「100%実話だと分かっている話のなかで、いちばん怖いのは?」——海外掲示板Redditのこの質問に、2,000件を超えるコメントが寄せられた。記録に残る事故や災害から、書き込んだ本人が体験した夜の出来事まで、作り話ではない話ばかりが並ぶ。事故や災害で人が亡くなる話を含むので、苦手な方はご注意を。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
最近、妻と新しい街に越してきて、大きなマンションに住んでる。周りもマンションと飲食店の多い地区で、たまたま同じ方向へ歩く人が後ろにいるのは珍しくない。
ある夜、犬の散歩の帰りに信号待ちをしていたら、女の人が近づいてきた。犬を少し怖がっているように見えたから「人懐っこいですよ」と声をかけたら、しばらく撫でていった。ここまではよくある話。
その人は、そのあと2ブロックほど後ろをついてきた。マンションの入口ではちょうど出てくる人たちがいて、彼女も一緒に中へ入った。ここの住人なんだろうと思って、エレベーターのドアを押さえて「何階ですか?」と聞いた。少し間があって、返ってきた答えが「あなたたちが行く階で」。
血の気が引いた。わざと自分の階じゃないところで降りたら、彼女も降りてきた。「申し訳ないけど、知らない人を家には入れられない」と話している間に、妻は犬を連れて階段へ向かった。彼女は取り乱して「助けてほしいだけ、電話を貸して」と言い始めた。「1階のフロントで電話を借りられますから」と後ずさりしながら階段まで来たところで、彼女がこっちに向かって全力で走ってきた。そのまま階段を駆け上がって部屋に逃げ込んだ。それきり、彼女を見かけていない。
向こうも同じくらい怖かったのかもしれない。自分がどこにいるのかも分かっていなかったんだと思う。それでも「何階ですか?」「あなたたちが行く階で」のやり取りを思い出すと、今でも鳥肌が立つ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
「あなたたちが行く階で」って返事、ここ何年かで読んだ文章の中でいちばんゾッとした。自分だったらその場でパニックになってたと思う。2人とも犬も、無事に逃げきれてよかった。
3. 名無しのReddit住民
1945年の重巡洋艦インディアナポリスの沈没。原子爆弾の部品を運ぶ極秘任務を終えてフィリピンへ向かう途中、日本の潜水艦の魚雷を受けて、たった12分で沈んだ。乗組員1,195人のうち約300人は艦と一緒に沈み、900人近くが太平洋の真ん中に投げ出された。
任務が極秘だったから護衛はついておらず、行方不明になったことに誰も気づかなかった。救命いかだはわずかで、食料も飲み水もない。そこへサメが集まってきた。
生存者たちは、いちばんつらかったのは夜だと語っている。真っ暗な海で立ち泳ぎをしていると、突然どこかで悲鳴が上がり、水が激しく波立って、そのあと静かになる。昼は昼で、焼けつくような日差し。渇きに耐えきれずに海水を飲んだ人たちは幻覚を見るようになり、仲間を敵だと思い込んで襲いかかったり、「すぐ下に島がある」と言って仲間のそばを離れ、そのまま戻らなかったりした。
4日目に哨戒機が偶然、海面の油膜を見つけたとき、生き残っていたのは316人だけ。疲れきって暗い海に浮かんでいて、足の下をサメが回っているのに、自分には何もできない。想像するだけで悪夢だよ。
※ インディアナポリス:アメリカ海軍の重巡洋艦。1945年7月、広島に投下された原子爆弾の部品をテニアン島へ届けたあと、日本海軍の潜水艦・伊58の魚雷で沈んだ。サメに襲われた人数ははっきりしておらず、犠牲者の多くは渇きや衰弱によるものとされる。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
救助の話もすごいんだ。現場に着いた飛行艇のパイロット、エイドリアン・マークスには、上空からサメに襲われる様子が見えたそうだ。外洋への着水は、うねりで機体が壊れるからと固く禁じられていた。それでも彼は命令を無視して海に降りた。
