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海外「250人が5分間、間違った版の3D映画を黙って見てた」“誰かがやるだろう”で動けない人間心理とは

海外「250人が5分間、間違った版の3D映画を黙って見てた」“誰かがやるだろう”で動けない人間心理とは ライフスタイル・日常

「人間の心理について、一度知ってしまったら二度と忘れられない、ゾッとする気づきは?」。海外掲示板Redditにこんな質問が投稿され、200件近いコメントが集まりました。いちばん支持されたのは「人はほとんど何にでも慣れてしまう」という一言。続いて「他人は行動で、自分は意図で判断する」という指摘や、人が大勢いるほど誰も助けに動かなくなる「傍観者効果」の話で盛り上がりました。ところがその傍観者効果には「実はかなり誇張された話だ」という反論が入り、心理学の研究そのものを疑ってかかる人まで出てきます。読み終わるころには、自分の頭の中が少し信用できなくなるかもしれません。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
人はほとんど何にでも慣れる。昔は「これだけは絶対に耐えられない」と思ってたことにさえ。最初はあんなに嫌だったのに、気づいたら当たり前の日常の一部になってるんだよね。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
「とりあえず今だけ」のはずだったことが、そのまま一生になっていくのって、まさにこの仕組みだよね。つなぎのつもりで始めた仕事も、仮住まいのつもりだった部屋も、慣れた時点でもう「今だけ」じゃなくなってる。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
妻が熱傷病棟の看護師だった。仕事から帰ってくると焼けた皮膚の匂いをまとってるんだけど、たった2週間で、自分はその匂いに気づかなくなった。慣れるって本当にこういうことなんだと思う。

※ 熱傷病棟:重いやけどを負った患者を専門に治療する病棟。

4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
でも裏を返せば、それが人間のしぶとさでもあると思うんだよね。会社をクビになったときは人生終わったと思ったけど、半年後には新しい職場で普通に上司の愚痴を言ってた。ひどい状況に慣れられるから、そこから立ち直れるんだよ。

5. 名無しのReddit住民
人は他人のことは行動で判断するくせに、自分のことは意図で判断する。他人がやらかせば「あいつはそういう人間だ」で、自分がやらかせば「いや、そんなつもりじゃなかった」になる。

6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
それ「基本的な帰属の誤り」って言うんだよ!いちばん分かりやすかった説明がこれ。

職場に来たら、同僚が自分の机を蹴ってるのが目に入る。「なんて怒りっぽいやつだ」と思うよね。でも本人の頭の中は、通勤中に誰かにぶつかられて壁に押しつけられたうえ、怒鳴りつけられたことでいっぱい。そんな目に遭ったら誰だって腹が立つ、と本人は思ってる。

人は他人を見るときは性格で説明して、自分を見るときは状況で説明する。その人がそれまでに何を経験してきたかなんて、背中に書いてあるわけじゃない。こっちはたった一つの場面しか見てないのに、その場面だけで「そういう人」だと決めつけちゃうんだよ。

※ 基本的な帰属の誤り:他人の行動の原因を、置かれた状況よりも本人の性格や能力に求めすぎてしまう傾向のこと。社会心理学の用語。

7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
これがいちばんきついし、自分は昔からずっとこれで損してきた。パートナーにも家族にも友達にも「自分勝手すぎる」と責められた日が、心が壊れ始めた日だった。自分では、周りにとって何がいちばんいいかばかり考えて、自分が損をしてでもそっちを選んできたつもりだったのに。みんなの目に映ってたのは、あとでADHD(注意欠如・多動症)の症状だと分かった部分だけだったんだよ。

8. 名無しのReddit住民
傍観者効果を知ってから、ずっと頭から離れない。ざっくり言うと、緊急事態が起きたとき、その場にいる人数が多いほど誰も助けに動かなくなるっていう話。

