「学校で習う歴史って、なぜかいつも同じ事件ばっかりじゃない?」——海外掲示板で「もっと注目されていい歴史的事件って何?」という問いが投げられ、世界中の歴史好きが続々と推し事件を挙げていく祭り状態に。米兵とドイツ兵が肩を並べて戦った奇妙な城の戦闘、たった1人しか帰ってこなかった大撤退、メッカで起きた人質事件——「いや、それマジで知らなかった」と思わずブックマークしたくなる話が並んだ。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
南北戦争でね、10万人以上の南部人が北軍側に寝返って戦ってたって話、もっと知られていいと思うんだ。バージニア州出身の士官にいたっては約4割が北軍に行ってる。「南部の誇り」ってよく聞くけど、その南部の中にも奴隷制に反対して命懸けで北軍に加わった人たちがいたのに、なぜかその存在だけきれいに忘れられてる。※ 南北戦争(1861〜65)はアメリカが奴隷制をめぐって北部と南部に分かれて戦った内戦。日本では「北 vs 南」で語られがちだが、実態は地域内でも賛否が真っ二つだった。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
テネシー州なんてその縮図でめちゃくちゃ面白いよ。州の中で北軍支持と南軍支持が真っ二つに割れてて、隣同士の村で戦争してる感じ。ミズーリ州も州内で小さな南北戦争が起きてた。映画みたいに「南部=南軍」じゃなかったんだよね。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
これ大事な視点だよね。「南部の伝統を誇る」と言うなら、南軍じゃなくて奴隷制と戦った南部人を称えればいいだけの話。誰を英雄に選ぶかは「選択」なんだよ。
4. 名無しのReddit住民
イッター城の戦いを推したい。※ 1945年5月、オーストリアのイッター城で起きたWW2末期の戦闘。第二次世界大戦中、唯一アメリカ軍とドイツ国防軍の兵士が同じ側で戦った戦闘として知られる。 アメリカ兵、城に幽閉されてたフランス人政治犯、寝返ったドイツ国防軍兵、そしてSSの離反者が一緒になって、攻めてきた武装親衛隊と戦ったの。シナリオ書いてもボツになるレベルで嘘っぽいけど全部本当の話。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
これハリウッドが映画化しないのが本気で意味わからん。「敵だったはずの軍人が共闘」って構図、王道中の王道なのに。6. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
実はもう1個あってさ、コーボーイ作戦って言うんだけど、米軍とドイツ国防軍が一緒に連合軍捕虜の救出やったやつ。戦争末期のあの混乱期、地図上の前線と現場の関係はもうグチャグチャだったみたい。
7. 名無しのReddit住民
タルサ人種虐殺事件。※ 1921年、米オクラホマ州タルサの黒人富裕地区「ブラック・ウォール街」が白人暴徒に襲撃され、300人前後が殺害されたとされる事件。長く米国の教科書からも消されていた。 俺、海外ドラマの『ウォッチメン』で初めて知ってググったよ。学校でも大学でも一度も習わなかった。アメリカで起きたのに、アメリカ人ですら知らないってどういうこと?
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
タルサだけじゃなくて、黒人コミュニティが少しでも経済的に豊かになるたびに同じことが繰り返されたんだよね。焼かれて略奪されて、また一から。「自分たちで頑張ればいいじゃん」って意見がいかに歴史を見てないかがよく分かる。9. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
サンダウン・タウンも俺、映画『グリーンブック』で初めて知った口だよ。※ サンダウン・タウン=「日没後は黒人立ち入り禁止」を看板や条例で定めていた米国の町。20世紀半ばまで多数存在した。 なんで義務教育で教えないのか、本当に謎。
10. 名無しのReddit住民
1979年のメッカ・グランドモスク占拠事件は世界史的にもっと注目されるべき。※ サウジアラビア・メッカの最高聖地カアバ神殿が、過激派グループに2週間にわたって武力占拠された事件。最終的にフランスの特殊部隊の協力で鎮圧。 イスラム圏の人なら誰でも知ってるレベルの大事件なのに、欧米でも日本でもほぼ語られない。
11. 名無しのReddit住民
1842年、英軍がアフガニスタンのカブールから撤退したやつ。※ 第一次アングロ・アフガン戦争での出来事。イギリス東インド会社の軍と民間人合わせて約1万6千人が撤退を開始した。 ジャララバードを目指して1万6千人が出発して、最終的に生き残って辿り着いたのはたった1人。軍事史上もっとも壊滅的な失敗のひとつ。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
「アフガンは帝国の墓場」ってフレーズ、まさにここから始まってるんだよね。イギリスもソ連もアメリカも、結局同じ轍を踏んだ。
13. 名無しのReddit住民
ポル・ポト政権って、実はアメリカと中国が支援してて、最終的に倒したのはベトナム戦争後のベトナムだったって話。※ ポル・ポト=カンボジアで1975〜79年に独裁を敷き、自国民150万人以上を殺害したとされるクメール・ルージュの最高指導者。 冷戦の力学が絡んでて教科書では超サラッとしか触れられない。