サメは集団から離れた人を先に狙う。だから彼は、1人で浮いている人や遅れている人から順に拾って回った。機内がいっぱいになると、今度は翼の上に引き上げて、海に落ちないようにパラシュートのひもで縛りつけた。そうやって56人を助けている。機体は荒波で二度と飛べなくなったけど、夜中に救助の艦が着くまで全員を守りきった。5. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
夫の祖父はインディアナポリスに乗っていて、帰ってこなかった。夫の祖母は、戦争が終わって戦死を知らされるまで、自分の夫は生きていると信じていたそうだ。家族はずっと「魚雷が当たった場所の近くで寝ていて、何も分からないまま亡くなったんだ」と思うようにしてきた。そうじゃないほうの最期は、考えたくないから。
義父の手元には、水兵服を着た幼い自分と軍服姿の父親が並んだ写真が1枚だけある。それと、別の艦に乗っていた父親に届いた電報。「男児誕生、母子ともに健康」。
6. 名無しのReddit住民
友達とキャンプをしていたときの話。夜11時ごろ、木立の中を誰かが歩く音が聞こえ始めた。走るでもなく、ゆっくりした足音。最初は動物だろうと思ってた。
音はいったん止んで、数分後にまた聞こえた。今度はテントの真後ろから。友達の1人が小声で「誰かいるの?」と言ったけど、返事はない。
そのあと、外にいる誰かが友達の名前を呼んだ。大声じゃない。すぐそこに立っているような、普通の声で。
全員が黙った。どこでキャンプをするか、誰にも話していなかったから。10分くらい、誰も一言も発さずにテントの中でじっとしていたら、足音は遠ざかっていった。
翌朝、テントの周りをぐるっと回る足跡が残っていた。どんな靴かが分かるほどはっきりしたものじゃなかったけど、引っかかったのはそこじゃない。自分たちのいた場所へ入ってくる足跡が、ひとつもなかった。あったのは、離れていく足跡だけ。
7. 名無しのReddit住民
2003年、アメリカ・ロードアイランド州のナイトクラブ「ステーション」の火災。ごく普通の楽しい夜が、どれだけあっという間に逃げ場のない状況に変わるかという見本みたいな事故だ。
木造の小さな店は満員だった。ロックバンドのグレイト・ホワイトが1曲目を始めて20秒もしないうちに、ツアーマネージャーが点火した演出用の花火の火花が、ステージ周りの壁と天井に貼られた安い防音用ウレタンフォームに燃え移った。最初の10〜15秒、客の大半は飲み物を持ったまま眺めていた。演出の一部だと思ったんだ。たまたま地元テレビのカメラマンが「ナイトクラブの安全性」の取材で店内にいて、その様子が全部映像に残っている。
怖いのはそこからの人の動き。非常口はいくつもあったのに、ほぼ全員が、自分が入ってきた正面入口に向かった。狭い通路で人が転んで折り重なり、出口は人の体でふさがった。ステージ脇の出口では、警備スタッフが「ここはバンド専用だ」と客を追い返したとも言われている。
最初の火花から90秒で店内は真っ黒な有毒の煙に包まれ、2分後には建物全体が炎の中にあった。100人が亡くなった。あの映像を見ると、人でいっぱいの部屋の見え方が変わる。何かがおかしくなった瞬間から、正しい判断をするまでの猶予は60秒くらいしかないのかもしれないんだ。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
その10年後の2013年に、ブラジルのナイトクラブ「キス」でほとんど同じことが起きているのが、やりきれない。バンドが屋内で花火を使い、天井の安い防音材に引火。客は最初、演出だと思って動かなかった。非常口も案内表示もまともになくて、数百人が、自分たちの入ってきた正面入口に押し寄せた。
いちばん腹が立つのは、警備員が最初のうち出口をふさいで、「飲み代を払った証明を見せろ」と客を外に出さなかったと伝えられていること。242人が亡くなり、600人以上がけがをした。10年の時間と何千キロもの距離があったのに、同じ失敗がそのまま繰り返されたんだよ。
