「お前は間違ってない、ただの嫌な奴だ」——フィクションには言ってる内容は正論なのに、人格と物言いで全部台無しにしているキャラがゴロゴロいる。Redditの住民たちが、そんな“正しいけど耐え難い”キャラを次々挙げていったスレが面白かった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
シャーロック・ホームズ。映像化されたバージョンの大半で、コカインかなんかでハイになってる嫌な奴のくせに、毎回必ず正しいんだよな。あの「お前らバカだろ」みたいな顔で推理を披露されると、こっちまでムカついてくるけど、結局当たってるから何も言い返せない。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
原作のホームズはむしろ礼儀正しいんだよ。依頼人の話を最後まで聞くし、ワトソンには本気の友情を見せるし、必要なら宿の女中を口説いて情報を引き出すくらいチャーミング。映像化のたびに「無愛想で薬物中毒の天才」に寄せられていったの、ちょっとかわいそう。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
コカインじゃなくてアヘンだったような気がしてたけど、調べたらコカインだったわ。20年前に読んだきりだから記憶のほうが盛られてた。アヘン窟のシーンの印象が強すぎたんだと思う。
4. 名無しのReddit住民
で、上位2票がシャーロック・ホームズと、医療版シャーロック・ホームズだろ。Redditのこういう一貫性、嫌いじゃない。みんな同じキャラに同じこと思ってるのが透けて見えて笑う。※ 医療版=米ドラマ『Dr. HOUSE』の主人公グレゴリー・ハウス。難病を解決する天才医師だが性格が最悪で、原案がホームズだと公言されている。
5. 名無しのReddit住民
シア・カーン。あいつ言ってること実はめちゃくちゃ正しいからな。「人間がジャングルに踏み込んだら最終的にジャングルが滅ぶ」って、現実の歴史見たらまさにその通りだろ。モーグリを敵視するのは正論。態度はクソだけど。※ シア・カーンはディズニー『ジャングル・ブック』の悪役の虎。少年モーグリを執拗に狙う。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
原作小説だとあいつそんな高尚な動機ないぞ。生まれつき足が悪くて狩りが下手だから、抵抗の弱い人間ばっかり狙ってるだけ。モーグリに執着してるのも「俺の獲物を盗まれた」という逆恨み。映画の方がよっぽど思想あるって、原作ファンとしては笑うしかない。
7. 名無しのReddit住民
トニー・スターク。映画のキャラとしては大好きだよ。あの早口の皮肉も、思いつきで世界救うとこも全部好き。ただ現実の知り合いだったら3日でブロックする自信ある。上司だったら耐えられない。同僚でも嫌だ。スクリーン越しだから許される類の人間。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
スタン・リーが最初からそういう設定で作ったらしいよ。「金持ちで武器商人で口が悪い、本来なら誰も応援したくないキャラを、それでも好きにさせられるか?」っていう自分への挑戦だったって。結果的に大成功してるのが恐ろしい。※ スタン・リーはマーベルコミックスの伝説的編集者・原作者。多くのヒーローを生み出した。9. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
逆にスティーブ・ロジャースは「間違ってるけど人間としては良い奴」枠だよな。あの2人で1セットなのが面白い。スタークが正論パンチおじさんで、ロジャースがズレてるけど好かれる男。
10. 名無しのReddit住民
『ゴーストバスターズ』のウォルター・ペック。あいつ叩かれがちだけど考えてみろよ。素人4人が街中で未認可の核っぽい装置を動かして、霊体だかなんだかをガンガン捕獲してるんだぞ。市の環境保護官の立場だったら俺だって乗り込む。あれが正論じゃなかったら何が正論なんだ。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
言ってることは正しいけど、現場での態度がな。ヴェンクマンを何度訂正されても「ミスター」呼ばわりして、専門家を一人も連れずに装置の電源切らせるあのムーブ。正論を最悪の形で実行する才能ある。12. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
