれをズタズタにした。友達がすごく怒ってたんだけど「親に新しいの買ってもらえばいいじゃん」って思ってた。その後、友達の家に遊びに行ったら、昼ごはんがツナ缶1つとマヨネーズを大量の薄い食パンに塗ったもので、それを6人で分けてた。あのとき初めて「なぜ自分にはスーパーグースがあって、友達には4回おさがりされたハフィーしかないのか」が腑に落ちた。
※ スーパーグース(Mongoose Supergoose)は高級BMXバイク、ハフィー(Huffy)は量販店で売られる安価な自転車ブランド。アメリカの子供にとって自転車の格差は家庭の経済状況を映す鏡だった。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
で、ご両親は友達に新しいテント買ってあげたの?
26. 名無しのReddit住民
22歳のときのルームメイトが、親から「これからは携帯代を自分で払いなさい」って言われて帰ってきた。それが彼にとって人生初の唯一の支払い義務。俺がかろうじて買えた安い飯を食ってるテーブルの前に座って、イーヨーみたいな声で「携帯代払わなきゃいけないから…仕事探さなきゃ…」って言ったんだよ。
※ イーヨーは『くまのプーさん』に登場するロバのキャラクター。常にうつむいていて陰気な口調で話すことで知られる。
27. 名無しのReddit住民
毎年ヨーロッパやクルーズに行って、カントリークラブにも複数入ってた。母はシカゴ郊外のかなり裕福なエリア出身で、「スノッブな空気の中で子供を育てたくない」って別の場所に引っ越したんだけど、結果的に引っ越し先では「金持ちの子」っていじめの対象になってしまった。
28. 名無しのReddit住民
ゲーム機戦争に参加したことがない。欲しいハードは全部あったし、周辺機器も専用モニターも、数年おきに新品のゲーミングPCまで買ってもらえた。「プレステとXboxどっち派?」って聞かれたとき、意味がわからなかった。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
嫉妬の底から愛を込めて言う。くたばれ。♥
30. 名無しのReddit住民
年に2〜4回旅行して、さらにビーチハウスも持ってた。財布に300ドル入ってるのが、ほとんどの人の銀行口座より多いなんて知らなかった。15歳で初めて彼女ができたとき「夏はどこで過ごすの?うちの別荘の近くだといいな」って聞いたら、彼女にキチガイを見る目で見つめられた。彼女の家族は旅行なんてほとんどしないし、ましてや別の家なんてない。彼女が毎晩同じ4つの壁を見つめてるんだと思ったら、自分がどれだけ違う天井を見てきたか考えてしまって、しばらく立ち直れなかった。
まとめ
このスレッドに集まったエピソードには、明確な共通パターンがある。ほぼ全員が「大学進学」「初めてのバイト」「育ちの違う友人との出会い」のどれかで目が覚めている。つまり、自分の家庭の外に出て初めて「普通」の基準線が見えるということだ。飛行機の座席、洗濯機の使い方、爪切りの持ち方――日常の些細なことほど気づくのが遅い。興味深いのは、多くの人が恥ずかしさや罪悪感を率直に語りつつ、同時に「親の愛情は金では測れない」という方向にも話が広がっていること。経済的に恵まれていたことと、人間として成長できたかどうかは別問題で、むしろ気づいた後にどう生きたかが大事だという声が印象的だった。皆さんは「自分の当たり前が当たり前じゃなかった」と気づいた瞬間、ありますか?

コメント
甘やかされたと、知らずに贅沢していたと混ざっていますね。
>「自分の当たり前が当たり前じゃなかった」
中学の同級生の制服が少し変わった作りで「こういう服はオーダーするものでしょ」とあっさり言われた。