9. 名無しのReddit住民
100%実話でいちばん怖い話? いまこの瞬間も、あなたの体の中には骸骨が1体まるごと入っている。
10. 名無しのReddit住民
ニオス湖。目に見えない二酸化炭素の雲が夜のうちに湖から流れ出して、村をいくつも丸ごと窒息させた。住民は眠ったままだった。何が起きたのか、気づく機会すらなかったと思う。
※ ニオス湖:アフリカのカメルーンにある火口湖。1986年8月、湖の底にたまっていた二酸化炭素が一気に噴き出し、周辺の村で約1,700人が亡くなった。二酸化炭素は空気より重いため、谷に沿って低い土地へ流れ込んだ。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
発見されたとき、あたりが完全に無音だったっていう事故だよね。虫まで死んでいたから。数えきれない人と家畜が亡くなったのに、争った跡も傷もひとつもない。静かすぎるのがいちばん怖い。このスレを開いてから、知らなかった種類の恐怖がどんどん増えていくんだけど。
12. 名無しのReddit住民
以前、何度か泊まりに行ったことのある女友達の話。彼女の部屋はマンションの3階にあって、こぢんまりしていた。寝室も狭くて、ベッドのすぐ横に引き戸のクローゼットがあった。
あるとき彼女が、最近おかしなことが続くと言い出した。帰宅したらリビングのランプの角度が変わっている。ソファの位置がずれている。物がなくなる。持ち家だから、大家が合鍵で出入りしているわけでもない。2人で「幽霊かもね」と笑って、結局、酔って自分で動かしたのを忘れているんだろう、という話に落ち着いた。
数日後、彼女からパニック状態で電話がかかってきた。仕事から早めに帰って玄関の鍵を開けたら、リビングに知らない男が立っていたという。彼女がとっさにほうきを掴むと、男は横をすり抜けて外へ逃げていった。
鍵はかかっていたし、こじ開けられた跡もない。警察が部屋中を調べて、寝室のクローゼットの天井に穴を見つけた。上の階の住人が自分の部屋の床板を切り抜いて、音を立てずに持ち上げられるフタにしていたんだ。男はそのまま姿を消した。男の部屋からは、何か月も前になくなった彼女の持ち物が出てきた。つまり、ずっと前から降りてきていたということ。
その穴は、開けるとベッドを真上から見下ろす位置にあった。
13. 名無しのReddit住民
地元で起きた事故だから、今でもよく思い出す。フロリダ州タンパの発電所の話。
ボイラーの底には、溶岩みたいにドロドロに溶けた燃えかす(スラグ)が出る。本来は下の水槽に落として冷やすんだけど、その通り道が詰まった。電力会社はボイラーを止めないまま、作業員を中に入れて詰まりを取り除かせた。止めると損が出るから、と言われている。作業している真上にスラグが溜まり続けていることを、中の人たちは知らなかった。
詰まりが取れた瞬間、500度を超えるスラグが一気に流れ落ちて、約12メートル先まで、15センチの厚さで広がった。
いちばん若い作業員は21歳。奥さんは妊娠中で、家を買うお金を貯めようと時給12ドルで働き始めて、まだ4日目だったという。彼は事故の直後に母親へ電話をかけていて、留守番電話に助けを求める声が残った。それが彼の最後の言葉になった。
5人が亡くなった。掃除の間だけ機械を止めていれば、起きなかった事故だよ。
※ 2017年6月、フロリダ州のビッグベンド発電所で起きた事故。運営するタンパ電力は、安全基準に故意に違反したことを認め、2022年に罰金50万ドルを科された。亡くなった5人には請負会社の作業員も含まれ、21歳の作業員は事故の数日後に病院で亡くなっている。勤務日数や時給、家族の事情といった細部は投稿者が書いたもので、同じスレッド内に「報道では確認できなかった」という指摘も出ている。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
