「助けを求めて行ったのに、傷ついて帰ってきた」——セラピストとの最悪の体験がRedditで話題になった。メンタルヘルスケアが広まりつつある一方で、専門家との相性・倫理的な問題・経験値の差が浮き彫りになった30のエピソードをお届けします。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
若いセラピストが、セッションを重ねるごとに私に怯えていき、「あなたは普通じゃない、もう関われない」と言って担当を降りた。新しい年配の経験豊富なセラピストは、その点を「一緒に解いていくのが楽しみだ」と言ってくれた。今も8年間ずっと診てもらっている。同じ内容を、経験値の違う人に話した時の反応の差が全てを表していると思った。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
パニック発作がひどい時期に通っていたセラピストが、父親の精神不安定さについて話すと涙を流してくれて、本当に共感してもらえていると思っていた。後になって、彼女自身が深刻な困難の中にいたと知った。あの涙がどこから来ていたのかを、今でも時々考える。
3. 名無しのReddit住民
初回のセッションでPTSDについて話したら、VA紹介のセラピストに「チャクラの調整を考えたことは?」と言われた。軍の退役軍人のメンタルケアにスピリチュアルアドバイスが出てきた時の困惑は今でも忘れられない。困っている人に必要なのは、エビデンスに基づいたアプローチだと強く感じた。
※ VA(Department of Veterans Affairs):アメリカの退役軍人省。PTSDを抱える退役軍人への精神的支援が主要な役割のひとつ。
4. 名無しのReddit住民
親の離婚時に母に連れて行かれたセラピストで、兄から暴力を受けていると話したら、母親がいる前で叱責された。母はその場でただ笑って座っていた。助けを求めた場所で、加害者側の大人の前で責められた体験が、その後長い間「助けを求めること」への恐怖になった。
5. 名無しのReddit住民
セッション中にセラピストが何度もスマホをチェックしていた。話している最中に画面を見られると「この人に話す意味がないんだろうか」という気持ちになる。お金を払って話を聞いてもらいに来ているのに、通知と競っている感覚——その後、行くのをやめた。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
話している途中で2度スマホをチェックされた。カーペットを見つめながら「通知と競っているのにお金を払ってるの?」と思った。雰囲気が完全に壊れて、それ以来行っていない。
7. 名無しのReddit住民
1994年、小さな子どもがいる状況でDVのエスカレートに耐えていた時期に通っていた結婚カウンセリングのグループ療法で、緊急性を感じてセラピストの妻(別の専門家)に電話したら警察が来た。次のグループセッションで、その電話のことを全員の前で大声で非難された。助けを求めた行動が責められた時の絶望感は言葉にならなかった。
8. 名無しのReddit住民
Googleレビューに「技術的すぎて安全に感じられなかった」と書いたら、数日で大量の肯定的レビューが急増した。指摘するとFacebookで執拗な嫌がらせが始まり、匿名の別アカウントで質問しても嫌がらせが続いた。感情的なケアをする立場の人間が、批判に対してここまでの行動を取るとは思っていなかった。
9. 名無しのReddit住民
大学でテスト不安がひどくてアルコール依存になっていた時に相談したら、「不安を減らすためにアルコールを飲んでいい」と言われた。依存の問題を抱えて行ったのに、むしろ背中を押された。あの一言がその後の状況をさらに悪化させたと思っている。
10. 名無しのReddit住民
15、16歳の頃、「誰も自分を愛してくれない」と話したら「結婚や子どもを持つ運命じゃない人もいる」と返ってきた。その言葉がずっと心に刺さって、その後何年もセラピーに行かなくなった。10代の子どもが傷ついて話している時にプロが言う言葉の重さを、あの人はわかっていたんだろうか。
11. 名無しのReddit住民
宗教団体の男性セラピストが、話を聞かずに私の体ばかり見ていた。安心して話せる場であるはずのセラピーの場で、「見られている」感覚が先に来てしまう経験は、本来あってはならないことだ。
12. 名無しのReddit住民
母親との虐待的な関係を話していたら「お母さんと和解してみては?」と言い出した。何も悪くない側が加害者側と「和解すること」を勧められる体験は、自分の認識をぐらつかせる。あの提案は、問題の本質をまったく見ていない対応だった。
13. 名無しのReddit住民
トラウマについて話したかったのに、毎回「お酒はよくない」という話に持っていかれた。「なぜ飲むのか」ではなく「飲むこと自体がだめ」という方向でしか進まなくて、自分から話の方向を変えようとしたら遮られて終わった。症状ではなく原因に向き合ってくれるかどうかで、セラピストの質はかなりわかると思う。
14. 名無しのReddit住民
セラピストがセッションの途中で居眠りしていた。数ヶ月待ってやっと予約が取れたのに、話している最中に相手が寝ている——起きてからも何のフォローもなく続行された。笑い話として話せるようになったけど、当時は「自分の話はそれくらいの価値なのか」と感じた。
15. 名無しのReddit住民
15歳でうつと自殺念慮、未診断のPTSDを抱えていた時、「神に祈れば治る」と言われた。キリスト教系の機関でもなかったのにそう言われた。その後、まともな精神科に辿り着くまでに7年かかった。最初に適切なサポートに繋がれていれば、あの7年は違っていたかもしれない。
16. 名無しのReddit住民
