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海外「1,500ドルで部屋にいる全員を気まずくさせる道具」グーグルグラスほか、鳴り物入りでコケて忘れられたテック製品の話

海外「1,500ドルで部屋にいる全員を気まずくさせる道具」グーグルグラスほか、鳴り物入りでコケて忘れられたテック製品の話 その他

発表のときは「世界が変わる」と言われたのに、数年後には誰も口にしなくなったテック製品。海外の掲示板で「大々的に売り出されて完全にコケ、今ではほぼ忘れられた製品は?」と聞いたところ、メタバースからセグウェイ、ミニディスク、バーチャルボーイまで、懐かしくて少し切ない名前が次々に挙がった。「失敗じゃなくて早すぎただけ」「業務用では生き残ってる」という反論も含めて紹介する。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
なんでみんなザッカーバーグのメタバースを素通りしてるの?何十億ドルも突っ込んだ、笑っちゃうくらいの大失敗だろ。
※ フェイスブックは2021年10月、仮想空間「メタバース」に会社の未来を賭けるとして社名を「メタ」に変更した。担当部門の赤字は年に1兆円を超える規模で続いている。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
正直、ちゃんと発売されたって実感すら無いんだよな。とんでもない構想が出て、内輪のお試し版まで行って、そのままフェードアウトした感じ。他のコケた製品みたいな「発売日!」って瞬間が無かった。
それでも、メタバースのために社名まで変えたんだぞ。どう考えても大失敗だよ。

3. 名無しのReddit住民
グーグルプラス。フェイスブックになりたかったやつ。
相手の「ページ」に書き込めなくて、結局自分のプロフィールに投稿するしかない。見た目はフェイスブックなのに仕組みはツイッター寄りで、投稿を見せる相手を「サークル」で分ける機能まであった。まあ、ぐちゃぐちゃだったよ。
※ Google+はグーグルが2011年に始めたSNS。利用が伸びず、個人向けは2019年4月に終了した。

4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
副作用で、一時期YouTubeのアカウント名がみんな本名にされそうになったのを覚えてる。コメントするのにグーグルプラスのアカウントが必要になって、ものすごく反発されてた。

5. 名無しのReddit住民
セグウェイ。都市の作りそのものを変えるはずだった。変えるはずだったんだよ!
それが今じゃ、観光ツアーの団体と空港の警備の人しか乗ってない、ちょっと変わった乗り物扱い。発表前の盛り上がりがすごかったぶん、現実との落差がひどかった。
※ 立ったまま乗る電動二輪車で、2001年に発表。発表前は「インターネット以来の発明」とまで騒がれた。初代の生産は2020年に終了している。

6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
セグウェイはコンセプトカーみたいなもんで、売り方を盛りすぎただけだと思う。あの形は残らなかったけど、中身の技術は電動自転車や電動キックボードにそのまま生きてる。時代の先を行きすぎてたんだよ。
間違ってたのは「都市を作り変える」って売り文句のほう。みんなが欲しかったのは、今ある街や交通にそのままなじむ乗り物だったんだから。

7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
会社のトップが自社のセグウェイで崖から落ちて亡くなった件も、イメージ的にはだいぶ痛かったよな。
※ 2010年、セグウェイ社を買収したばかりの英国の実業家ジミ・ヘセルデンが、オフロード仕様のセグウェイで自宅近くを走行中に崖から川へ転落して亡くなった。開発者のディーン・ケーメンとは別人。

8. 名無しのReddit住民
マイクロソフトのZune。iPodを倒すために山ほど金をつぎ込んで、音楽ストリーミングが当たり前になるずっと前に「Zune Pass」っていう聴き放題の定額制まで始めてた。
本体の出来は良かったんだよ。ただ出てくるのが遅すぎて、ネタ扱いされたまま、最後はiPhoneに全部持っていかれた。しかも看板カラーがチョコレートブラウン。
※ 2006年発売の携帯音楽プレーヤーで、2011年に生産終了。主に北米向けで、日本では正式に発売されなかった。

9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
Zuneのタッチ画面と操作画面は満点だったと今でも思う。売れはしなかったけど、音楽プレーヤーとしてはほんとに良かった。いろんな点でiPodより上だったって言う人、このスレにも何人かいるはず。

10. 名無しのReddit住民
NFT。たまに話題に出る人はいるけど、まともな会話に出てくることはもう無いよね。出てくるとしたら「そういえばNFTってあったな」くらい。Web3まわりも全体的にしぼんだ気がする。
※ NFTは画像などのデジタルデータに「唯一の持ち主」の記録を付けて売買する仕組み。2021年に高額取引が相次いだが、翌年には市場が急速に冷え込んだ。

11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
AIの画像や動画があふれてきた今、むしろ「この写真は本物です」って証明する手段として戻ってくると思ってる。とんでもない写真が出回っても、通信社のお墨付きタグが無ければ偽物扱い、みたいな使い方。失敗っていうより、使い道が見つかる前に投機で燃え尽きただけじゃないかな。