これを読む直前、10代の息子とどうでもいいことで言い合いになって、ぶっきらぼうに「おやすみ」とだけ言って部屋に戻ったところだった。読み終わってからベッドを出て、息子の部屋に行って、ちゃんと抱きしめて仲直りしてきた。あの若者と家族、とくにお母さんのことを思うと胸がつぶれそうになる。今日のネットはここまでにしておく。
15. 名無しのReddit住民
サンフランシスコ周辺からオレゴン州まで、友達4人で高速道路を北へ走っていた。夜中の1〜2時で、ヘッドライトの外は真っ暗。後ろの2人は寝ていて、起きているのは運転している自分と、助手席で音楽と道案内を担当している友達だけ。
ガソリンを入れようとオレゴン州南部で高速を降りたら、路肩に何かがしゃがんでいた。人間くらいの大きさの、真っ黒なペリカンみたいなもの。近づくと、そいつはコウモリみたいな翼を広げて土ぼこりを上げながら飛び立ち、こっちへ向かってきて車の真上を越えていった。自分は叫びながらハンドルを切った。友達もはっきり見ていて、同じように取り乱してた。
翼は薄い皮膚の膜みたいで、穴があいていて、羽毛がなかった。本体は、フードをかぶった痩せこけた人間のように見えた。飛び方もコウモリっぽくて、上下にふらふら揺れていた。
オレゴンとカリフォルニアにいる鳥を片っ端から検索したけど、当てはまるものが見つからない。皮膚病で羽の抜けた大きな鳥を、たまたまひどい角度から見ただけ。そう思いたいんだけど、友達と細かいところを確かめ合うたびに、2人とも同じことを言う。皮膚みたいな翼と、フードをかぶった人。誰も信じてくれないから、こういうスレが立ったときにだけ話している。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
カリフォルニアコンドルだった可能性はない? あれは本当にでかいし、見た目はハゲワシそのものだよ。普段はそんなに北までは来ないはずだから、病気か何かで弱っていた個体なのかもしれない。
※ カリフォルニアコンドル:翼を広げると3メートル近くになる北米最大級の鳥。頭に羽毛がなく、絶滅が心配されている。
17. 名無しのReddit住民
ユバ郡の5人の話。1978年2月、カリフォルニア州で、軽い知的障害や精神疾患のある仲良しの若者5人が、大学バスケットボールの試合を見に出かけた。帰りにコンビニで軽食を買って、そのまま家に戻らなかった。
数日後、乗っていた車が見つかった。場所は自宅とはまるで逆方向の、雪に覆われた山奥の未舗装路。ガソリンは十分に残っていて、エンジンにも異常はなかった。なのに5人は薄着のまま車を降りて、真夜中の凍える山の中へ歩いていったことになる。
雪が解けた数か月後、4人が遺体で見つかった。そのうちの1人は、車から約30キロ離れた森林局のトレーラーのベッドに、寝具にくるまれた状態で横たわっていた。ひげの伸び方と体重の減り方から、彼はそのベッドの上で8〜13週間生きていて、最後は餓死したと推定されている。体重は半分近くまで落ち、ひどい凍傷も負っていた。
ところがトレーラーには、暖房に使えるプロパンのボンベもマッチもあって、どちらも使われていなかった。厚手の冬用の上着も毛布もあった。隣の物置には、鍵もかかっていない状態で、5人が1年食べていけるだけの保存食が入っていたのに、開けられていた缶はほんの少しだった。
5人目は今も見つかっていない。トレーラーには彼の靴だけが残されていた。なぜ山に入ったのか、なぜ動く車を置いていったのか、なぜ食料に囲まれたまま飢えていったのか。誰にも分からない。
※ 「ユバ郡の5人」:アメリカで広く知られている未解決の遭難事件。ユバ郡はカリフォルニア州北部にある郡の名前。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
仕事で障害のある人たちと日常的に関わっているけど、その立場から見ると、この話にはそこまで不思議じゃない部分もある。
知的障害があっても一見なんでもこなせる人には、意外なところに知識の穴があるんだ。外出が好きな人なら車の運転は教わる。でも家族と暮らしていて自分で料理をしたことがなければ、手回しの缶切りの使い方も、マッチでストーブに火をつける方法も知らないことがある。危ないからと、あえて教えられていない場合も多い。
