悪いことをした人が相応の報いを受ける。当然の結末のはずなのに、その瞬間を目の前で見てしまうと、なぜか素直に喜べない。海外掲示板で「自業自得なのに、それでもちょっと気の毒になった人は?」という質問が投げかけられ、ゴミ埋立地に8時間座らされた女性から、雨の中を鉢植えひとつ抱えて去っていった暴君上司まで、後味のすっきりしない結末が集まった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
10年くらい前、オハイオ州で清掃関係の仕事をしてた。ある日、埋立地に「罰としてゴミの中に座る女性が来る」と知らされたんだ。飼い犬の世話を放棄した罪らしい。冗談だと思ったけど、同僚が見せてくれた裁判所の書類には、処分場の「いちばん臭い」区画に連れていって8時間座らせること、と本当に書いてあった。
残酷な刑罰は憲法で禁じられてるはずなのに、と思って後で調べてみた。どうやら、刑務所行きを避けるために本人が受け入れた場合はグレーゾーンらしい。違法かもしれないけど、不服を申し立てても普通の刑に切り替わって刑務所に行くだけだから誰も争わず、合法かどうかの判断が出ないままなんだとか。
とにかく、腐った魚介類の袋と、動物保護施設から出た使用済みの猫砂に囲まれて、えずきながら座ってる女性を見た。あれは忘れられない1日だったよ。
※ 米国の一部の裁判官は、被告が同意した場合に、禁錮の代わりとして一風変わった「創造的な罰」を言い渡すことがある。なお、合衆国憲法修正第8条は「残酷で異常な刑罰」を禁じている。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
オハイオ在住だけど、地元の動物愛護団体がこの判決に拍手喝采して「こういう裁判官がもっと必要だ」と言ってたのを覚えてる。ただ正直、ずいぶん楽な罰に聞こえたから、なんでそこまで喜ぶのか不思議だったんだよね。そんなにきついものなの?3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
この手の罰、ニュースになってる数よりずっと多いよ。自分も埋立地で働いてたけど、何年かの間に少なくとも4人は同じ判決で座らされてるのを見た。ほとんどが動物虐待だったと思う。ほかの裁判官が、例の判事に触発されたのかもしれない。様子を見る限り、「おとなしく刑務所に行っとけばよかった」って顔をしてる人もいたよ。4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
面白い罰だね! もし自分が法を犯して、刑務所の代わりに埋立地で8時間座るだけでいいなら、迷わずそっちを選ぶ。なにしろ生まれつき嗅覚がないから、私にとってはただののんびりした1日なんだよ。
5. 名無しのReddit住民
動物虐待は論外、それは大前提として。ただ、動物や子どもや他人を傷つける人って、どこかが壊れてるんじゃないかと心の片隅でいつも思う。深刻な、医学的な意味でね。それで何かが許されるわけじゃないけど、苦痛を与えるための罰に反対する理由にはなると思うんだ。
子どもがつらい目に遭えば「この子はもう人を信じられないかもしれない」とみんな同情する。なのに、ある時点から「生い立ちなんか知るか、痛い目に遭わせろ」に切り替わるんだよな。
6. 名無しのReddit住民
うちの元上司。完全な暴君で、誰彼かまわず怒鳴り散らすし、2分遅刻しただけの部下をクビにするような男だった。ところが会社が人員整理を始めたら、本人がまったく同じやり方で解雇されたんだ。会議の途中で予告なしに連れ出されて、私物は箱に詰めて受付に置いてあった。社内チャットはお祭り騒ぎだったよ。
でも50歳の男が小さな鉢植えを抱えて、雨の中を車まで歩いていくのを見たら……やっぱり気の毒になった。
※ 米国では、解雇を告げたその日のうちに付き添いをつけて退社させる会社が珍しくない。私物を箱に詰めて去る姿は、解雇を象徴する光景になっている。
7. 名無しのReddit住民
以前いたオフィスに、とんでもなく有害な男がいた。みんなの仕事の手柄を横取りし続けて、2年がかりで上司を辞めさせようとまでしてたんだ。それがある日、他人に責任をなすりつけるために作業ログを書き換えているところを押さえられて、その場で解雇。
ただ、あれだけ尊大だった45歳の大人が泣き崩れて「クビだけは勘弁してくれ」とすがり、静まり返ったフロアで机の中身を段ボールに詰めていく姿は重かった。当然の報いなんだけど、見ていて気が滅入ったよ。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
人をいじめる側の人間ほど、いざ自分が追及される番になると誰よりも情けない姿をさらすんだよな。9. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
でもそれって、いわゆるソシオパスっぽい人の典型じゃない? 他人には一切共感しないのに、自分がやられる側に回ったとたん、使える限りの泣き落としを繰り出してくる。涙も演技だった可能性は高いと思う。同情を引いて、また付け入る隙を作ろうとしてるだけかもしれないから、気に病まなくていいよ。
