「喧嘩ができる人に聞きたい。一度も殴り合いをしたことがない人にアドバイスするなら?」――海外掲示板のこの質問に、アマチュアボクサーや柔術の黒帯、元用心棒、バーテンダーといった腕に覚えのある人たちが答えた。ところが、ほぼ全員の答えは「やめとけ、逃げろ、勝っても負けだ」だった。それでも逃げられないときの身の守り方から、「無敗の秘訣」を語るボケまで、経験者ならではの答えが集まった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
アマチュアのゴールデングローブに出てたボクサーで、若い頃はレスリングで州大会まで行った者だけど。
まず、避けられる喧嘩は全部避けること。失うものがあるならなおさら、割に合うことなんて一度もない。それでもやるしかないなら、
①顎を守れ。特に左側。格闘技を習ってないやつは、喧嘩になるとほぼ右手しか振ってこないから、パンチはこっちの左側に飛んでくる。それも大振りのフック(横から振り回すパンチ)ばっかりだ。
②その流れで、利き手じゃないほうの手も遊ばせるな。ジャブを何発か出すだけでも全然違う。
③クリンチやタックルに気をつけろ。距離が詰まると、喧嘩慣れしたやつは大抵地面に引きずり倒しにくる。負けそうだと感じたら特に。「スプロール」で調べて、レスリングの基本くらいは見ておくといい。
④何より大事なのは、周りをよく見ること。喧嘩にフェアな勝負なんてない。そのへんの物は全部武器になるし、1対1で終わることのほうが少ない。結局最初の話に戻るけど、とにかく避けろ。かっこよくも見えないし、下手すりゃ留置場行き。そうでなくても治療費の請求書が届くだけだよ。
※ ゴールデングローブ:アメリカで長い歴史を持つアマチュアボクシングの大会。ジャブは利き手と反対の手で素早く出す軽いパンチ。クリンチは相手に抱きつくように組みついてパンチを打たせない状態。スプロールはタックルされた瞬間に両足を後ろへ投げ出して腰を落とし、倒されるのを防ぐレスリングの基本動作。
2. 名無しのReddit住民
ストリートファイトでは無敗だよ。
秘訣は、絶対に勝てると分かってる相手にしか喧嘩を売らないこと。小さい子どもとお年寄りがおすすめだ。
3. 名無しのReddit住民(>>2への返信)
その戦績表、対戦相手の欄が「5歳」「82歳」「7歳」で埋まってるんだろうな。勝率100%と引き換えに、人として大事なものを全部失ってるぞ。
4. 名無しのReddit住民
親しい友人に元英国海兵隊員がいる。十年くらい、言ってみれば暴力のプロとして生きてきた男だ。そいついわく、素手の格闘訓練で叩き込まれた内容は、ほとんどこれだけだったらしい。
①武器が見えなくても、相手は持っていると思え
②全速力で逃げろ
③手が届く距離まで詰められたら、思いきり突き飛ばせ。うまく転んでくれたら、反対方向へ全速力で逃げろ
以上。とにかく一秒でも早くその場を離れること。知らない相手とやり合おうとするな、下手すりゃ殺されるぞ、って。
(まあ、つかまれて他に手がないなら噛みついてでも振りほどけ、とも言ってたけどね。ただそれをやったら今度はこっちが何年も刑務所に入ることになりかねないから、やっぱり逃げるのが一番って話に落ち着いた)
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
戦うのが仕事の人たちが一番叩き込まれてるのが「逃げ方」って、それがもう答えのすべてだよな。素人が「ここで引いたらダサい」とか考えてる場合じゃない。
6. 名無しのReddit住民
資格:ブラジリアン柔術の黒帯、元MMAコーチ。
人と喧嘩するな。勝ったとしても自分もたぶんケガをするし、相手をケガさせたら法的な問題がついて回る。
そんなことするくらいなら、相手に一杯おごったほうがよっぽどマシだよ。
※ ブラジリアン柔術:投げ技より寝技・関節技を中心に発展した格闘技。黒帯は長年の修練を経てたどり着く最上位の帯。MMAは総合格闘技のこと。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