12. 名無しのReddit住民
CueCat。猫っぽい形をした手持ちのバーコードリーダー。雑誌の広告にバーコードを載せて、それを読み取ればURLを打ち込まなくてもサイトに飛べる、っていう構想だった。何百万台も作られてタダで配られたんだよ。
要するに、QRコードが広まる前に独自のQRコードを作っちゃったようなもん。ちなみにうちにもまだあると思う。捨てなきゃいけないケーブルの山のどこかに。
※ 2000年に米国で登場。雑誌の付録や家電量販店で大量に無料配布されたが、ほとんど使われないまま消えた。

13. 名無しのReddit住民
ジューセロ。高級ジューサーなんだけど、専用のパックを手で絞っても同じくらいジュースが出るってバレたやつ。
あれは高いフルーツパックを買い続けさせるための囲い込みだったんだよ。パックには偽物を使えなくする仕組みまで付いてた。本体はプリンターと同じで、消耗品で回収する前提の赤字商品。
※ 米国のスタートアップが2016年に発売。当初の価格は699ドルだったが、2017年に「パックは手で絞れる」と報じられて笑いものになり、同年中に事業を終了した。

14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
最初の発想自体は悪くなかったんだと思う。問題は、うまく動かなかったこと。
生の果物を丸ごと搾ってジュースにする、っていうのが元々の狙いだった。オレンジなら簡単だけど、梨の生ジュースとなると至難の業。実際、作り込みすぎた搾り機は丸ごとの果物には使えなかった。それで、切った果物をパックに詰める方式で取り繕ったわけ。でも果物は切った瞬間から傷み始めるから、パックは日持ちしないうえに「搾りたて」でもない。ジューセロの意味がほぼ無くなってたんだよ。

15. 名無しのReddit住民
オズボーン・コンピュータ。「オズボーン効果」の語源になった会社だよ。新製品を早く発表しすぎたせいで、客が今の製品の注文をキャンセルしたり、買うのを先送りしたりする現象のこと。
今のパソコンのお披露目の場で「これが気に入ったなら、次のモデルを見たらもっと驚くよ!」とやったのに、その次のモデルが出たのは1年以上あと。売上が落ちて、そのまま倒産した。
※ 1981年発売のオズボーン1は、持ち運べるパソコンとして初めて商業的に成功した機種とされる。会社は1983年に倒産した。

16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
今まさに、うちの作業場にオズボーン1が置いてある。たぶん1990年ごろから一度も電源を入れてないから、怖くてスイッチを押せない。火を噴いたらどうしようってずっと思ってる。

17. 名無しのReddit住民
グーグルグラス。1,500ドルで部屋にいる全員を気まずくさせる道具。
発売された頃はみんなその話ばかりしてたのに、今はジャンルごと消えたみたいになってる。
※ 眼鏡型の端末で、2013年に開発者向けの版が1,500ドルで販売された。カメラで撮られているのではという不安から、着けている人が飲食店で入店を断られる騒ぎもあった。一般向けの販売は2015年に打ち切られた。

18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
一般向けはコケたけど、業務用はしばらく現役だったんだよ。工場や倉庫で、両手をふさがずに手順書を見られるって重宝されてた。消えたっていうより、向いてる場所が見つかったって感じ。
ついでに言うと、今流行ってるメタのAI眼鏡にも、あの頃と同じくらい警戒してほしいとは思う。
※ 法人向けの「Glass Enterprise Edition」は2023年に販売・サポートを終えた。

19. 名無しのReddit住民
ミニディスク覚えてる人いる?CDより小さくて、何度でも録音し直せて、まず壊れない。
90年代の終わりに、これが次の主流だと思って買ったんだ。手持ちのCDを全部ディスクにダビングした。そしたら2年くらいで最初のMP3プレーヤーが出てきて、ミニディスクはあっさり息の根を止められた。これもまたソニー製品で、ソニーって高い記録メディアを作っては負ける歴史があるよな。
※ MDはソニーが1992年に発売。標準の録音時間は74分ほどでCDと同程度だが、2000年に登場した長時間モード(MDLP)を使うと最大で4倍近く録音できた。

20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
日本に住んでたことがあるけど、あっちではMDが普通に主流だったよ。レンタルしてきたCDをMDにダビングして、MDコンポとポータブルプレーヤーで聴くのが学生の定番だった。2000年代の半ばまで、家電屋にはMDの棚がずらっと並んでた。英語圏だと「誰も知らない失敗作」でも、国によってはちゃんと一時代を作ってるんだよね。
※ ソニーのMDウォークマンの出荷は2013年に終了した。

21. 名無しのReddit住民
古いのを1つ。ベータマックスは技術的にはVHSより上だったのに広まらなかった。ソニーはライセンス料をがっつり取って、ビクターは安く簡単に使わせたから、VHSのほうがあらゆるところに行き渡ったんだよ。性能が良ければ勝つわけじゃない、のお手本みたいな話。
※ ベータマックスはソニーが1975年、VHSは日本ビクターが1976年に発売した家庭用ビデオの規格。ソニーは2016年にベータのテープの出荷も終えた。

