普段は意識せずに生きているけれど、いざ知ってしまうと夜寝るときに思い出してしまう──そんな「ちょっとゾッとする科学の事実」を集めたスレッドが盛り上がっていた。深海の話、体内の話、宇宙の話、どれもスケールは違うのに、共通して「自分が立っている地面の意外な不確かさ」を突きつけてくる。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
今まで地球に存在した生き物のうち、化石として残っているのはたぶん1%もない。大半の種は痕跡すら残さずに時間に飲まれて消えた。名前を呼ぶことすらできない生き物が、何百万種もあったってことだよ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
これ怖いのは、クラゲみたいに骨も殻もない巨大生物が普通にいた可能性があること。体長20メートルの謎の何かが海を漂っていても、化石が残らない以上、私たちには「いなかったこと」になる。地球の記憶ってめちゃくちゃ穴だらけ。
3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
「化石になる」のは奇跡みたいな確率らしいね。死後すぐに泥に埋まって、酸素も微生物も届かない場所で、岩が育つまでの何百万年も誰にも壊されない。普通に死んだ動物はぜんぶ消える側。
4. 名無しのReddit住民
抗生物質耐性※の話。盲腸の手術とか帝王切開みたいな「現代の常識」が、20年後には命がけのギャンブルに戻る可能性があると科学者が警告している。20世紀以前の医療に逆戻りするって、想像するだけで足が冷たくなる。
※ 抗生物質耐性:細菌が抗生物質に対抗する性質を獲得すること。乱用すれば「効く薬がない感染症」が増えていく。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
これ本当に腹が立つやつ。インフルみたいなウイルス性の風邪で病院に行くと、抗生物質を出されそうになる。「ウイルスには効かないのでは?」って聞くと「患者さんが欲しがるから出してる」って医者が答えるんだよ。ウイルスに効かない薬を撒いて、ただ細菌を鍛えてるだけ。
6. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
畜産で使われている量も相当だよ。牛・豚・鶏に予防的に投与した抗生物質が排泄物経由で水系に流れて、そこで耐性菌が育つ。「人間が処方を控える」だけじゃ足りないところまで来てる。
7. 名無しのReddit住民
大気のCO2と気温の上昇でいちばん怖いのは「気候変動」っていう輪郭がぼやけた話じゃなくて、海がどんどん酸性に傾いていることだと思う。あと数pH下がると、地球の酸素の約70%を作っている植物プランクトンや藻が住めなくなる。空気を作っている工場を、ゆっくり溶かしてる感じ。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
俺、これで大学のレポート書いたの2009年だよ。あれから17年経って、人類が実質ゼロしか進めてないという事実のほうがホラー。
9. 名無しのReddit住民
ある薬が、ある日突然「作れなくなる」ことがある。90年代の抗HIV薬リトナビル※がそれ。製造工場のあちこちで結晶構造が勝手に切り替わって、もう従来の形では作れなくなった。研究員の白衣についた微結晶が工程に持ち込まれて、世界中の工場が同時に汚染された疑いがあるらしい。SF映画みたいな話だけど実話。
※ リトナビル:HIV治療薬。1998年、製品とは別の安定した結晶形(多形)が突然現れ、既存の製剤が作れなくなった事件は「消えた多形」として知られる。
10. 名無しのReddit住民
ホッキョクグマは「人間を積極的に狩る側」の数少ない大型獣のひとつ。逃げる人間を追うとか防衛で襲うとかじゃなくて、最初から食料として認識して追跡してくる。ノルウェーのロングイェールビーンでは、街を出るときライフル携行が法律で義務化されてる。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
大型の動物はふつう「知らないもの」には手を出さない。失敗したら病院もないし、リスクの計算ができる動物ほど慎重なんだよね。でもホッキョクグマは違って、常に飢餓寸前で生きてる。動くものはとりあえず試す。地球上で最も切羽詰まったまま生きてる捕食者。
12. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
嗅覚は32キロ先まで届くらしいよ。北極で一人ぼーっと座ってる時点で、地平線の向こうから何頭か向かってきてる可能性があるってこと。怖すぎ。
13. 名無しのReddit住民
大気圏を「歩いて出る」だけなら、たった2時間ほどで足りる。垂直に歩ければの話だけど。100キロ上空って数字で聞くと遠いのに、歩行速度で割ると徒歩通勤の距離。地球の「呼吸できる層」がいかに薄い膜かを思い知らされる。
14. 名無しのReddit住民
アメリカでマラリアが流行しなくなったのは新薬のおかげじゃなくて、ひたすら蚊を駆除し続けてきたからだけ。20世紀前半までニューイングランドまで普通に流行してたし、黄熱病も同じ。私たちが「過去の病気」だと思ってるものは、駆除という日々の地味な努力の上にしか乗っていない。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
CDC※の本部がワシントンじゃなくてアトランタにあるのも、もとはマラリア対策の現場拠点だったから。今の保健機関の地位の出発点が「南部で蚊と戦う仕事」だったって、ちょっとグッとくる話。
※ CDC:米国疾病予防管理センター。感染症対策の世界的中枢で、コロナ禍でも頻繁にニュースに出ていた機関。
16. 名無しのReddit住民
プリオン※。あれは存在そのものが悪夢。ウイルスでも細菌でもない、ただ折りたたみ方を間違えたタンパク質が、まわりの正常なタンパク質を順番に同じ間違った形に変えていく。煮沸でも消毒でも壊れない。脳がスポンジ状になっていくのを止める薬は今もない。
