「今まで行ったなかで一番ヤバかった場所は?」——そんな問いに、海外民が普通の旅行記じゃ絶対出てこない体験を次々放り込むスレッドが伸びていた。ギャングが仕切る村、戦時下の街、観光名所の裏道、そしてなぜか「家族の家」まで。スケールがバラバラだからこそ、読むほど背筋がうっすら寒くなる30コメント。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
エルサルバドルの山奥の村。村ごとギャングが仕切ってて、普通なら近寄れない場所だった。でも俺たちは医療ミッションで入ってたから、村人の命を直接助けてる立場で、ギャング連中も「こいつらは敵じゃない」って判断したらしく、意外と平和に通してもらえた。※ エルサルバドルは中米の国。長らく治安が悪く、特定地域の支配権をギャング組織が握っていた時期がある。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
「人を助けに来てる」っていう一点だけが身を守るバリアになってる状況、怖いのに美しい。一歩でも役割を外れたら一気に崩れそう。
3. 名無しのReddit住民
1992年のベネズエラ。クーデター未遂の直後にカラカスに入ったら、夜中じゅう通りに人があふれて、車は燃えてるし、空気がもう完全に別次元だった。地方に出たら嘘みたいに平和だったけど、あのときの友人たちは今どうしてるんだろう……連絡手段もなくて、ずっと頭の隅にある。
4. 名無しのReddit住民
16歳のときのエジプト。父と旅行中に、見知らぬ男たちが「娘を売ってくれ」って父に話しかけてくるのが一度や二度じゃなかった。ホテルのスタッフにまで「なんで結婚してないんだ、うちの12歳の娘はもう結婚してるぞ」って言われた。もう二度と行かない、一生行かない。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
ピラミッドも歴史も大好きだけど、女として一人で行くのは絶対ムリって話は何度も聞く。好きな国ほど、悲しい気持ちになる話題。6. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
13歳の男の俺も、髪が長かったから女の子に見られたらしくて、似たようなことされかけた。国とか関係なく、あそこは一人歩きするとヤバい空気があった。
7. 名無しのReddit住民
インドのホステルの共同トイレ。路上屋台ツアーの翌朝。あそこは地理的な危険じゃなくて、生物兵器レベルの危険。扉を閉めた瞬間、自分の胃腸との戦争が始まった。帰るころには体重が2キロ減ってた。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
“You have died of dysentery” ——オレゴン・トレイル世代には一発で通じるやつ。笑えるけど笑えない。※ 『オレゴン・トレイル』は欧米の定番教育ゲーム。プレイヤーが赤痢などで死ぬメッセージが語り草になっている。
9. 名無しのReddit住民
ニューオーリンズのバーボン・ストリート。普通のバーにいただけなのに、朝起きたら郊外のボロモーテルに一人で転がされてて、財布もスマホも消えてた。クスリを盛られたらしい。飲んだのはボトルから直で開けたやつだけだったのに、気を抜いた瞬間に終わる街だとわかった。※ ニューオーリンズはルイジアナ州の観光都市。バーボン・ストリートは夜の繁華街として有名だが、酔客を狙った犯罪の報告も多い。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
次の日に頭痛もなかったなら、ただのスリかもよ。本物に盛られると、翌日の頭は地獄みたいに重たくなるから。どっちにしても最悪な経験だけど。
11. 名無しのReddit住民
ハイチのポルトープランス。首都のはずなのに、街を歩いてるだけで「自分の立ち位置が一歩ズレたら終わる」って感覚が途切れなかった。最近の状況はもっとひどいらしくて、もう戻ることはないと思う。
12. 名無しのReddit住民
タイとカンボジアの国境、ポイペトを夜に越えたとき。国境の町特有の「法律がない夜」って感じで、道の両側から視線だけがこっちを追ってきた。別の旅ではリオのファヴェーラで、ダートバイクにAK-47担いだ兄ちゃんたちとすれ違った。あれは写真を撮ろうとも思えなかった。※ ファヴェーラはブラジルの貧困街を指す俗称。一部地域は武装組織が実質支配している。
13. 名無しのReddit住民
ソマリア、ヘリコプターからの夜間降下。仕事で行ったんだけど、地面に足がつく前に「ここは世界で一番、夜が重い場所だ」って思った。街灯がないことの怖さを、あの夜に初めて知った。
14. 名無しのReddit住民
80年代のヘルズ・キッチン。当時NYPDだった自分にとっては日常だったけど、振り返ると、クラックとエイズと貧困で死が街中にあった。今のおしゃれな再開発地区と同じ場所だって、誰も信じないと思う。※ ヘルズ・キッチンはマンハッタンの一角。80〜90年代は犯罪多発地帯として知られた。
15. 名無しのReddit住民
