練習は一切なし。それでもオリンピックのどれか1競技に出なければならないとしたら、最下位を免れる見込みがいちばんあるのはどれか。そんなお題に、海外掲示板Redditの住民たちが大まじめに作戦を練りました。「ベンチに座っていればいい」「誰かが失格になるのを待つ」と他力本願の案が次々に出る一方で、「五輪選手を甘く見るな」という反論も飛び交っています。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
女子のブレイキン(ブレイクダンス)一択。レイガンが出てくれるかぎり、自分にも勝ち目はある。
※ レイガン:2024年パリ五輪のブレイキン女子に出場したオーストラリア代表、レイチェル・ガン選手のダンサーネーム。カンガルーの動きをまねた独特の踊りが世界中で話題になり、予選リーグの3試合はすべて0対18で敗れた。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
レイガンがハードルを下げきってくれたおかげで、太ももの裏を痛めずにマカレナを踊り切るだけで1点もらえそうだよな。で、最初に出す技はどっちにする?カンガルー跳びか、スプリンクラーか。
※ スプリンクラー:片手を頭の後ろに当て、もう片方の腕を散水機のようにカクカク振る、パーティーでおなじみのおふざけダンス。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
深夜2時にバーから千鳥足で出てくるときの俺のほうが、まだマシな動きをしてた自信がある。まあ真面目に答えるなら、アーチェリーかな。
4. 名無しのReddit住民
オーストラリアのブレイキン代表に空きが出たって聞いたぞ。応募するなら今だ。
※ ガン選手は2024年11月、競技からの引退を表明している。
5. 名無しのReddit住民
たぶん団体競技だな。自分はベンチで構わないよ、全然気にしない。出番がなければ足の引っ張りようもないし。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
それならバスケットボールのアメリカ代表のベンチに放り込んでくれ。いちばん端の席で、誰よりも大きな声で応援するから。7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
サッカーの控えゴールキーパーなら、私でも間違いなくメダルを獲れる。条件は、正キーパーが最後まで元気でいてくれること。もしくは、相手チームが枠内シュートを1本も打ってこないこと。
8. 名無しのReddit住民
陸上のトラック種目ならどれでもいい。これがいちばん見込みがあるよ。誰かがフライングで失格になってくれれば、こっちは何もしてないのに、理屈の上ではもう最下位じゃないからね。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
となると狙うのは短距離だな。フライングがいちばん出そうなのは100mか200mだと思う。
10. 名無しのReddit住民
射撃。100%射撃。友達の独身最後のパーティーで一度だけ射撃場に行ったとき、まぐれで的に当たったんだよ。ボート競技で溺れかけたり、3歳から柔道をやってる相手にボコボコにされたりするくらいなら、じっと立って引き金を引くほうがまだ見込みがある。少なくとも射撃なら、外すにしてもゆっくり、それっぽい雰囲気で外せる。ほかの競技だったら、生中継の最中に文字どおり死ぬ。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
射撃って言ってる人は、射撃をやったことがないんだろうな。正解は間違いなく、選手がしょっちゅうフライングしたり、転倒してリタイアしたりする種目のほうだよ。練習ゼロなら、相手が脱落してくれないかぎり、五輪選手には絶対に勝てないんだから。
12. 名無しのReddit住民
選ぶべきは、失格が出やすくて、しかも不器用な素人のほうは失格になりにくい競技だ。となると答えは50km競歩。最後に実施された東京大会では、出場59人のうち12人が失格か途中棄権でゴールできなかった。こっちは長い長いお散歩を楽しめばいい。先頭で張り合ってるガチ勢が何人か必ず消えるから、最下位にはならないよ。ゴールにたどり着きさえすれば、どんなに遅くても順位は付くはずだしね。
