「医者として、いまだに多くの人が信じている最大の医療デマって何?」という問いに、現役の医師や看護師、研究者たちが続々と本音を投下したスレッド。血の色から3秒ルールまで、子どもの頃に聞いた“常識”が次々に論破されていく。中には背筋が冷える話も。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ERが混んでるとき、いったん帰って救急車を呼べば列の先頭に割り込めるって思ってる人が多すぎる。しかも帰りも救急車が家まで送ってくれると思ってるんだよ。看護師の友達から聞いた話、マジでそのレベルの誤解がゴロゴロしてる。
※ ER(Emergency Room)=救急外来。受け入れは「来た順」ではなく重症度で優先順位を決めるトリアージ方式なので、軽症で救急車を呼んでも順番が早くなるわけではない。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
うちの息子がクループ発作を起こして救急車を呼んだとき、遠すぎてまず消防車が応急処置に来たんだけど、本人は「消防車が病院までついてきて家まで送ってくれる」と完全に信じてた。容体が安定してまた車に押し込まれたとき、超不満そうだったよ。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
救急の搬入口、ストレッチャーが15台テトリスみたいに詰め込まれてた。奥の患者を出すのに手前を5、6台どかすんだよ。あれ見たら「軽症で割り込もう」なんて発想は出てこない。
4. 名無しのReddit住民
内科とワクチンの効果について。インフルワクチンを打った人がインフルにかかっても「効かなかった」わけじゃない。重症化を防いだり、人にうつす期間を短くしたりしてる。ワクチンの効果は個人じゃなく集団レベルで測るものなんだよ。ここを誤解してる人が本当に多い。
5. 名無しのReddit住民
「脂肪を食べると太る」ってやつ。違う。太るかどうかはカロリー収支の問題で、脂質そのものじゃない。炭水化物だけの食事でも、消費以上に食べればしっかり太る。逆に良質な脂は普通に必要なんだ。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
これ言うと毎回「代謝が」とか言って反論してくる人が湧くんだよな。熱力学の問題なの。代謝がどうあろうと、摂取より消費が多ければ必ず体重は減る。そこは譲れない。7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
うちの義母がこの信者でさ。娘の成長曲線が落ちて小児科医に「全乳・全脂肪ヨーグルト・アボカド・サーモンとか良い脂を増やして」と言われたのに「そんな高脂肪食べさせたら太るでしょ!?」って大慌て。いや、太らせるのが今回の目的なんだってば。
8. 名無しのReddit住民
酸素がないと血は青い、っていうやつ。腕の血管が青く見えるのを根拠に信じてる人がいるけど、人間の血は静脈でも赤いから。皮膚を通すと青っぽく見えるだけ。俺たちはカブトガニじゃないんだぞ。
※ カブトガニの血液はヘモシアニン(銅を含む)のため本当に青い。人間の血液はヘモグロビン(鉄)なので、酸素が少なくても暗い赤色にしかならない。
9. 名無しのReddit住民
「鼻水が緑色=細菌感染だから抗生物質が必要」ってやつ。完全な迷信。緑色は体が戦ってる証拠ではあるけど、それが細菌かウイルスかは色じゃ判別できない。あの“色チャート”はほぼデタラメだよ。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
じゃあ結局、緑の鼻水のときはどうすればいいの? 毎回これで悩むんだけど。11. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
色じゃなくて「何日続くか」「熱があるか」で判断するのが基本らしいよ。緑だから即抗生物質、って流れがそもそも抗生物質の乱用を生んでるって医者の友達がぼやいてた。
12. 名無しのReddit住民
憩室炎は種が腸に詰まって起こる、っていうの。これも作り話。ナッツも種も野菜も普通に食べていい。長年「食べちゃダメ」リスト入りしてた好物が全部解禁されたときは、人生で一番幸せな日だった。
※ 憩室炎(けいしつえん)=大腸の壁にできた小さなくぼみが炎症を起こす病気。かつては「種やナッツが詰まる」と信じられていたが、現在は否定されている。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
憩室炎のコミュニティ、食事制限のデマで溢れてるよね。みんな何も食べるのが怖くなってて、「これ食べても平気だったよ」って書くと総スカン食らう。情報が患者を縛ってるの本当に良くない。
14. 名無しのReddit住民
寒い場所にいると風邪をひく、ってやつ。寒さそのものが菌を連れてくるわけじゃない。低温で免疫の働きが少し落ちて、いつもなら撃退できる菌に負けやすくなるってだけ。菌がいなければ凍えても風邪はひかない。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
そして韓国には「扇風機をつけたまま寝ると死ぬ」という都市伝説があってだな…。扇風機デス、で検索してみてくれ。※ 韓国で広く信じられてきた俗説。閉め切った部屋で扇風機をつけて寝ると窒息・低体温で死ぬとされたが、医学的根拠はない。
16. 名無しのReddit住民
破傷風はサビが原因、っていうの。違う。サビてない刃物でも、皮膚を破って菌が入れば破傷風になる。原因は土の中の菌なんだ。サビた釘が危ないのは、屋外に放置されてて土と菌が大量に付いてるからってだけ。