黒帯の最終奥義が「一杯おごる」なの最高すぎる。しかも一杯で済むなら、治療費よりも弁護士費用よりも圧倒的に安い。コスパで考えても完全勝利だよ。
8. 名無しのReddit住民
何があっても喧嘩は避けろ。勝っても負けだから。
殴り方を知らなければ拳を痛める。知っていても拳の皮は裂けるし、治るまでしばらくかかる。
拳が無事だったとしよう。次は自分が殴られる番だ。相手のほうが上なら負けるし、ボクシング経験者なら腹に一発もらって膝から崩れ落ちて終わり。
一発ももらわなかったとしよう。こっちの一発で相手が倒れた。おめでとう、行き先は留置場だ。周りからは男同士の殴り合いじゃなく、ただの暴行に見える。しかも気を失った人間は、倒れ方次第でそのまま死ぬこともある。
絡まれたら、両手を開いて見せて、怯えた顔で後ずさりしろ。財布を出せと言われたら渡して、そのあと警察を呼べばいい。
※ 正当防衛がどこまで認められるか、殴った側がどんな罪に問われるかは、国や地域によって大きく違う。このスレッドの投稿者は英語圏を中心とした海外の人たちなので、日本でも同じ扱いになるとは限らない。
9. 名無しのReddit住民
質問にちゃんと答えるつもりで書く。相手が武器を持っていない前提ね。
・パンチは思ってるほど痛くない
・頭突きが届く距離に顔を置くな
・「ぶっ飛ばしてやる」って5分もしゃべり続けてるやつは、たぶんやらない。本当にやるやつは何も言わずにいきなりくる
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
最後のは本当にそう。酒場でわめき散らしてるやつより、急に黙って上着を脱ぎはじめたやつのほうがよっぽど怖い。そういうのを見かけたら、会計を済ませて静かに帰るのが正解。
11. 名無しのReddit住民
まず、避けられる喧嘩は全部避けろ。友達とのスパーリングなら話は別だけどね。避けた喧嘩は、全部こっちの勝ちだ。
避けられないなら、両手を上げてガードしたまま、逃げ出せる最初のチャンスを探せ。
始まってしまったら、大きくよけすぎないこと。たいていのパンチは数センチずらせばかわせる。体力を温存しろ。
地面に倒されたら、何をしてでもすぐ立ち上がって逃げろ。寝転がったままだと、あっという間に負けるから。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
「避けた喧嘩は全部勝ち」って、まんま孫子だよな。「戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」。二千年以上前から結論は変わってない。※ 古代中国の兵法書『孫子』謀攻篇の一節。「百回戦って百回勝つのが最善なのではなく、戦わずに相手を屈服させるのが最善である」という意味。
13. 名無しのReddit住民
荒っぽい店、主にバーを何軒も渡り歩いてきた。喧嘩の仲裁も仕事のうちだ。これまでのキャリアで「これはやる価値があった」と思えた喧嘩は、たった一つしか見たことがない。それ以外は全部、誰が誰に色目を使っただの、スポーツの成績の言い合いだの、酒の勢いだの。そして結末は毎回同じ。警察が呼ばれて、両方とも連れていかれる。
一番のアドバイスは、その場を立ち去ること。人生を台無しにする価値なんて本当にないよ。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
用心棒を長年やってた者として全面的に同意。勝っても自分もケガするし、人生はアクション映画じゃないから、別にかっこよくも見えない。
あと、酒を飲むなら自分の限界を知って、それを守れ。相手が自分や彼女に何を言ってきたにせよ、それで警察沙汰になる価値はない。ただ、酔っ払った自分にはそれが分からなくなるんだよな。
15. 名無しのReddit住民
「喧嘩ができる人に聞きたいんだけど、アドバ――」
逃げろ。