※ プリオン:感染性を持つ異常タンパク質。狂牛病やヤコブ病の原因として知られる。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
ちょっと希望のニュースもあって、致死性家族性不眠症(遺伝性のプリオン病)の治療がヒト臨床試験に入った。プリオン蛋白そのものを作らせない方向のアプローチで、マウスではうまくいってる。完璧じゃないし症例も少なすぎて検証が大変だけど、ずっと「打つ手なし」だった病気にやっと光が差し始めてる。
18. 名無しのReddit住民
「自由浮遊惑星」って知ってる? どの恒星にも属さず、銀河の中をぽつんと単独で漂っている惑星のこと。天の川銀河だけで、星の数の7倍はあるらしい。しかも発見されたのは1999〜2000年ごろ。私たちはほんの25年前まで「そんなものがある」ことすら知らずに生きてた。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
逆にこの手の話で安心するタイプ。星にも属さず、暗闇を一人で漂ってる惑星があるって考えると、自分の悩みなんて宇宙的にはほぼ存在してないのと同じ。なんかちょっと笑える。
20. 名無しのReddit住民
万が一だけど、宇宙が「偽の真空」状態にある可能性があるらしい。どこかで「真の真空」が偶発的に発生すると、そこから光速で空間が書き換わっていって、私たちに到達した瞬間に何もかもが消える。警告も予兆もない、本当に*ポン*。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
怖そうに聞こえるけど、光速制限のおかげで、仮に銀河の反対側で起きても10万年は到達しないんだよね。生きてるうちにポンってなる確率はほぼゼロ。むしろ「苦しまないで終われる」って意味では悪くない死に方かも、と思ってしまった自分がいる。
22. 名無しのReddit住民
腸内細菌が、食べたいものや気分や、ときには判断にまで影響を与えてるって話。「自分の意志で甘いものが食べたい」と思ってるそれ、本当に自分の意志なの? お腹のなかの微生物が砂糖を欲しがって、脳に「砂糖食え」って信号を送ってる可能性のほうが高いんだぞ。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
深夜に急にラーメンが食べたくなるあれ、自分のせいじゃないことにしたい。腸内のやつらに責任を押しつけたい。本当の犯人は彼ら、ということで一件落着にしてくれ。
24. 名無しのReddit住民
ガンマ線バースト※は、一瞬で惑星のオゾン層を吹き飛ばして地表を不毛化できる。今この瞬間にも、地球めがけて飛んでる最中のやつがあったとしても、光と同時に届くから観測の余地がない。気づいたときには終わってる類のやつ。
※ ガンマ線バースト:超新星爆発などで発生する超強力なガンマ線の閃光。ただし致命的な距離にある候補天体は近傍には知られておらず、すぐの脅威ではない。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
ちなみにオゾン層に深刻なダメージを与えるには、だいたい200〜300光年以内で起きないと無理。その範囲には候補になる星が今のところ見つかってないから、現実的にはあんまり心配しなくていい。とはいえ「絶対安全」とも言い切れないのが宇宙の意地悪なところ。
26. 名無しのReddit住民
マイクロプラスチック※はもう人体のあらゆる場所から検出されてる。脳、胎盤、母乳、血液。困ったのは「影響を調べたい」と思っても、対照群として使える「マイクロプラスチックが入ってない人間」が地球上に一人もいないこと。比較するための基準ラインが存在しない研究って、初めて見た。
※ マイクロプラスチック:5mm以下のプラスチック微粒子。雨水や大気中にも漂い、もはやどこにも逃げ場所がない状態。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
動物実験の現場にいたけど、検査で使うラテックスの手袋自体がマイクロプラスチックを撒き散らしてて、サンプルが汚染されるのが大問題だった。「測ろうとする道具」が「測りたい対象」を出してるんだから、もう何を信じればいいのか。
28. 名無しのReddit住民
タトゥーが消えないのは、身体が「異物の墨が血流に乗らないように」必死で食い止めてくれてるから。免疫細胞がインク粒子を取り囲んで動けないようにしてくれてる。あの綺麗な絵柄は、白血球たちが粒子を抱きしめ続けてくれている結果。日焼けで色が薄くなるのは、応援部隊が押し寄せて一部のインクを連れ去っていくため。健気すぎる。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
背中全面と腕一本を一度に入れたあと、丸2日インフルみたいな全身倦怠感が出た。あれ免疫が頑張ってたんだとわかると、文句言えないな。皮膚で起きてる戦争を、可愛い柄って呼んでるのが私たちなんだ。
30. 名無しのReddit住民
強くくしゃみをすると、脊髄液を通す管に穴があくことがある。注射器も器具もなしに、ただのくしゃみで。脳を浮かせている液が漏れて頭痛が止まらなくなって、横になると治る。原因不明と言われて放置されることも多く、人体ってつくづく雑な設計だと思う。
まとめ
並んだ「怖い科学の事実」を眺めていると、共通点が見えてくる。どれも、私たちが日常で「当たり前」と思っているもの──呼吸できる空気、効く抗生物質、安定した地殻、自分の意志、自分の体──の足元に、薄い氷のような前提が敷かれているということだ。氷を割らないでいてくれる仕組み(蚊の駆除、海の植物プランクトン、免疫細胞、結晶形)は地味で目立たないけれど、それが続いてくれているおかげで今日も普通に過ごせている。皆さんはこの中で、いちばん寝る前に思い出したくないのはどれだろう?

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