それに、知的障害のある人には「自分のものじゃないものには触らない」と繰り返し教えることが多い。だから「この服は自分のじゃないから着ちゃいけない」と考えたとしても、おかしくない。フリーズドライの保存食は、そもそも食べ物に見えなかったのかもしれない。
ただ、何が彼らを山の上まで行かせたのか、なぜ引き返さなかったのか。そこだけは、この事件を知る全員にずっと残り続ける謎なんだろうね。
19. 名無しのReddit住民
頭から離れない実話は、1987年にブラジルのゴイアニアで起きた事故。泥棒が放射線治療の装置からカプセルを取り出してこじ開け、中の粉をかき出した。塩化セシウムだ。それは青く光った。
人々は手で触り、家に持ち帰り、子どもたちはその粉で遊んだ。害のない魔法の粉にしか見えなかったから。
そうじゃなかった。ある人はすぐに、ある人はゆっくりと、放射線障害に倒れていった。4人が短い間に亡くなり、もっと多くの人が体を壊して、除染には何年もかかった。都市伝説じゃない。全部、記録に残っている。
怖いのは、ただ美しいだけで、何の警告もないこと。浴びている間は何も感じなくて、気づいたときには体がもう負け始めている。
※ ゴイアニア被曝事故:廃院になった病院に放置されていた放射線治療装置が持ち出され、放射性物質のセシウム137が市内に広がった事故。
20. 名無しのReddit住民
10代のころ、彼氏と車で田舎の一軒家に向かっていた。友達のテッドがそこのホームパーティーにいるはずだった。街灯ひとつない真っ暗な未舗装の道に、家がぽつぽつあるだけの場所。カーナビもない時代で、「青い家で、白いトラックが停まってる」という電話の説明だけが頼りだった。
それらしい家の前に車を入れたら、テッドが電話で「お前らが見えた気がする」と言う。ちょうど玄関が開いて男の人がこっちを見たから、着いたと思って電話を切った。
パーティーにしては停まっている車が少ないな、とは思った。男は50〜60代くらいで、「やあ、元気か」と家に入れてくれた。「テッドいます?」と聞くと「ああ、いまシャワーを浴びてるよ」。
薄暗くて埃っぽい家だった。ソファに座って、男が見ていた映りの悪いブラウン管テレビのバスケ中継を一緒に眺めた。数分して「どっちのチームを応援してるんだ?」と聞かれて、彼氏と顔を見合わせた。彼氏が「テッドはまだ降りてこないんですか」と聞くと、男はまっすぐこっちを見て言った。
「ここにテッドなんていないよ」
全力で逃げた。車を出す間、男は玄関に立ったままこっちを見ていた。あとでテッドに聞いたら「ヘッドライトが通ったから、お前らだと思った」だって。あのまま座っていたらどうなっていたのか、今でも考える。
21. 名無しのReddit住民
2022年のパリア潜水事故。海中の石油パイプラインで作業をしていたダイバーたちが、配管の中に吸い込まれた。全員、吸い込まれた直後は生きていて、配管の中の空気だまりに閉じ込められた。
いちばんけがの軽かった1人が、仲間のために助けを呼ぼうと真っ暗な配管を這って戻り、仲間の家族たちに引き上げられて助かった。残った4人は、空気だまりの中で祈り、励まし合いながら亡くなった。吸っている空気が安全かどうかも分からない、暗くて狭い管の中で。
彼らを雇っていた石油会社は、家族たちが救助に入ろうとするのを止めたんだ。
※ 2022年2月、カリブ海の島国トリニダード・トバゴで起きた事故。配管の内と外の圧力の差によって、作業中のダイバー5人が、人ひとりがやっと通れる太さの管の中へ引き込まれた。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
この事故は本当に頭から離れない。
助けを呼びに戻ったクリストファーは、自分もけがをしているのに「みんな中で生きている、すぐ助けてくれ」と何度も訴えて、案内役として自分がもう一度入るとまで言った。配管の中からは、必死に叩く音も聞こえていた。それなのに会社は、危険だからと救助をすべて止めさせた。