22. 名無しのReddit住民
バーチャルボーイ。名前を覚えてる人はまだいるけど、製品そのものはもう任天堂の歴史のちょっとした珍品、注釈の1行みたいな扱いだよね。
※ 1995年に任天堂が発売した、のぞき込むタイプの立体視ゲーム機。画面は赤と黒の2色だけだった。

23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
日本でも完全に「黒歴史」扱いだったらしいね。発売は日本が先で、真っ赤な画面をのぞき込み続けるのがつらいうえに、遊べるソフトもほとんど無くて、1年ももたずに店から消えたって聞いた。逆に今はコレクターがわざわざ探す珍品になってるのが面白い。ゲームボーイを作った人の作品でもあるから、余計に語り草なんだよな。
※ 開発を率いたのは、ゲームボーイの生みの親として知られる横井軍平。

24. 名無しのReddit住民
みんなもうマイクロソフトを散々いじってるけど、あのHD DVDってやつ覚えてる?ブルーレイの対抗馬だったのに、ほとんど誰も買わなかったやつ。俺の答えはそれ。
ちなみに俺、Windows PhoneとZuneとHD DVDプレーヤー、全部持ってた。マイクロソフトはほんとにこういうのが下手だよ。

25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
細かいけど、HD DVDは東芝が中心になって作った規格で、マイクロソフトは応援してた側だよ。Xbox 360の外付けドライブを出してたから、MSの製品って印象が強いんだと思う。
日本だとプレイステーション3にブルーレイが載ってたのが大きくて、2008年には東芝が撤退を発表した。地元の会社同士のガチの規格争いだったから、向こうではニュースの扱いもかなり大きかったらしい。

26. 名無しのReddit住民
Windows Phone。来るのが遅すぎたし、個人的にWindows 8の画面が好きじゃなかったから、操作画面がとにかく無理だった。
もっとひどいのはマイクロソフトのKin。SNS向けの携帯として出して、発売から6週間ほどで販売終了。存在を覚えてる人のほうが珍しいと思う。
※ Windows Phoneは2010年に登場したスマートフォン向けOS。後継のWindows 10 Mobileも2020年にサポートを終えた。

27. 名無しのReddit住民
VRゴーグルと3D映画って、周期的にこれを繰り返してる気がする。世代ごとに「今度こそ世界を変える」って戻ってきて、1、2年でまた消える。
3Dテレビなんて、2010年には次の主流って言われてたのに、出てきたのと同じくらいの速さで消えた。曲面テレビも一瞬すごく流行ったよね。

28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
『アバター』のあとに勢いで3Dテレビ買ったの、俺です。専用メガネは4つ付いてきたけど、ちゃんと3Dで観たのは最初の1か月で3回くらい。メガネは今も引き出しの奥で眠ってる。家でわざわざメガネをかけてテレビを観る人なんて、最初からいなかったんだよ。
※ 『アバター』は2009年公開のジェームズ・キャメロン監督のSF映画。3D上映で大ヒットし、翌年の3Dテレビブームのきっかけになった。

29. 名無しのReddit住民
スカイプ。コロナでみんながビデオ通話を始めたあのタイミングで、どうやったらあそこまで出遅れられるんだ?完全にお膳立てされてたのに、気づいたら全員Zoomに移ってた。
※ マイクロソフトが2011年に買収した通話サービス。2025年5月にサービスを終了し、利用者は同社のTeamsに移行するよう案内された。

30. 名無しのReddit住民
IBMのOS/2 Warp。後のほうのバージョンは当時としてはかなり良かったんだけど、マイクロソフトとの提携が切れたあとWindowsに追いつけなくて、結局打ち切られた。
ただ、ATMの中ではずっと生き延びてたんだよ。衛星電話のイリジウムも、最初の会社はサービス開始から1年もたずに破産したのに、今は船や飛行機、災害の現場で普通に使われてる。一般向けで負けても業務用で生き残る製品って、意外と多いんだよな。
※ OS/2はIBMのパソコン向けOS。イリジウムは衛星経由で地球上のほぼどこからでも通話できるサービスで、1998年に始まり翌1999年に運営会社が経営破綻したが、別の会社に引き継がれて今も運用されている。

まとめ

挙がった製品を並べると、コケ方にはいくつかの型がある。セグウェイやメタバースのように「世界を変える」と期待を盛りすぎて、ふつうに便利な製品として見てもらえなかったもの。ZuneやWindows Phoneのように、出来は良くても来るのが遅すぎたもの。ベータマックスやHD DVDのように、規格争いで仲間づくりに負けたもの。そしてジューセロのように、そもそも要らなかったものだ。

一方で、セグウェイの技術は電動キックボードに、グーグルグラスは倉庫の作業に、OS/2やイリジウムは業務の現場に残っている。「失敗作」と「早すぎた製品」の境目は思ったより曖昧だ。英語圏では知られていないミニディスクが、日本では一時代を作っていたのも面白い。皆さんの家の引き出しにも、鳴り物入りで買ったのに使わなくなった機械が眠っていませんか?

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