セッション中にセラピストが部屋を出て、しばらくして警察が来て強制入院させられた。そのせいで職を失い、友人の結婚式にも出られなくなり、孤立した。危険性の適切な評価なしに強制措置が取られることのリスクを、あの体験で初めてリアルに理解した。
※ アメリカでは精神科医・セラピストが「本人または他者への危険がある」と判断した場合、強制入院(Involuntary hold)を発動できる。適切な判断のもとで行われれば重要な手段だが、過剰な適用が問題になるケースもある。
17. 名無しのReddit住民
ホーム侵入事件のトラウマで催眠療法士に通ったが、セッションで催眠状態を演じるしかなくなっていた。本当に催眠になっているのか確認する手段もなく、セラピスト側も「なっている前提」で進めていく。本物の助けを求めていたのに、演技しながら時間とお金を使っていた感覚が残った。
18. 名無しのReddit住民
虐待してくるパートナーの話をしているのに、セラピストが相手側の言い分ばかりを取り上げる展開になった。「そういうことをするからそうなる」という方向に向けられた時、その場を二度と使えなくなった。第三者が入ることで状況が余計に悪化する場合があることを、あの体験で知った。
19. 名無しのReddit住民
毎回あくびばかりのセラピストだった。今は良いセラピストに出会えていて、比べてみて初めて「前のはひどかった」とわかった。合わない人もいるし、探し続けることが大事だと実感している。
20. 名無しのReddit住民
人生のどん底で初めて精神科医に行ったら、1時間遅刻してきたのに謝罪なし。「鍵をなくした」とだけ言われた。やっとの思いで予約を取って行ったのに、待っている間にストレスが倍増した。その後しばらくまたセラピーを避けるきっかけになった。
21. 名無しのReddit住民
初回の面談でホルモンの問題を相談したら「全部取っちゃえば?」とおどけるように言われた。女性特有の身体の悩みを笑いで処理されると「この人には話してはいけない」という感覚が来る。専門家がその分野の基本的な敬意を持っているかどうかは、最初の数分でわかることが多い。
22. 名無しのReddit住民
パンデミック中に失業し愛犬も亡くしていた時期に「自分に集中しすぎず社会に貢献しろ」と言われた。誰かに話を聞いてほしくて行ったのに、課題を与えられて帰ってきた感覚だった。支援を受けに来た人に、さらに重荷を乗せる言葉を選べるのが不思議だった。
23. 名無しのReddit住民
夫の浮気問題でそれぞれ別々にセラピーを受けていた時期に「なぜ彼といるの?あなたは美しい、私とデートしたい」と言われた。倫理違反として即座に別のセラピストに変えた。困っている人を利用しようとする人間がこの分野に存在していることが怖かった。
24. 名無しのReddit住民
宗教の話にばかり戻そうとするセラピストだった。仕事のストレスも関係の問題も、最終的には祈りや聖書の話に着地する。宗教的支援を求めて来たわけではなかった。3回で別の人に変えた。
25. 名無しのReddit住民
不安とうつで通っていたら、実は神経疾患が原因だったと後から判明した。神経科で正しい治療を受けてから状態が大きく改善した。精神的な症状の背景に身体的な原因があるケースは珍しくない——最初の診断が違っていたことで失った時間を思うと、セカンドオピニオンの大切さを強く感じる。
26. 名無しのReddit住民
重度の交通事故でPTSDになりかけた時、大学を出たばかりの経験の浅いセラピストに当たった。一生懸命やってくれているのはわかったけど、深刻なトラウマを扱う経験値が足りないと感じる場面があった。担当する事例と経験のマッチングは、患者側からは見えないところで決まってしまう。
27. 名無しのReddit住民
解決策のアドバイスを求めているわけじゃないのに、毎回「こうすべき」というリストを渡されて終わるセラピストだった。「聞いてほしい」という状態と「解決策がほしい」という状態は別で、そこを見極めずに毎回行動計画が来ると、だんだん行くのが嫌になっていった。
28. 名無しのReddit住民
セラピーの場で自分のアイデンティティに近い話をしたら、驚いた顔をされた後に明らかに態度が変わった。安全に何でも話せる場のはずが「この話はここではできない」という感覚になった。自分のありのままを話せる場かどうかは、最初の数回で実際に試してみないとわからないことが多い。
29. 名無しのReddit住民
長年通っていたセラピストが、ある日突然「あなたのことはもうこれ以上診られない」と言って終了になった。理由の説明も次の紹介もなかった。メンタルの状態が特に不安定な時期だったから、その突然の終了が追い打ちになった。「終わり方」もケアの一部だということを、あの体験で初めて意識した。
30. 名無しのReddit住民
このスレッドを読んで気づいたのは、「最悪の体験」として挙がっているほとんどが「聞いてもらえなかった」「被害者側が責められた」「別の目的に使われた」の3パターンに集まるということ。セラピーの本質は「安全に話せる場」で、その場が安全でなければ助けを求めた人がむしろ傷つく。良いセラピストに出会うことの価値を、悪い体験が逆に証明してくれている。
まとめ
30のエピソードを並べると、問題のあるセラピストの行動パターンは3つに集約される。「注意を払わない・聞かない」(スマホ・居眠り・あくび・原因より症状に向く)、「被害者側を責める・誤った方向に導く」(DV被害者への批判・宗教への誘導・不適切なアドバイス)、「倫理的な境界線の逸脱」(嫌がらせ・不適切な発言・過剰な強制措置)だ。#19や#1のように「良いセラピストに出会えた」という体験も含まれていて、探し続けることの意味が伝わってくる。あなたのセラピーの体験はどうでしたか?

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