彼の潜水機材には音声が記録されていて、配管の中のやり取りが残っている。互いに大丈夫かと声をかけ合い、励まし合う声。彼が「必ず助けを呼んでくる」と約束する声。
会社はあとになって、救助を試みる法的な責任はなかったと主張した。公的な調査は、安全かどうかの検討すらしないまま救助を禁じた会社の対応を厳しく批判している。証言するクリストファーの映像もあるけど、気分が落ち込んでいる日に見るのはやめたほうがいい。
23. 名無しのReddit住民
1983年9月26日の核ミサイル誤警報と、それから2か月もたたないうちに起きたエイブル・アーチャー。どっちが怖いか決められない。世界はこの年、ごく短い間に2回も、全面核戦争のすぐ手前まで行っているんだ。
※ 1983年9月26日、ソ連の早期警戒システムが「米国がミサイルを発射した」という誤った警報を出した。当直の将校スタニスラフ・ペトロフは誤作動と判断し、攻撃として上へ報告しなかったとされる。エイブル・アーチャーは同じ年の11月にNATOが行った軍事演習で、ソ連側が本物の先制攻撃の準備ではないかと疑ったとされている。
24. 名無しのReddit住民
医療の現場で、プリオン病のひとつ、CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の患者さんを担当したことがある。誰かからうつったわけでも遺伝でもなく、自然に発症するタイプだった。ただ運が悪かった、としか言いようがない。その人は1か月前までマラソンを走っていたんだ。自分が会ったときには、目は覚めているのに意思の疎通ができなくなっていて、物音がするたびに叫び声を上げて体を跳ねさせていた。ものすごく悲しくて、ものすごく怖かった。
※ プリオン病:異常な形に変わったタンパク質(プリオン)が脳にたまり、神経細胞が壊れていく病気。進行が速く、有効な治療法は確立されていない。
25. 名無しのReddit住民
夜の墓地を回るガイドツアーに参加したときのこと。6〜7人で、ある墓を囲んで、そこに眠る男が銃で命を落としたいきさつを聞いていた。その瞬間、大きな閃光が走って、空全体が緑色に光った。あとで知ったけど、隕石が空中で砕けるところをたまたま目撃したらしい。ガイドは少し間を置いて気を取り直し、続きを話した。男の死から数十年後、何者かが墓をあばいて頭蓋骨を盗んでいった、と。
墓地の奥へ歩いていくと、「バン」と大きな音がした。車のエンジンが出した破裂音だろうということにして、自分たちの怯えっぷりを引きつった顔で笑い合った。少しして、続けざまに2発。参加者の1人が「あれ、銃声だと思う」と言った。さらにもう1発。今度は近い。間違いなく銃声だった。
墓石の間に明かりが見えた。誓って本当なんだけど、散弾銃を持った男の人影が、さっきの墓のほうからゆっくり歩いてくる。ガイドが毎回やっている仕込みだろうと思って顔を見たら、ガイドは真っ青になって後ずさりしていた。男は懐中電灯をまっすぐこっちに向けた。何人かが墓石の陰にしゃがみ込んだところで、男が怒鳴った。「出ていけ! こんなところで何をやってるんだ!」
正体は、市に雇われて墓地でポッサムを駆除していた人。市がツアー会社に知らせるのを忘れていたんだって。
※ ポッサム(フクロギツネ):オーストラリア原産の有袋類。ニュージーランドでは外来の害獣とされ、駆除の対象になっている。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
オチで力が抜けたけど、なんでわざわざポッサムを撃つの? と思って調べたら、ニュージーランドでは外から持ち込まれた害獣扱いなんだね。アメリカにいるオポッサムとは別の動物らしい。にしても、夜の墓地で何も知らされずに銃声を聞かされるほうは、たまったもんじゃないよ。
27. 名無しのReddit住民
スペースシャトル・チャレンジャーの乗組員は、少なくとも何人かが、機体が空中でばらばらになったあとも生きていた可能性が高いとされている。