いや真面目な話、空手の黒帯で、道場ではそれこそ千回は組手をやってきた。でも路上では一度もない。あそこは完全に別の世界だよ。人間って本当に何をするか分からない。めちゃくちゃに腕を振り回してくるかもしれないし、つかまれて地面に叩きつけられるかもしれないし、どこかに武器を隠し持ってるかもしれない。
16. 名無しのReddit住民
ボクシングのレッスンを2、3回受けてみるといい。ちょっと習ってるだけの人と比べても、自分がどれだけ遅れてるか思い知るから。
そのあと組み技のクラスにも行ってみな。「完全に無力」ってこういうことか、と体で分かる😂
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
これ。格闘技がちょっと「できる」ようになって最初に気づくのは、上には上がいくらでもいるってことなんだよ。だから結局、喧嘩は何としても避けるのが一番って結論になる。
それでもどうしても逃げ場がなかったら、股間を蹴って、全力で走れ。
18. 名無しのReddit住民
殴られること自体は、実はそんなに痛くない。一瞬くらっとするだけ。本当に痛いのは2日目、3日目の治りかけのころなんだ。それが分かってると、殴り合いの最中でも落ち着いて相手を見られるし、余計なケガをしないで済む。
あと、相手の口元は殴らないほうがいい。歯に当たって自分の拳がざっくり切れるから。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
総合格闘技とムエタイ(タイ式キックボクシング)を10年以上やってる。思ってるほどひどくない、ってのは同意。ただ初めてだと、痛みより衝撃でびっくりして固まる。そこは覚悟しておいたほうがいい。
それと、顔を相手の真正面に置くな。少しずらしておけば、右ストレートで鼻を折られずに済む。鼻をやられると、慣れてない人はたいていそこで心が折れるから。
20. 名無しのReddit住民
悪いけど、このスレのアドバイスの大半は実戦じゃ役に立たないと思う。素人が喧嘩の段取りを考えておくなんて無理なんだよ。始まった瞬間に自動操縦になる。経験したことのないレベルでアドレナリンが出て、視界がぎゅっと狭くなって、あとは本能だけで動く。殴られたって気づくのは、目の前が白く光って耳がキーンと鳴ったときだ。終わったあとは、ほとんど何も覚えてない。
ネットのコメントを読んで備えることはできない。変えられるとしたら、格闘技を習ってスパーリングを重ねることだけだ。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
これは分かる。高校のとき一度だけ巻き込まれたけど、覚えてるのは自分の心臓の音と、なぜか相手のスニーカーの色だけ。「顎を守れ」なんて頭に浮かぶ余裕、1ミリもなかったよ。
22. 名無しのReddit住民
逃げられるなら全力で逃げろ。無理なら、とにかく口で丸め込んで切り抜けろ。
俺は一回だけやって、勝った。でも顎を折られて、8週間まともに食べることも喋ることもできなかった。その間ずっと頭にあったのは、プライドなんか飲み込んで逃げればよかった、ってことだけだよ。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
顎の話が出たから言っておくと、殴られるのが避けられないなら歯を食いしばれ。文字どおり口を閉じておくこと。
歯を食いしばると顔全体がひとかたまりみたいに固くなって、顎が折れにくくなる。興奮して息が上がると口がぽかんと開きがちなんだけど、そうなると下顎がぶらぶら動くパーツになって、簡単に折れる。歯を食いしばれ。
24. 名無しのReddit住民
「やめとけ」に一票。
それでも避けられないなら、椅子でも木箱でも植木鉢でも、何でもいいから相手との間に置いて盾にしろ。
それと、たぶん人前だろうし、誰かしらがスマホで撮ってる。だから大声で何度も「喧嘩する気はない」って言っておけ。あとで自分の身を守る材料になるから。
