「これまで手に持った中で、いちばん信じられなかった物は?」 海外掲示板にこんなお題が立ちました。地球より古い隕石、純金20キロ、ネアンデルタール人が作った槍の先と、物そのものが桁外れな答えが並ぶ一方で、「物としては何の変哲もないんだけど」と前置きのつく答えも負けていません。親子鑑定の会社から届いた1通の手紙、自作アプリが初めて売れた瞬間のスマホ、片手に収まるほど小さく生まれた双子。重さや値段では測れない「信じられない物」の話を集めました。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
地球よりも古い隕石だね。
いま自分が立ってるこの星より年上の石を、この手に持ったことがある。
※ 隕石の多くは、約46億年前に太陽系ができたころに生まれた小天体のかけら。地球が今の姿にまとまるより前にできた物質を含むものがある。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
この星がまだ冷えて固まってもいないころから宇宙を漂ってた物を、手に持つ。とんでもない話だよな。
そんな時間の長さ、どうやっても頭が追いつかない。宇宙の下書きの切れ端に触ってるようなものだよ。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
俺もシベリアに落ちた隕石のかけらを持ってたことがある。こんなの持ってたら最高に格好いいだろ、と思って枕元のテーブルに置いておいたんだ。そしたら、そこから丸1週間、とんでもなくひどい夢ばかり見た。
オカルトの類はまったく信じてないんだけど、あれは本当に変だったな。結局、水晶とかそういうのが好きなヒッピー気質の友だちにあげちゃったよ(笑)
4. 名無しのReddit住民
生まれたばかりの、自分の息子。
あれより信じられないものを、この腕に抱いたことはないよ。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
あの一瞬で、本当にいろんなことが変わるんだよな。自分がまるで別の人間になる。
それまで大事だと思い込んでたあれこれが、あの子と比べたとたん、急にかすんで見えたよ。
6. 名無しのReddit住民
人間の脳を手に持ったことがある。
医者でも医学生でもないんだけど、人体の解剖学を学ぶ講座を受けたことがあって、そのときにね。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
高校の理科の授業で、一度だけ同じことをやったよ。脊髄も持った。
あれは、その……自分は好きになれなかったな。
8. 名無しのReddit住民
スマホだね。といっても、自分で作ったアプリが初めて売れたと表示された、その瞬間のスマホ。
まったく知らない誰かが、俺の作った物にお金を払ってくれたんだ。スマホそのものは何の変哲もないやつなのに、あれ以上に信じられない物を手にしたことはない。
9. 名無しのReddit住民
エアロゲル。
見た目は、凍らせた煙をそのまま半透明のかたまりにしたような感じ。それなのにあまりにも軽くて、目を閉じると、手のひらに載ってるのがほとんど分からないんだ。
ガラスやプラスチックみたいに見える物には重さがあるはずだって、脳が勝手に思い込んでるんだよね。だから、ちゃんと硬い固体なのに持ってる感覚がほとんどないっていうのは、頭がくらくらするような体験だった。
※ エアロゲル:ゼリー状の物質(ゲル)から液体だけを抜き、細かな骨組みを残して作る固体。体積のほとんどが空気で、きわめて軽い。
10. 名無しのReddit住民
親子鑑定の会社から届いた、1通の手紙。
大切に思っていた女性のそばにいるために、国の反対側まで引っ越したんだ。彼女は妊娠の最初の3か月が終わるころだった。一緒に住むようになって、2人の暮らしが始まった。出産にも付き添ったし、それから半年間、彼女と息子の世話をした。
あるとき身内の一人に説得されて、遺伝子検査を受けることにした。うるさく言うのをやめさせたい、ただそれだけのつもりだった。
結果は、俺の子じゃなかった。嘘さえつかれていなければ、それでも2人のそばに残ったと思う。あの手紙を読んだ瞬間ほど、信じられないくらいいろんな感情が一度に押し寄せてきたことは、人生でほかにないよ。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