10. 名無しのReddit住民
休憩室の冷蔵庫から他人の弁当を盗み続けるやつが、昔の職場にいた。ある日、誰かが自分のサンドイッチにゴーストペッパーのソースを仕込んだんだ。そいつが自分の席でひと口かじったとたん顔が真っ赤になって、牛乳を1パック丸ごと一気飲みするのを全員で見守ったよ。
100%自業自得。……なんだけど、シャツに染みるほど汗だくになってるのを見たら、さすがにちょっとかわいそうになった。
※ ゴーストペッパーは、インド原産の唐辛子ブート・ジョロキアの通称。世界有数の辛さで知られる。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
いやいや、同情なんかいらない。人の昼飯を盗んでも構わないと思ってるやつは、そのくらいの目に遭えばいいんだよ。
12. 名無しのReddit住民
フィクションでいいなら、ブレンダン・フレイザー主演の『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』に出てくるベニー。強いほうにすぐ寝返る小ずるい男で、どう転んでも自業自得なのに、どこか憎めないんだよ。主人公に対岸から「おいベニー! どうやらお前、渡る岸を間違えたみたいだな!」と叫ばれる場面は今でも笑う。
※ 『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』は1999年公開の冒険映画(原題 The Mummy)。ベニーは主人公の元仲間で、保身のために、よみがえったミイラの手下になる。
13. 名無しのReddit住民
大学時代のルームメイトは、どの試験もカンニングで乗り切ってた。それが4年生でついにバレて、卒業の3週間前に退学処分。雨の中、荷物を車まで運んでいく彼を、俺は窓辺に立ったまま眺めてた。なんとも言えない、妙に空っぽな気分だったよ。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
空っぽに感じるのは、その結末から良いことが何ひとつ生まれてないからだと思う。誰かを傷つけて罰せられたわけじゃなくて、ただ自分で自分の人生を壊しただけだからね。
15. 名無しのReddit住民
卒業直前に「君は卒業できない」と知らされた人なら、自分の周りにもいた。ただ、こっちは全然かわいそうに思わなかったな。頭は悪くないのに、必修の単位合わせで取った環境科学の授業を「高校でやった内容だから楽勝」と学期中ずっと吹聴してたんだよ。
結局その授業の単位を、たしか1点差くらいで落とした。本人が知ったのは、両親が卒業式のために到着した後。宿題をやって、教授に失礼な態度を取らなければ済んだ話なのに。
16. 名無しのReddit住民
子どもの頃の隣人が、文字どおり近所の全員に大麻を売ってた。で、3年の刑を食らった。判決の日には近所中の人が、めちゃくちゃ悲しそうな顔で法廷に集まったんだ。判事は困惑してたよ。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
上品なおばあちゃんが法廷で「裁判長、73年生きてまいりましたが、彼は私が出会った中で最高の売人でした」と陳述書を読み上げてるところを想像して、笑いが止まらない。
※ 米国では刑の重さを決める審理で、関係者が被告について意見を述べる機会が設けられることがある。
18. 名無しのReddit住民
スーパーで一緒に働いてた友人の話。家庭環境が荒れてる中、高校最後の年に週40時間働きながら卒業して、いい大学に受かったやつだった。
夏休みの最初の週、彼はある年上の同僚にとうとう我慢の限界を迎えた。この先もずっとその職場にいるしかない、ひねくれきった嫌な男でね。その同僚が、荷物を高く積むためのリフトに載せたパレットの上に立って「上の商品を取りたいからリフトを上げてくれ」と頼んできた。友人が「人を乗せるのは禁止だ」と断ったら、同性愛者を侮辱する差別語を浴びせられたんだ。すると友人は「気が変わった、やるよ」と言ってリフトを天井近くまで上げきり、そのまま立ち去った。人が乗る前提の機械じゃないから、自力で降りる方法はない。
やがて同僚は誰かに見つけてもらって降ろされ、店の管理職に報告した。友人は停職になり、組合を交えた聴聞会を経て解雇。本人にとっては世界の終わりみたいな出来事だったけど、危険な行為だったのは間違いないから、処分としては正しかったと思う。
19. 名無しのReddit住民
スーパー勤めの頃、同じ店に20年近くいる50代の白人の同僚がいた。悪い人じゃないんだけど、怒りを抑えられないところがあってね。ある日、数人のマイノリティの人たちが自分たちの言葉で話しているのを見て、「元いた場所に帰ったらどうだ!」と言い放ったんだ。
数週間の停職のあと、正式に解雇。ロッカーを片づけて、泣きながら店を出ていった。気の毒には思ったけど、自分でまいた種だよ。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
たぶん本人は、悪いことをしたなんて思ってないよ。むしろ前より差別的になってるんじゃないかな。
21. 名無しのReddit住民