人が多ければ、一人くらいは動く人がいそうなもんでしょ?でも、一人きりだったら動いたはずの人たちが、集団の中にいると「もっと適任の誰かがやるだろう」と待っちゃうんだよ。

もちろんいつもそうなるわけじゃない。救いもあって、誰か一人が動いて仕切り始めれば、周りもたいていついてくる。

だから人混みの中で助けが必要になったら、全体に向かって「誰か助けて!」と叫ぶんじゃなくて、誰か一人に狙いを定めて、その人に直接頼むこと。

※ 傍観者効果:周りに人が多いほど「誰かがやるだろう」と責任が分散し、一人ひとりが行動しにくくなるという考え方。1960年代にアメリカの心理学者が行った実験で広く知られるようになった。

9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
ほんとそれ。逆に、人混みの中で何か起きるのを目撃したら、自分から前に出てほしい。専門家じゃなくても、うまくできなくてもいい。とにかく一人ずつ指さして役割を振るんだよ。「あなたは救急車を呼んで」「あなたはそこに散らばってる物をどけて」「応急手当できる人いますか?」って感じで。

たとえ11歳の男の子だろうと関係ない。誰かが指示を出し始めれば、みんなちゃんと動き出すから。

10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
それ、ちゃんとした一次救命処置の講習でも教わるよ。病院勤めだから何回も受けてるんだけど、特定の人を指さして「あなたはAEDを持ってきて!あなたは救急に電話して!」って言うのが基本。全体に向かって叫ぶだけだと、誰も動かない可能性が高いからね。

※ 一次救命処置(BLS):心臓マッサージやAEDの使用など、その場に居合わせた人が行う基本的な救命手順。日本の消防署などで開かれる救命講習でも、周りの人を指名して119番通報やAEDの手配を頼むよう教えている。

11. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
水を差すようで悪いけど、傍観者効果って実は「ほぼ神話」なんだよ。キティ・ジェノヴィーズ事件をきっかけに生まれて、主にニューヨーク・タイムズが広めた話。

「関わりたくなかった」と言った住人も、無関心だったというより自分の身を守ろうとしてたらしい。同性愛者で、当時は警察に目をつけられかねない時代だったって話だし。彼女が亡くなる前に警察も友人も現場に来てたし、そもそも当時はまだ911(アメリカの緊急通報番号)の仕組み自体がなかった。「38人が3回の襲撃を見ていた」っていうのもほぼ作り話で、襲撃は実際には2回。聞き取りをされた人たちの多くは、いた場所から現場が見えなかったんだよ。

研究は今も続いてて、2020年の論文では、200件以上の防犯カメラ映像を調べたら、10件のうち9件で誰かしらが割って入ってたらしい。しかも居合わせた人が多いほど、助けてもらえる確率は上がってた。

ちなみに犯人はその後、空き巣に入ってるところを近所の住人2人に見つかって、車を動かせなくされて捕まってる。

※ キティ・ジェノヴィーズ事件:1964年にニューヨークで女性が殺害された事件。ニューヨーク・タイムズが「38人が見ていながら誰も通報しなかった」と報じ、傍観者効果を象徴する事件として広く知られた。のちの検証で、この報道には誇張や誤りが多かったと指摘されている。2020年の研究は、イギリス・オランダ・南アフリカの街頭の防犯カメラ映像から、もめごとの場面で周りの人が介入したかを調べたもの。

12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
研究ではそうなのかもしれないけどさ。真横から突っ込まれる大事故に遭ったとき、サスペンションは吹っ飛ぶわ、バンパーは地面に落ちるわで、車がまったく動かせなかったんだよ。なのに周りの車からは「どけよ」ってクラクション鳴らされまくり。なんなんだよ💀