それでも残るつもりだった、というところが余計につらい。
血のつながらない子を愛して育てることは、できるんだよ。でも、2人の暮らしの土台がまるごと嘘だと知りながら、毎日こっちの目を見ていた相手とは、一緒にいられない。
しかもその裏切りに加えて、半年間わが子として世話をして、絆を深めてきた赤ちゃんまで失ったわけだろ。一度に背負うには、あまりにむごい痛みだよ。
12. 名無しのReddit住民
アンデス山中の飛行機墜落事故を描いた『生存者』という本があるんだけど、その事故で生き残った16人全員のサインが入った1冊を、この手に持ったことがある。
※ 『生存者』(原題 Alive):英国の作家ピアズ・ポール・リードが1974年に発表したノンフィクション。1972年10月、ウルグアイのラグビーチームの選手らを乗せた飛行機がアンデス山中に墜落し、乗っていた45人のうち16人が、2か月あまり後に救出された。1993年には『生きてこそ』の邦題で映画にもなっている。
13. 名無しのReddit住民
16歳のころからずっと就きたいと思ってた仕事の、社員証。
物としてはただのカードなんだけどね。
14. 名無しのReddit住民
純金を20キロ。
手に持った物で信じられなかったといえば、自分はこれに尽きるな。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
フルサイズの金の延べ棒、って書こうとしてたのに。あれ、その半分ちょっとの重さしかないんだよ。
※ 銀行間の取引などに使われる標準的な金の延べ棒は、1本およそ12.5キロ。
16. 名無しのReddit住民
スーパーでもらったレシートかな。買ったのは本当にたったの4品なのに、合計が50ドル(約7500円)だったんだ。
通路に突っ立ったまま、手の中のレシートをじっと見つめてさ。自分はいつの間に、細切りチーズとペーパータオルの投資家になってたんだろうって考え込んじゃったよ。
17. 名無しのReddit住民
ジャバ・ザ・ハットの一部。
大学の授業に、ジム・ヘンソンの工房の人がゲスト講師として来たことがあるんだ。その人が、泥みたいに暗い色をしたスポンジ状のゴムのかけらを取り出して、「ものすごく、ものすごく優しく扱ってくれるなら、1人ずつ手に持って隣へ回していいよ」と言う。「これは僕の老後の蓄えなんでね」なんて冗談も飛ばしてた。
みんなでおそるおそる回している最中に正体を明かされて、教室じゅうが息をのんだよ。
で、クラスいちのおっちょこちょいが、それを床に落とした。講師はまったく笑ってなかった。
その人の話だと、ヘンソンの工房の人形遣いには、テレビには出さない自分だけのマペットを1体ずつ作るっていう、ちょっとした伝統があるらしい。彼も自分のを持ってきてたよ。眉毛は1本につながってて、ネクタイはよれよれ、舌をだらんと垂らして、手にはカクテルグラスを持ってた。
※ ジャバ・ザ・ハット:映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)などに登場する、巨大なナメクジのような姿をした犯罪組織のボス。撮影には、数人の人形遣いが中に入って動かす巨大な人形が使われた。
※ ジム・ヘンソン(1936〜1990):『セサミストリート』や『マペット・ショー』の人形「マペット」を生み出した米国の人形師。ジャバを中から動かした人形遣いにも、ヘンソンの映画に参加していた人がいる。
18. 名無しのReddit住民
ネアンデルタール人が作った槍の先。ルヴァロワ技法という作り方の石器だよ。
近い親戚とはいえ、自分たちとは別の種が作った精巧な道具を手に持つっていうのは、ものすごい体験だった。そのあとしばらく、人間ってなんて脆い存在なんだろうって考えが、頭の中でぐるぐる止まらなくなったよ。
※ ルヴァロワ技法:石のかたまりをあらかじめ整えておき、狙った形の石片を打ちはがして石器にする作り方。ネアンデルタール人の石器によく見られる。
19. 名無しのReddit住民
12歳くらいのとき、祖父が珍しいコインをくれる夢を見たんだ。するとその日のうちに、夢で見たそのコインを、祖父が本当にくれた。当時の自分には、とても現実とは思えなかったよ。
たぶん、ちゃんと説明はつくんだと思う。まだ眠ってる自分のそばで、両親がその話をしてたとかね。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
「デジャ・レヴェ」って聞いたことある?