『氷と炎の歌』を読んでたときの自分。
第2部〜第4部:「シオン・グレイジョイが憎い、早く罰を受けてほしい!」
第5部:「待って、そこまでは求めてない……」
※ 『氷と炎の歌』はドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作小説。シオンは自分を育てた一家を裏切る若者で、その後、読者がたじろぐほど過酷な目に遭う。
22. 名無しのReddit住民
シンガポールの刑務所に少しだけ入ってたことがある。同じ区画に、子どもへの虐待で服役してる男がいて、むち打ち24回を言い渡されてた。法律上の上限だよ。
刑を受けて戻ってきたときは……言葉が出なかった。お尻が風船みたいに腫れ上がって、皮膚がひどく裂けててね。トイレを使うたびに傷が開くらしくて、そのたびに叫び声が聞こえてきた。
※ シンガポールには刑罰としてのむち打ち刑がある。対象は男性のみで、回数の上限は24回と定められている。
23. 名無しのReddit住民
洞窟潜水とか、危険な高峰への登山とか、ロープなしで岩壁を登るフリーソロとか、明らかに命がけのことをやって亡くなる人たち。その衝動を持って実際にやり遂げるのは本当にすごいと思う。でも正直に言えば、ひどいことが起きるのを自分から招いてるようなものだよね。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
自分はあれを特別なケースだと思ってる。あの人たちは、心から好きなことをしてる最中に亡くなったわけだから。
25. 名無しのReddit住民
『ブレイキング・バッド』終盤のウォルター・ホワイト。転落のお膳立てをしたのは全部本人だし、どの分かれ道でも家族よりプライドを選んできた。孤独で空っぽなあの結末は、間違いなく自分で招いたものだ。
それでも、かつての仲間が彼の仕事を取るに足らないもののように語るのを、本人が見ている場面はこたえたよ。偉大な人物として記憶されたかったのに、最後は存在ごと消されてしまったんだから。
※ 『ブレイキング・バッド』は、がんを宣告された高校の化学教師ウォルター・ホワイトが、家族に金を残そうと麻薬の密造に手を染めていく米国のドラマ。
26. 名無しのReddit住民
元友人のこと。どう見てもDV気質の彼氏との交際に私たちが賛成しなかったら、グループ全員と縁を切られた。今はその男と結婚して、身動きが取れなくなってる。忠告を聞かなかったのは本人だけど、気の毒でならない。しかも、それでもまだ別れようとしないんだよ。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
彼のほうは、そうなることを望んでたんだよ。周りから孤立させるのは、そういう加害者がよく使う手口だから。
28. 名無しのReddit住民
エリザベス・ホームズ。詐欺師で、ペテン師で、ナルシストなのは確かだよ。でも考えずにいられないんだ。いったい誰が、25歳の若者に10億ドル近い金と医療の帝国を任せようなんて思ったんだ? 嘘をついて相応の報いを受けたわけだけど、自分には、銀行強盗のあとで空っぽの金袋だけ持たされて置いていかれたカモにも見える。
※ エリザベス・ホームズは血液検査ベンチャー「セラノス」の創業者。少量の血液で多くの検査ができるとうたって巨額の出資を集めたが、投資家に対する詐欺の罪で有罪判決を受けた。
29. 名無しのReddit住民
これもフィクションだけど、『キャシアン・アンドー』のデドラ・ミーロ。ひどい女だし、受けた報いは完全に妥当。なのに少しだけ気の毒になるんだ。
圧政国家に育てられた孤児で、帝国への絶対的な忠誠を刷り込まれてきた人だからね。本人は世の中のために良いことをしてるつもりなのに、教え込まれた「善」が、本物の善からいちばん遠いところにあった。悪は白黒で割り切れないと教えてくれる、見事な例だと思う。
※ 『キャシアン・アンドー』は『スター・ウォーズ』シリーズのドラマ。デドラ・ミーロは、反乱分子を執念深く追う帝国保安局の職員。
30. 名無しのReddit住民
このスレ、どのコメントの下を見ても展開が同じで笑う。誰かが「気の毒だった人」を挙げる → 返信「いや、そいつはざまあみろだ」。ずっとこの繰り返し。
まとめ
集まった話の多くに共通していたのは、報いそのものではなく、報いを受けた「あとの姿」を見てしまったという点だ。雨の中で抱えた鉢植え、静まり返ったフロアで荷物を詰める段ボール、泣きながら片づけるロッカー。処分が正しいと分かっていても、落ちていく人の背中には別の感情がわいてしまうらしい。
一方で返信欄は、「同情はいらない」「その涙は演技かもしれない」と突き放す声がずらりと並んだ。同情する人と切り捨てる人が同じ話を前にして隣り合うところに、このスレッドの面白さがある。埋立地に座らせる判決や、告げられたその日のうちに職場を去る解雇、むち打ち刑など、日本ではなじみの薄い罰や処分の形が次々に出てくるのも興味深い。皆さんは、自業自得だと分かっていながら、つい気の毒に思ってしまった経験はありますか?

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