13. 名無しのReddit住民
人が多いと誰も動かないのって、緊急時に限った話じゃないんだよね。誰かに目を見て「ゴミ出してくれる?」って頼まれたら、頼まれたんだから出すでしょ。でも10人いる部屋で誰かが「ゴミ出さないと」って言っただけだと、みんな誰かがやるだろうと思って、結局誰も動かない。「みんなのものは誰のものでもない」ってやつだよ。

14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
4DX(座席が動いたり風や水しぶきが出たりする体感型の上映)で映画を観に行ったとき、始まった瞬間にトイレに行きたくなって、席に戻って3Dメガネをかけたのは開始5分後くらいだった。で、見た瞬間に分かったんだけど、渡されたメガネ用とは違う版の映像が流れてるんだよ。スタッフに言いに行ったら「ほかに苦情は出てませんよ。古い映画なので、そういう映像なんです」って。一人でいいから中を覗いてみてくれって頼んだら、案の定違う版で、正しいほうで最初から上映し直しになった。

250人が5分間、間違った版の3D映画を黙って見てたんだよ。ぐちゃぐちゃの映像で頭を痛くしながら、誰かが何とかしてくれるのを待ってただけ😵‍💫

15. 名無しのReddit住民
たいていの人は「答えが分からない」状態が気持ち悪すぎて、そのモヤモヤから逃げるためなら、ありえない理屈やめちゃくちゃな答えでも受け入れちゃう。「分からない」のまま置いておけるのって、実はかなり難しいことなんだと思う。

16. 名無しのReddit住民
誰も自分の物語の悪役じゃない。どんなに最低なやつに見えても、本人の中には「自分のやってることは問題ないし、自分は悪い人間じゃない」っていう理由がちゃんとある。

人を傷つけてる、残酷なことをしてるって自覚がある場合でも、「相手はそうされて当然だ」っていう理由が用意されてる。もしくは「長い目で見れば相手のためになる」ってやつ。「鍛えてやってる」とか「世の中の厳しさを教えてやってる」とかね。どこまで掘っても言い訳しか出てこない。

要するに、自分が怪物だと気づかないまま怪物でいるのは、ありえるどころか、わりとよくあることなんだよ。

17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
人は他人の過ちには裁判官になって、自分の過ちには弁護士になる。言われてみれば、自分もまさにそれだわ。

18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
その瞬間はそうかもしれない。でも、感情じゃなくて冷静な頭で自分の選択や振る舞いを振り返れば、誰だって本当のところは見えてくると思う。直視するのはめちゃくちゃしんどいけどね。それに、本人がそれを受け入れる気にならないと始まらない。自分と向き合う作業がかなり要るよ。

19. 名無しのReddit住民
脳は過去の記憶を、動画ファイルみたいに再生してるわけじゃない。何かを思い出すたびに、実は「前回思い出したときの記憶」を思い出してるようなものらしい。だから何十年もたつうちに、いちばん大切にしてる思い出ですら、自分でも気づかないまま何度も書き換えられて、編集されて、壊れていってるんだって。

20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
10歳の誕生日を思い出そうとしたら、ネットで何百回も転載されて画質がボロボロになった画像みたいになってて、しかもなぜか視界の端にずっと転載元アプリの透かしロゴが入ってる、みたいなことか。

21. 名無しのReddit住民
周りの空気や集団の力学で、ごく普通の人がとんでもなく非道なことをやってしまう。しかもそのあとも、自分のことを善良でまっとうな人間だと思い続けられる。それがどれだけ簡単に起きるか、ってことかな。

22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
まさにミルグラム実験だよね。被験者は装置を操作して、別の「被験者」に電気ショックを与えるよう指示される。でも相手は実は役者。被験者は、相手が明らかに苦しんでいても、装置に「危険」と書かれた電圧まで来ても、もっと上げるように言われ続ける。

それっぽい権威のある人に言われれば、普通の人でも他人に苦痛を与えられてしまう、っていう実験。ナチスの収容所で働いてた人たちがなぜあんなことをできたのか、その説明に使われることもある。上から言われたから、って。