自分の頭の中、午前3時。本物の戦地にも仕事で行ったことあるけど、2014年にやらかした気まずい一言を夜中に思い出す瞬間のダメージには勝てない。いちばんの危険地帯は、眠れない自分の脳内だと確信してる。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
戦争より過去の自分の発言のほうが効くの、共感しかない。あれは装備じゃどうにもならないからな。
17. 名無しのReddit住民
UAE。豪華で平和に見えるけど、一歩踏み外したら帰れない空気がずっとあった。道を間違えただけで、次の瞬間に消される気すらした。お金は感じるけど、そのお金の持ち主が一番怖かった。
18. 名無しのReddit住民
コロンビアのメデジンとカリに、米政府の契約で派遣されてた時期がある。コカイン戦争とFARCの活動が最悪だった頃。誘拐や暗殺の心配が毎日ルーチンだった。コロンビア警察に麻薬ディーラーと間違えられて、パスポート取り上げられて一日拘束された日は忘れられない。※ FARCはコロンビアの左翼ゲリラ組織。同国は長年内戦状態にあった。
19. 名無しのReddit住民
土曜の午後、気温24度のコストコ。命の危険はないけど、カートの当たり判定と試食ブースの群衆と、レジ待ちの殺気で精神が削られる。これを「危険な場所」と言わずに何と言うのか。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
戦地帰りのコメントのあとに出てくるのがコストコ、この緩急がこのスレの真骨頂。
21. 名無しのReddit住民
東セントルイス。アフガンとイラクに派遣されたことあるし、第三世界もいくつか回ったけど、自分の一番の答えは東セントルイスだ。本気で言ってる。※ 東セントルイス(イリノイ州)は犯罪率の高さで有名な都市。
22. 名無しのReddit住民
アフガニスタンのパンジュワイ。夜間に移動してて、気づいたら地雷原のど真ん中にいた。地図には赤白の石でマークされてたはずなのに、暗くて見えなかった。上官がマップを見落としたせいで、小隊全員で地雷原を踏み抜かずに出られたのは運だけ。
23. 名無しのReddit住民
壁が崩れる前の東ベルリン、1988年。空気の重さが西側とまったく違って、人の目も違って、「監視されてる」って感覚が実体を持って存在してた。今の観光地としてのベルリンしか知らない人には絶対伝わらない温度。
24. 名無しのReddit住民
ボゴタで強盗にあった。しかも犯人は警察。制服と銃を持った相手に金を出せと言われたとき、国の仕組みのどこに助けを求めればいいのかわからなくなる感覚は初めてだった。※ ボゴタはコロンビアの首都。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
警察に強盗されるっていうのは、本物の無法の定義を書き換える経験だよな。もう何を信じればいいかわからなくなる。
26. 名無しのReddit住民
ネパールのチトワン国立公園のジャングル。サイ、ゾウ、トラ、ワニ、クマ全部いる。幸い、ガイドがでかい棒を一本持って歩いてくれたから無事だった。棒一本で何が守れたのか、今でもよくわからない。※ チトワン国立公園は世界遺産にも登録された野生動物の保護区。
27. 名無しのReddit住民
I-90の州境の休憩所の裏の茂み。長蛇のトイレの列が嫌で、斜面を下りて人のいない場所で用を足したら、真横でガラガラ蛇が怒り狂って跳ねてきた。あれ以来「自然の中で手早く済ませる」の意味が変わった。あの瞬間、世界中で一番危険な場所は間違いなくあの茂みだった。
28. 名無しのReddit住民
オークランド・コロシアム、チーフス対レイダーズの試合。観客席の殺気だけで言えば、どの国よりも危険だった。ユニフォームの色を間違えただけで人生が変わる場所。※ 米NFLの熱狂的なファン対立で知られるカード。
29. 名無しのReddit住民
イースタン・ワシントンで一人バイク旅をしてて、日が暮れるとイースト・セントルイスに迷い込んだ。そのあと別の日にゲーリー(インディアナ州)にも迷い込んだ。地図を見ないで走ると、アメリカは平気で同じ罠を二回踏ませてくる。
30. 名無しのReddit住民
祖母の家。機嫌が悪いときの。火山より予測不能だし、生き残るルートが毎回違う。旅行じゃないけど、自分の人生で一番「生還した」って言える場所はここだよ、正直。
まとめ
並んだコメントは「本物の戦地・無法地帯」と「誰でも行ける日常のエアポケット」のふたつにきれいに分かれていた。エルサルバドルの医療ミッション、ベネズエラのクーデター直後、アフガンの地雷原みたいに命の危険が地続きにある話と、ニューオーリンズの普通のバーやI-90の休憩所の裏みたいに「ほんの数メートル歩けば危険地帯だった」話が、同じ温度で並んでいるのがこのスレの面白さだと思う。旅の安全って、結局「どこに行ったか」じゃなく「どこで気を抜いたか」の話なのかもしれない。皆さんは、旅先で「ここはヤバい」と背中に冷や汗が走った瞬間はありますか?


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