※ 男子50km競歩は、2021年に開かれた東京五輪(競歩の会場は札幌)を最後に五輪種目から外れた。この大会では出場59人のうち47人が完走し、10人が途中棄権、2人が失格だった。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
いや、お前も失格になるって。競歩は気を抜くとすぐ反則の歩き方になるんだよ。素人が50kmもあのフォームを保てるわけがない。
※ 競歩には「常にどちらかの足が地面に着いていること」「前に出した脚は、着地してから体の真下に来るまでひざを伸ばしておくこと」という決まりがあり、複数の審判から違反の判定を受けると失格になる。
14. 名無しのReddit住民
自転車のロードレースも狙い目。完走できない選手がごっそり出るんだよ、落車するから。難点は上りがきつくて、完走すること自体が難しいこと。それでも、週末になるとぴちぴちのウェアで家族そっちのけで走り回って、アプリで区間タイムを競ってるような自転車バカなら、転ばずに走り切って、転んだ連中より上に行ける見込みはある。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
完走しない選手が多いのは落車のせいじゃないよ。自分の役目を終えたら、自分からレースを降りてるだけ。ロードレースはチーム競技で、最後に勝つのはチームの中の1人だけなんだ。アシスト役は仕事を果たしたらそこで終わり。78位でゴールしたって大した意味はないからね。16. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
ロードレースはたいていうまくいかないと思う。五輪は最後が周回コースになってることが多いから、週末サイクリストの脚だと周回遅れにされて、その時点でレースから降ろされる。
17. 名無しのReddit住民
ほかの選手が転んでゴールできなくなる見込みが高い競技を選んで、自分だけはひたすらゆっくり、慎重にやる。スピードスケートで全然ついていけてなかったのに、ほかの全員が転倒したおかげで勝ち上がって、決勝でもまったく同じことが起きて金メダルを獲ったオーストラリア人がいただろ。あの作戦だよ。
※ スティーブン・ブラッドバリー選手のこと。2002年ソルトレークシティ冬季五輪のショートトラック男子1000m決勝で、最終コーナーで前を行く4人が全員転倒し、最後尾から金メダルを獲得した。南半球の国の選手として初めての冬季五輪金メダルだった。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
オーストラリアではそれを「ブラッドバリーをやる」って言うんだよ。棚ぼたで勝つことを指す言い回しとして、すっかり定着してる。19. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
面白いことに、ブラッドバリーはもともと本当に強い選手だったんだよ。あの五輪の何年も前には世界選手権で優勝争いに絡んでた。ところがレース中の接触で太ももを深く切る大けがをして、その後は練習中に首の骨まで折ってる。あの大会の頃にはもう年齢的にもけがの蓄積的にも峠を越えてて、優勝候補というより最後のひと花って立場だった。そもそも五輪の決勝まで勝ち残った選手なんだ。素人の自分にも同じことができると思ってるなら、だいぶおめでたいよ。
20. 名無しのReddit住民
スキーなら、20分かけていいならコースを最後まで滑り切るくらいはできる。あとは誰かが失格になるのを待つだけ。実際、たいてい誰かしらはそうなるしね。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
それだ。同じ理屈でリュージュとボブスレーもいける。ブレーキをかけっぱなしで、そろりそろりと下りていけばいいんだよ。命知らずの誰かが必ずクラッシュして、ゴールできなくなるから。
22. 名無しのReddit住民
ボブスレーの真ん中の席。スタートでそりを押して飛び乗ったら、あとは頭を下げて座ってるだけだろ?