※ ミルグラム実験:1960年代にアメリカの心理学者スタンレー・ミルグラムが行った「権威への服従」の実験。電気ショックは偽物で、苦しむ相手役は演技をしていた。多くの参加者が指示に従って電圧を上げ続けたとされる一方、近年は実験の手順や結果の解釈に対する批判も出ている。

23. 名無しのReddit住民
こういうスレで有名な実験の名前が出るたびに思うんだけど、心理学の研究って方法がお粗末なものも多くて、再現できないこともあるんだよ。10人で実験して、その結果を人類全体に当てはめたりする。研究結果は鵜呑みにしないで、批判的に見たほうがいい。

※ 心理学では2010年代に、有名な研究を追試しても同じ結果が出ないケースが相次ぎ、「再現性の危機」と呼ばれて問題になった。

24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
心理学の研究のもう一つの問題は、被験者が心理学部の1年生ばっかりってこと。社会的・経済的な事情で、その時点でかなりの人(とくに社会的に弱い立場の人たち)が抜け落ちてるのに、その結果を世の中の人全体に当てはめちゃう。こういう死角があるから、研究の方法そのものを疑ってかかる視点がすごく大事なんだよ。

25. 名無しのReddit住民
自由意志なんて存在しない。意識っていうのは、無意識がとっくに決めたことに、あとから言い訳をくっつけてるだけみたいなもんだよ。

26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
上で出てた「弁護士」のたとえ、脳そのものにも当てはまると思う。脳は科学者じゃなくて弁護士なんだよ。証拠を見てから結論を出すんじゃなくて、先に結論があって、それを守れる証拠をあとから集めてくる。

27. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
「自由意志があるか、誰かに操られてるか」の二択で考えるのがそもそも違うと思う。自由意志がないっていうのは、誰かに無理やりやらされてるとか、ただの機械だとかって意味じゃない。どんな場面でも、何を選ぶかは、自分の体や脳のつくりとか、それまでに起きたすべての出来事とか、自分ではどうにもできない要素で決まってる、って意味なんだよ。

28. 名無しのReddit住民
人間を教育するのと犬をしつけるのって、実はそんなに違わない。ほめる、決まりを守らせる、同じことを何度も繰り返す。やってることはだいたい一緒なんだよね。

29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
幼児も子犬も、必要なのはぶれない線引きと一貫性。それと、どっちもごほうびのおやつにはめっぽう弱い。

30. 名無しのReddit住民
1. 自信があることは、能力がある証拠にはならない。
2. あなたを恋しがってる人の中には、あなた自身じゃなくて、あなたといたときの自分の気分を恋しがってるだけの人もいる。

まとめ

上位に並んだのは、「人は何にでも慣れる」「他人は行動で、自分は意図で判断する」「誰も自分の物語の悪役じゃない」といった、自分の頭の中の都合のよさに気づかされる話でした。つらい環境に慣れてしまう怖さと、慣れるからこそ立ち直れるしぶとさは同じ仕組みの裏表ですし、脳は結論を先に決めてから理由を集める「弁護士」だというたとえには、思わずうなずいた人も多いのではないでしょうか。

いちばん議論になった傍観者効果には、「キティ・ジェノヴィーズ事件の報道は誇張されていた」「防犯カメラの映像を調べると、たいていは誰かが助けに入っている」という反論も出ました。それでも、4DXの映画館で250人が黙っていた話のように、「誰かが言うだろう」と待ってしまう場面は日常にいくらでもあります。助けが必要なときは全体に叫ばず、一人を指名して頼む。日本の救命講習で教わるのと同じ知恵が、海外のコメント欄でも繰り返し語られていました。

有名な心理学の実験ですら鵜呑みにはできない、という指摘まで含めて、「自分の心ほど当てにならないものはない」と思わされるスレッドでした。皆さんが知ってしまって忘れられなくなった人間心理は何ですか?

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