※ 破傷風(はしょうふう)=土壌中の破傷風菌が傷口から入って起こる感染症。サビ(酸化鉄)自体に菌はいない。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
広島か長崎の被爆者の手記で読んだ話がずっと忘れられない。やけどで熱くなった弟の背中を冷やそうと、川辺の泥を塗ってあげたんだって。優しさからの行動だった。でもその泥に破傷風菌がいて、翌日に手当てを受けたときにはもう手遅れで、弟は亡くなった。本人はずっと自分を責めてたそうだ。知識がないって、こういう形で人を奪うんだな。
18. 名無しのReddit住民
スポーツ医学が専門の医者だけど、小さなデマを2つ。股関節の外側の痛みは「滑液包炎」とよく診断されるけど、実は腱の損傷であることが多い。あと最適な画像検査はMRIじゃなくて超音波。これ、ほとんどの医者が知らないんだよ。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)が硬いから伸ばせ、ってのもデマだよね。あれは腱だから伸びない。ローラーでゴリゴリやって(死ぬほど痛い)、お尻と太ももと股関節の動きを鍛えるのが正解。経験者は語る。
20. 名無しのReddit住民
「具合が悪くなければ全部問題ない」って思い込み。あのね、血圧180/110も、HbA1c14%のコントロール最悪の糖尿病も、自覚症状ないのは知ってる。でも体は確実にツケを払ってるんだ。痛みがないから健康、ではないんだよ。
※ HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)=過去1〜2か月の血糖値の平均を示す指標。基準は6%前後で、14%は極めて危険な状態。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
これ刺さる。「インスリン打つとフラフラして変な感じがするからやめた」って患者、あるあるすぎる。いやそれ、あなたの脳が正常な血糖値に慣れてないだけ。すぐ順応するから打ってくれ…って毎回思う。
22. 名無しのReddit住民
腎臓のために水をたくさん飲むといい、っていうの。実は腎臓結石とか特定の状況を除けば、大量に飲んでも腎臓病の経過は変わらない。基本は「喉の渇きに従う」でいい。逆に渇いてるのに飲まなさすぎる方が危険なんだ。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
とはいえ健康な腎臓なら、必要以上に飲んでも極端じゃない限り問題ないよ。むしろ腎臓が音を上げる前に、ナトリウム濃度のほうが先におかしくなるはず。
24. 名無しのReddit住民
女性同士で長く一緒にいると、フェロモンで生理周期が同期する、ってやつ。これも科学的には否定されてる。なのに女性自身がこの説を広めるのが面白くて、同僚が「私がグループのボス格だから、みんなの周期を私に合わせちゃうの」って真顔で言ってた。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
否定されてるのは分かるんだけど、じゃあ寮生活のときに見事に揃ったのはどう説明するの? あれは偶然ってこと? 実体験があるとなかなか信じきれないんだよなあ。
26. 名無しのReddit住民
「人間は脳の10%しか使ってない」っていうやつ。完全に作り話。あと「右脳人間・左脳人間」みたいな利き脳の話も同じくデマ。脳はだいたい全域使ってるよ。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
じゃあ記憶ってどこに保存されてるの? 海馬じゃないの? 神経科学的に考えると、答えはたぶん「脳のあちこちに分散」なんだろうけど、ロマンがないなあ。
28. 名無しのReddit住民
3秒ルール。床に落とした食べ物も3秒以内なら大丈夫ってやつな。菌は「3秒数えてから付こう」なんて待っててくれない。落ちた瞬間に接触してる。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
科学者だけど、それでも床に落ちた食べ物は普通に食べてる。確かに菌はタイマー式に付くわけじゃないけど、うちの床は、人が密集した場所の空気よりよっぽどキレイだからね。理屈は分かった上で食べてる。
30. 名無しのReddit住民
微生物学の博士なんだけど、最大の誤解は「感染症にかかると免疫が鍛えられて健康になる」って思い込み。違う。免疫の記憶はその特定の病原体にしか効かないし、長く続くとも限らない。麻疹なんて、感染中に今まで作った抗体を破壊してくる最悪のやつだ。子どもが菌に触れて育つべき、ってのと「病気にかかるべき」は全く別の話なんだよ。
まとめ
並べてみると、医療デマには大きく3パターンあるのが見えてくる。「血は青い」「脳は10%しか使っていない」のような古い俗説の名残、「脂肪を食べると太る」「水をたくさん飲むほど健康」のような“良かれと思って”の思い込み、そして「具合が悪くなければ大丈夫」「インスリンをやめた」のような自己判断の危うさ。最後のタイプは、看護師や医師が口をそろえて「これが一番怖い」と言うのが印象的だった。日本でも「風邪は寒さでひく」「サビた釘で破傷風」あたりは根強い俗説だ。あなたが子どもの頃に信じていた“医療常識”で、実はデマだったものはありますか?


コメント
扇風機を付けたまま寝ると死ぬってのは、日本でも言われてた1970年代くらいまで祖母からよく言われてた
※1
扇風機付けたままだと気温によっては体が冷えすぎて風邪ひくきっかけになったり、喉の粘膜が乾いて細菌が付きやすかったりで体調悪くなりやすい事から、誇張されて死ぬと言われるようになったんじゃねと思ってる
ほとんどの年代の人は問題ないと思うけど、まだ赤ちゃんだったり歳取ってるとそういう些細なことで体調崩しそう