※ デジャ・レヴェ(déjà rêvé):フランス語で「すでに夢で見た」という意味。目の前の出来事を、前に夢で見たことがあるように感じること。初めてなのに見覚えがあると感じる「デジャヴ」の夢版にあたる。
21. 名無しのReddit住民
テネシー州の小さな町で、町の創立記念日のお祭りに行ったときの話。
その催しに合わせて開いていた資料館に入ったら、女性が町の歴史を語ってたんだ。なんでも、町の創設者の一人がノーベル平和賞を受けていたらしい。そしてその賞を、文字どおり見物客の手から手へと回し始めたんだよ。
というわけで、俺はノーベル平和賞を手に持ったことがある。
22. 名無しのReddit住民
スマホに届いた、ナイジェリアの王子からのメール。俺にお金をくれるって約束してくれてるんだ。
※ 「ナイジェリアの王子」を名乗り、大金を譲るから先に手数料を送ってほしいと持ちかけるメールは、英語圏では詐欺メールの代名詞。もちろん冗談で書いている。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
おお、うまくいくよう祈ってるよ。お金のアドバイスにかけては、あの王子たちの右に出る者はいないからね👍
24. 名無しのReddit住民
オーストラリアのブラウンスネーク。
ヒンチンブルック島で、何のヘビか気づく前に捕まえちゃったんだよ。あごの後ろをつまんだら、牙がにゅっと飛び出してきた。あやうくズボンの中に漏らすところだった。
※ ブラウンスネーク:オーストラリアにすむ猛毒のヘビ。同国でヘビにかまれて亡くなる事故の多くに、この仲間が関わっているとされる。ヒンチンブルック島は、北東部クイーンズランド州の沖にある島。
25. 名無しのReddit住民
兵役についてたときに持った手榴弾だな。
とくに、ピンを抜いて投げる最後の一瞬。ちょっと現実とは思えない気分なのに、同時に、なんてことない普通の動作みたいにも感じたんだ。
26. 名無しのReddit住民
生まれたばかりの娘、と言いたいところなんだけど……。
つい最近、何か月も待ち続けた5090がやっとこの手に届いたんだよね。
※ 5090:米エヌビディアの高性能グラフィックボード「GeForce RTX 5090」のこと。パソコンの映像処理を担う部品で、2025年の発売当初から品薄が続いた。
27. 名無しのReddit住民
自分はレッサーパンダかな。
地元の動物園に、お金を払うとエサやりの時間に参加できる体験プランがあるんだ。果物を差し出したら、向こうは「この人間、気に入った」って感じでさ。もぐもぐ食べてるあいだ、そのまま抱っこさせてくれたんだよ……。
28. 名無しのReddit住民
古代ローマのコイン。
驚くのは、あれが意外なほど簡単に手に入ること。大昔の物はみんな博物館のガラスの向こうにあると思われがちだけど、3〜4世紀のありふれた青銅貨なら、20ドル(約3000円)くらいで買えるんだ。
手に持って、はるか昔にどこかの普通の人が、パンやワインを買うためにこれを持ち歩いてたんだと気づくと、なんとも現実離れした気分になる。
29. 名無しのReddit住民
親友のところに生まれた、双子の女の子たち。ものすごい早産で、2人ともそれぞれ片手に収まるくらいだった。
うちの子たちは生まれたとき平均9ポンド(約4キロ)あったから、あんなにありえないほど小さな命を手に抱くのは、信じられない体験だったよ。
2人とも今では、きれいで健康な大人になってる❤️
30. 名無しのReddit住民(>>29への返信)
うちの息子は今8歳だけど、妊娠27週と1日で生まれて、そのときの体重は1ポンド11オンス(約765グラム)だった。
いやほんと、自分が一度に食べたことのある牛肉のほうが、あの子の体重より重いんだよ。
※ 出産はふつう妊娠40週前後。27週は、それより3か月ほど早い。
まとめ
並んだ答えには、毛色の違うものが2種類ありました。ひとつは、地球より古い隕石、純金20キロ、ネアンデルタール人の槍先、目を閉じると載っているのが分からないエアロゲルのように、物そのものが常識の外にあるもの。もうひとつは、親子鑑定の結果を知らせる手紙、初めての売上が表示されたスマホ、憧れ続けた仕事の社員証のように、物としてはありふれているのに、持った本人にとっての意味が重いものです。前者は誰が持っても驚けますが、後者の重さは本人にしか分かりません。それでも同じ質問の答えとして並ぶと、生まれたばかりの赤ちゃんと隕石が同じ「信じられない物」になる。そこがこのお題の面白いところでした。4品で50ドルのレシートや、何か月も待ったグラフィックボードまで混じっているのも、掲示板らしい風景です。皆さんがこれまで手に持った中で、いちばん信じられなかった物は何ですか?

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