そして極めつけは「ケツの穴がない男」と罵倒されて終わるんだよな。役所の人間として職務をこなしただけなのに、扱いがあんまりだろ。気の毒すぎて最近じわじわ再評価されてる。※ 『ゴーストバスターズ』(1984)はニューヨークでお化け退治を稼業にする4人組のコメディSF映画。ペックは彼らを違法操業として摘発しようとする市の役人。
13. 名無しのReddit住民
ジェイミー・ラニスター。狂王を殺したのは100%正しい行動なんだよ。何万人を生きたまま焼き殺そうとしてた男を止めただけ。なのに七王国中から「誓いを破ったキングスレイヤー」って一生侮蔑される。同情と苛立ちが半々で、ドラマ通して見ててずっとモヤモヤしてた好きなキャラだ。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
最終シーズンのあの扱いは未だに許してない。あれだけ時間かけて積み上げたキャラの成長を、最終話の数分で台無しにされた感じ。脚本家への恨み節、いつまで経っても消えないわ。※ 米HBOドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャラ。最終シーズンの脚本は世界中のファンから大不評だった。15. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
狂王殺しはまあ正論。ただ少年を窓から突き落としたのと、ブライエニーを置いて妹のところに戻ったのは弁護不能だろ。あれは「複雑なキャラ」じゃなくて、ただの悪手の連続。
16. 名無しのReddit住民
バットマン。仲間に対しても無愛想で、寄ってくる人間を片っ端から遠ざける。極めつけは「ジャスティス・リーグの仲間が裏切った時用の対策プラン」を全員分用意してるところ。証拠もないのに勝手に弱点メモ作ってるんだぞ。正論ではあるけど、それやられた側はたまったもんじゃない。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
でも実際ジャスティス・リーグでマインドコントロールされたり邪悪なクローン作られたりしてないメンバーいる? あいつらほぼ全員一回は乗っ取られてるからな。バットマンの被害妄想、結果的に全部当たってるのが救えない。
18. 名無しのReddit住民
チャールズ・マッギル、いわゆるチャック。兄貴がジミーのやってる詐欺まがいの行為を全部見抜いて、ずっと警告してたのに、視聴者からは嫌われ役。あれだけ正しいこと言ってるのに、観てるこっちも憎らしくて仕方ないんだよな。あの作品の罪深いところ。※ 米ドラマ『ベター・コール・ソウル』の主人公ジミーの兄。優秀な弁護士だが弟の不正に異常に厳格で、観客の共感を得にくい役回り。
19. 名無しのReddit住民
ハリー・ドレスデン。シリーズ後半になればなるほど、本人の言い分は筋が通ってるんだけど、やり方が完全に「許可なんか取らない、後で謝る」タイプ。娘に会わせろってインターホンに向かって絶叫するシーン、あれ通報案件だろ普通に。※ 米作家ジム・ブッチャーの長編シリーズ『ドレスデン・ファイル』の主人公。シカゴで開業してる魔術師探偵。
20. 名無しのReddit住民
ローレンス・オブ・アラビア…じゃなくてラザルス・ロング。「俺は何千年も生きてるんだ、お前らとは見えてる景色が違う」が口癖。いやそれは分かったけどさ、だからって毎回毎回会う人間に説教することないだろ。不老不死だからって、別に常にイヤな奴でいる必要なくない?※ ロバート・A・ハインラインのSF小説に登場する長寿者。シリーズを通して哲学的な独白と説教が多い。
21. 名無しのReddit住民
リック・サンチェス。多次元宇宙の真理を見てしまった天才として、言ってることは大体正しい。でも家族にあれだけ酷い扱いするのは正論で済まされる範囲を超えてる。あれを「リックだから許される」って受け止めてしまう自分が、ちょっと嫌になるアニメだ。※ 米アダルトアニメ『リック・アンド・モーティ』の主人公。アル中の天才科学者で、孫のモーティを次元横断の冒険に巻き込む。
22. 名無しのReddit住民