距離は近いか遠いか、どっちかにしろ。相手が腕を振れないほど近いか(クリンチだね)、パンチが届かないほど遠いか。遠くへ行く一番いい方法は走ることだけど。最悪なのは腕一本分の距離で、そこだとパンチ一発で人が死ぬこともある。
結論。やるな。やめとけ。断れるうちは断れ。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
「何でも使え」には激しく同意。42歳の女で、体も小さいし喧嘩のやり方なんて知らないけど、夫はできる人。ある日「喧嘩ごっこしよう」って言われたからOKして、くるっと振り向いてビリヤードのキューをつかんで突きにいったの。夫、私が道具を持ち出したことに本気でびっくりしてた😂
どうやら私の生まれつきの戦法は「予測不能」と「そのへんの物を使う」らしい。不意打ちってけっこう効くみたい。
26. 名無しのReddit住民
荒れた地域で育ったから、高校の途中までは子ども同士の「喧嘩」に何度も巻き込まれた。大人になってからは一度もないけど、実際の喧嘩はたくさん見てきた。
いちばん言いたいのは、コンクリートやアスファルトの上では絶対にやるなってこと。大したことないパンチでも、変な倒れ方をして頭を地面に打ちつけたら、笑い話で済むはずだった喧嘩が一瞬で洒落にならない事態になる。そういうのを何度も見た。
27. 名無しのReddit住民
80年代育ちで、高校は治安の悪い地区、東欧の軍に数年いて、20代前半はイギリスのナイトクラブで働いてた。
避けられるなら避けろ。バーの喧嘩は特に。周りにガラスが多すぎて、悲惨なことになりかねない。
手首を守れ。当たり方が悪いと、自分のパンチで自分の手を壊す。あと、アドレナリンが出てると、殴られても自分で驚くくらい耐えられるもんだ。
そして、安全になったらやめろ。相手を倒したなら、頭に血がのぼっていても、とどめの蹴りなんか入れるな。そこから先は正当防衛じゃなくて、面倒な法律沙汰の始まりだ。
28. 名無しのReddit住民
喧嘩に勝つ秘訣は、フットワークに尽きる。
相手が構えたら、すかさず足を動かして、反対方向に全力で走れ。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
最強の護身術は有酸素運動、つまり100メートル走だよ。路上の殴り合いからいいことなんて、ほぼ何ひとつ生まれない。日頃から走り込んでおけ。
30. 名無しのReddit住民
その「一度も喧嘩したことがない」って記録、そのまま一生守り抜くのが一番だと思うよ。それ、どんな格闘技の帯よりも価値のある実績だから。
まとめ
腕に覚えのある人たちに「素人へのアドバイス」を聞いたのに、返ってきた答えは驚くほどそろっていた。ボクサーも柔術の黒帯も用心棒も、まず口にするのは「やめとけ、逃げろ」。理由もはっきりしていて、勝っても拳や顎を痛める、相手を倒せば今度は自分が警察の世話になる、そして路上では相手が武器を持っていたり仲間が加わったりして、1対1のフェアな勝負になることがほとんどない、という現実だ。
面白いのは、具体的なテクニックの話でさえ「勝ち方」ではなく「ケガを減らして逃げる隙を作る方法」に寄っていたこと。顎を守る、歯を食いしばる、距離を取る、コンクリートの上ではやらない、安全になったら手を止める。どれも相手を倒すためというより、自分と相手の人生を守るための知恵になっている。一方で「本番では頭が真っ白になるから、ネットで読んだ知識は役に立たない」という冷静な意見もあり、本気で備えたいなら道場に通い、それ以外はとにかく避けるのが一番、というところに落ち着いていた。
「無敗の秘訣は子どもとお年寄りにしか喧嘩を売らないこと」というボケも含めて、経験者ほど喧嘩の割に合わなさを知っていることが伝わるスレッドでした。皆さんは、殴り合いの喧嘩をしたことがありますか? それとも「一度もない」という記録を守り続けていますか?

コメント
剣道と空手とボクシングの経験あるけど、頭に血が上っても我慢している