23. 名無しのReddit住民
バイアスロンだな。ただし、背負ってるライフルをどう使っていいのか、そこのルールしだいではある。
24. 名無しのReddit住民
マラソン。出場選手が多いから、途中でやめる人も必ず何人か出る。こっちは散歩のつもりでぶらぶら歩いて、誰かが棄権してくれるのを待てばいい。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
練習ゼロなら、完走できない側に入るのはお前だよ。それも、ほぼ間違いなく最初の脱落者になる。出られるかどうか以前に、まず生きて帰ってこられる競技を選んだほうがいい。
26. 名無しのReddit住民
パリ五輪の男子マラソンで最後にゴールした選手のタイムは2時間42分だった。自分ならそれより8〜10分は確実に速く走れる。次の五輪にも同じくらいのタイムの選手がいるなら、最下位を免れる見込みがいちばんあるのはこれだな。途中棄権も多い種目だから、完走者の中で最下位じゃなければいいのか、誰か1人でも棄権すれば最下位扱いにならないのか、そこはよく分からないけど。
追記:ごめん、「練習ゼロ」って条件を見落としてた(笑)。練習ゼロならこれは無理だわ。
※ 2024年パリ五輪の男子マラソンで完走者の最後尾(71位)だったのは、モンゴルのセルオド・バトオチル選手。記録は2時間42分33秒だった。
27. 名無しのReddit住民
私は馬場馬術にする。何をすべきか全部分かってる馬に乗せてほしい。こっちが「場違いじゃありませんよ」って顔を必死で取り繕ってるあいだに、馬のほうがそれなりの演技まで連れていってくれる見込みはある。
※ 馬場馬術:決められた歩き方や図形を、馬と人がどれだけ正確に美しくこなせるかを採点で競う馬術競技。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
それが、そう簡単でもないんだよ。グランプリ級の馬に乗せてもらったことがあるけど、何をやっても、歩幅を大きく伸ばす速歩しか出せなかった。持ち主はその馬で大会に勝ってる人なんだけど、いつも「あの伸ばす速歩で減点される」ってぼやいてたものだから、ものすごく嫌な顔をされたよ(笑)
29. 名無しのReddit住民
「NBAでいちばん下手な選手」とネタにされてたブライアン・スカラブリニが、腕自慢の一般人や大学の強豪リーグ経験者と1対1で対戦した企画を覚えてる?全員を一蹴したうえで、「君らと自分の差より、自分とレブロンの差のほうが小さい」と言い放ったやつ。
自分もバスケ少年だったけど、のちにNBA選手になるエリック・ゴードンと同じ高校になって、夢は木っ端みじんになった。彼は自分どころか、一軍に入れたチームメート全員と比べても頭ひとつ抜けてた。上には上がいるんだよ。その彼ですら、NBAでは控えの最優秀選手賞を獲るくらいの良い選手ではあったけど、記憶に残るスターにはなれなかった。
何が言いたいかというと、五輪選手じゃない人間が最下位にならずに済む五輪競技なんて、ひとつも存在しないってこと。最下位を免れる実力があるなら、そもそも出場資格を取れてるはずだからね。どの競技に出ても最下位、それも大差の最下位だよ。射撃ははるかに下手だし、走っても泳いでもはるかに遅いし、投げても飛距離が全然足りない。
※ ブライアン・スカラブリニ:NBAで主に控えとして11シーズンプレーし、2008年にはセルティックスの一員として優勝も経験した選手。2013年、ボストンのラジオ番組の企画で一般の挑戦者4人と1対1で対戦し、全員に大差で勝った。「自分とレブロンの差のほうが小さい」は、本人の言葉として広く引用されている。レブロンはNBAを代表するスター、レブロン・ジェームズのこと。
30. 名無しのReddit住民(>>29への返信)
五輪の出場枠の仕組みを知ってれば、そうとも言い切れないよ。いちばん弱い国のいちばん下手な代表より上なら、最下位にはならないんだから。「うなぎのエリック」と「イーグルのエディ」を調べてみな。
※ うなぎのエリック:2000年シドニー五輪の競泳男子100m自由形に赤道ギニア代表で出場したエリック・ムサンバニ選手。水泳を始めて約8か月で出場し、予選では同じ組の2人がフライングで失格になったため1人で泳いで、1分52秒72でゴールした。イーグルのエディ:1988年カルガリー冬季五輪のスキージャンプにイギリス代表で出場したマイケル・エドワーズ選手。2種目とも最下位だったが人気者になり、映画『イーグル・ジャンプ』のモデルになった。
まとめ
練習ゼロで最下位を免れる作戦は、大きく3つに分かれました。ベンチに座っていられる団体競技にまぎれ込む、フライングや転倒で誰かが脱落するのを待つ、そして演技を知り尽くした馬に任せる、です。どれも自分の力では勝負しない点が共通しています。一方で、競歩は素人こそ反則を取られる、マラソンで真っ先に脱落するのは自分のほうだ、という指摘や、「五輪選手でない人間が最下位を免れる競技などない」という正論も根強くありました。棚ぼたの金メダルで知られるブラッドバリー選手ですら、もともとは世界レベルの実力者だったという話には説得力があります。それでも、水泳を始めて約8か月で五輪のプールを泳ぎ切った選手が実在するのも事実です。皆さんは、練習なしで出るならどの競技を選びますか?

コメント
柔道団体戦の大将やらせてくれ
下手すりゃ個人無敗で金メダル貰える可能性すらある