マクナルティ from『ザ・ワイヤー』。捜査の腕は本物で、上司の判断のおかしさを毎回ピンポイントで突いてくる。ただ私生活がもう人間として終わってるんだよ。酒、女、嘘、家族放棄。「正論を吐く資格あんのかお前」って画面の向こうから何度言いたくなったか。※ 米HBOドラマ『THE WIRE』(2002〜)の主人公の刑事。海外ドラマ史でも屈指の傑作とされる。
23. 名無しのReddit住民
ラーズ・アル・グールとサノス。地球の人口爆発と過剰消費が深刻なのは確かに正しい。でも解決策が「半分皆殺し」って、お前ら脳みそそれだけかよ。問題の指摘は満点なのに、解決策の発想が中学生レベルで止まってる。だからヴィランなんだろうけど。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
しかも本人たちは「俺は責任を背負ってる賢者」みたいな顔して語るからタチが悪い。指パッチンで半分消した後で穏やかに微笑むサノス見てて「いやお前、思いつき以上のこと何もしてないだろ」って毎回突っ込みたくなる。
25. 名無しのReddit住民
ロス・ゲラー from『フレンズ』。古生物学者として知識は本物だし、論理的に正しいことを言ってる場面もちゃんとある。問題は「知識マウント」と「元彼ヅラ」と「あの叫び声」。同窓会で会ったら全力で逃げるタイプの人間が、なぜ世界中で愛されてしまったのか未だに謎。
26. 名無しのReddit住民
ジム・ハルパート。シーズン序盤を見返すと、ただのドワイトいじめおじさんだからな。仕事はサボる、勤務時間中ずっとふざけてる、婚約者がいるパムにぐいぐい行く。本人は「コミカルな兄ちゃん」のつもりでも、現実にいたら全方位ハラスメント案件。※ 米シットコム『ジ・オフィス』の主要キャラ。アメリカでの人気は絶大だが、近年「ジム嫌い」派が増えている。
27. 名無しのReddit住民
『ザ・ベア』のキャラ全員に当てはまるだろこれ。誰一人として人と普通に会話できないし、全員が全員に対して常に怒ってる。料理に対する情熱は本物だし、現場の指摘も大体正しい。でも一回でいいから普通に「おはよう」って言える人いないのかあの厨房。※ 米ドラマ『THE BEAR』。シカゴの小さなレストランを舞台にした人間ドラマで、罵声と圧の応酬で有名。
28. 名無しのReddit住民
ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー。神に娘を殺されて笑われた男が、神々を皆殺しにすると決意するまでは100%同情する。「神は人間を見てない」って指摘も完璧。でもその後よその子供を人質にとって、子供を救おうとしてる連中を脅すのはダメだろ。途中で論点ずれてんだよ。※ マーベル映画『ソー:ラブ&サンダー』の敵役。原作コミックでも屈指の悲劇的ヴィラン。
29. 名無しのReddit住民
スターン医局長 from『The Pitt』。研修医を詰めるシーンの正論度がエグい。患者の安全を守るためなら部下を泣かせることも厭わない。観てる側としては「言い方ァ!」って叫びたくなるけど、あの環境であの言い方じゃないと人が死ぬんだよな。やり場のない正しさ。※ 米ドラマ『The Pitt』。救急医療現場をリアルに描いたシリーズで、医療現場の極限を毎話突きつけてくる。
30. 名無しのReddit住民(>>29への返信)
このスレ読んでて気づいたんだけど、結局俺らが好きになるキャラって「正論を最悪の言い方で吐く奴」ばっかりだな。優しいだけのキャラじゃ物語が回らないって、フィクションが教えてくれてる気がする。リアルじゃ絶対付き合いたくないけど、画面越しなら最高に面白い。それがフィクションの特権。
まとめ
挙げられた顔ぶれを並べてみると、ホームズやハウスのような「天才の傲慢」型、トニー・スタークやリック・サンチェスのような「能力で許される」型、ゴーストバスターズのペックや『ベター・コール・ソウル』のチャックのような「正論を言ってるのに嫌われる」型と、嫌な奴にもいくつか系統があるのが面白い。共通するのは、論理的には100点なのに人間としての温度が決定的に欠けていること。日本のフィクションでも『コードギアス』のルルーシュや『デスノート』の夜神月など、同じ匂いのするキャラは思い浮かぶ。皆さんが「言ってることは正しいんだけどな…」と思いながら見守ったキャラは誰ですか?

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