機体が壊れたのは打ち上げから約73秒後。頑丈に作られた乗員室はほぼ原形のまま切り離されて、いったん高度約2万メートルまで上がり、そこから約2分45秒かけて海へ落ちていった。
回収された非常用の空気パック4つのうち、3つは作動していた。自動ではなく、誰かが手で操作しないと動かない装置だ。操縦士マイケル・スミスの分は座席の背中側にあって本人には手が届かないから、別の誰かが作動させたことになる。操縦席のスイッチのいくつかも、打ち上げのときの位置から動かされていた。
海面に着くまで意識があったのかどうかは、はっきりしていない。ただ、もしあったのなら、落ちていく3分近くの間、自分たちに何が起きているのか分かっていたことになる。
※ 1986年1月、アメリカのスペースシャトル「チャレンジャー」が打ち上げ直後に空中分解し、乗組員7人全員が亡くなった事故。NASAの調査報告は、乗員室の気圧が保たれていたかどうかは判断できず、乗組員が分解の直後に意識を失っていた可能性もあるとしている。
28. 名無しのReddit住民
ハリケーン・カトリーナがニューオーリンズを襲ったとき、自分は隣の州のヒューストンに住んでいて、避難所になったコンベンションセンターで受付のボランティアをしていた。名前を聞いて、必要な薬を確認して、手当てが要る人を医療班へつなぐ係だ。
腕に包帯を巻いた男性が来た。医者には診てもらっていないと言うので医療エリアまで付き添って、その道すがら、けがの理由を聞いた。
水が上がってきて、彼は自宅の2階に逃げた。さらに上がってきたので屋根裏へ。それでも水は止まらない。屋根裏には外へ出る口がなかった。道具もない。見つけた板切れ1枚で、暗闇の中、まわりの水かさが増していくなかを、屋根の内側から叩き続けた。やっと体が通るだけの穴が開いて、這い出すときに腕をひどく切った。その夜は、水に囲まれた屋根の上で救助を待ったそうだ。
そのあと避難したスーパードームは、また別の種類の地獄だった。けが人だと分かると、毛布も靴も服も食事も、無理やり取り上げられた。彼はもう何日もまともに食べていなかった。医療エリアへ行く前に、2人でまず調理場に寄ったよ。
※ 2005年8月のハリケーン・カトリーナでは、アメリカ南部ニューオーリンズの市街地の大部分が水没した。スーパードームは市内の屋内競技場で、避難所として使われた。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
2004年のハリケーン・アイバンの夜を思い出した。地元のラジオ局に、住民から次々と電話がかかってくるんだ。水が上がってきたから屋根裏に上がった、いま屋根の上に出た、って。嵐が続いている間は誰も助けに行けないと、みんな分かっている。それを、ただ聞いているしかなかった。自分の家の被害は軽かったのに、あの夜のことはずっと消えない。
30. 名無しのReddit住民
100%実話のいちばん怖い話なら、自分も持ってる。明日も朝から仕事に行かなきゃいけない、というやつだ。
まとめ
集まった話は、大きく二つに分かれていた。ひとつは、インディアナポリスの沈没やナイトクラブの火災、ニオス湖のように、記録に残っている事故と災害。もうひとつは、エレベーターでの一言やテントの周りの足跡のように、書き込んだ本人やその身近な人だけが知っている夜の出来事だ。
事故の話で何度も出てきたのは、機械を止めなかった、出口が使えなかった、救助を止めた、といった、人の判断が被害を大きくした場面だった。一方の体験談には、幽霊も怪物もほとんど出てこない。あるのは「知らない誰かが、いるはずのない場所にいた」という一点だけで、それでも十分に怖い。
合間に「あなたの中には骸骨が入っている」「明日も仕事なのがいちばん怖い」と軽口が挟まるのは、読んでいる側も息をつきたかったからだろう。皆さんには、作り話ではないと分かっているからこそ忘れられない話はありますか?

コメント
「あなたたちが行く階で」
これよりは最上階を言っておいて、同じ階で降りる方が良いんじゃね?
女が部屋バレ警戒して言った台詞かと思ったら恐怖体験だった