14. 名無しのReddit住民
第一次・第二次コンゴ戦争。死者数で言えば第二次世界大戦以降で最悪の戦争のひとつなのに、日本の報道で見たことある人どれくらいいる? アフリカで起きると、どれだけ大規模でも世界の関心の外に置かれがち。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
9カ国以上の軍が直接介入してたって聞いて、いやそれもう完全に世界大戦じゃん…ってなった。
16. 名無しのReddit住民
第二次大戦中、アメリカが日系人だけじゃなくイタリア系アメリカ人も収容してたって話。※ 1942年、敵性外国人としてイタリア系約60万人が「敵性外国人」に指定され、移動制限・財産没収・一部は収容所送りになった。 「強制収容=日系人だけ」って思ってる人がほとんどだけど、規模こそ違えど他の民族にも適用されてた。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
ドイツ系アメリカ人もやられてたよ。グアンタナモ収容所まで含めれば、アメリカの「収容所」の歴史は今もまだ続いてるとも言える。
18. 名無しのReddit住民
ジョン・ブラウンのハーパーズ・フェリー武器庫襲撃は祝日にすべき。※ 1859年、奴隷解放を目指す急進派ジョン・ブラウンが、奴隷の武装蜂起を企てて米軍の武器庫を襲った事件。失敗して処刑されたが南北戦争の引き金のひとつになった。 当時から見れば過激派なんだけど、奴隷解放のために命を張った白人がいたって事実は重い。
19. 名無しのReddit住民
ナチスが政権を取った1933年から、ホロコーストの「最終解決」が決まる1941年までの8年間。みんな「二度と繰り返さない」って言うけど、ホロコーストが「どうやって準備されたか」の方は驚くほど語られない。いきなりガス室ができたわけじゃないんだよ。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
最初は「他者化」、次に「制度的な差別」、次に「人間扱いしない言説」、最後に「身分の識別」——この手順がほぼ全部の大虐殺で繰り返されてる。研究で明らかになってるのに、現在進行形で同じパターンが起きてもみんな見て見ぬふり。
21. 名無しのReddit住民
12世紀から19世紀にかけてイングランドで進んだ「囲い込み」運動。※ 共有農地を地主が私有地として柵で囲い、農民を締め出した一連の動き。日本では世界史の用語集にちょこっと出てくる程度だが、近代資本主義の出発点とも言われる。 何百年も村人が共同で使ってた土地が、ある日「ここはもう俺の土地ね」って言われて家まで取り壊される。土地から追い出された人たちが工場労働者になって、産業革命の原料になっていくわけ。
22. 名無しのReddit住民
ストーンウォール事件。※ 1969年、ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン」への警察手入れに客たちが暴動で応じた事件。LGBTQ運動の起点とされる。 今のプライドパレードがあるのは、あの夜に警官に石を投げた人たちのおかげなのに、何があった事件か知らない若者が増えてる気がする。
23. 名無しのReddit住民
アメリカでの「黄禍論」の歴史。※ 19世紀末から20世紀前半に欧米で広まった、東アジア人を「脅威」とみなす差別的言説。中国人排斥法(1882年)などの法律にもつながった。 当時の風刺画とか今見るとマジでびっくりする。そして現代のアジア人ステレオタイプは、結構この頃に作られたまま残ってるんだよね。
24. 名無しのReddit住民
ネイティブ・アメリカンの大虐殺。何百もの部族が消滅させられた話。「先住民問題」って言葉で1行で片付けられがちだけど、規模で言えば人類史でも有数の民族浄化だよ。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
病気での死者まで含めると数千万人規模って試算もある。ヨーロッパから持ち込まれた天然痘が先回りして、白人が入植する頃にはすでに村が壊滅してた地域も多かったらしい。
26. 名無しのReddit住民
英国内戦(清教徒革命)。※ 1642〜51年、議会派と王党派が戦い、国王チャールズ1世が処刑された英国の内戦。日本では「ピューリタン革命」の名で習う。 アメリカ独立の時の「自由」「権利」「議会主権」みたいな思想、ほぼ全部この時代のイギリスで先に育った発想なんだよね。アメリカ革命の独自性、実はそんなに無い。
27. 名無しのReddit住民
ハイチ革命。世界で唯一、奴隷たちが武装蜂起して独立国家を作った革命。※ 1791〜1804年、フランス領サン=ドマングの黒人奴隷たちが蜂起し、ナポレオン軍を撃退して独立を達成した。 ナポレオン軍が負けてるんだよ? なのに世界史で扱われる時間はフランス革命の100分の1くらい。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
しかも独立後、「補償金」の名目で欧米列強からとんでもない額を払わされ続けて、その借金が今のハイチの貧困の根っこにある。革命に勝っても、勝った代償が200年続くって地獄すぎる。
29. 名無しのReddit住民
1956年のハンガリー動乱。※ ソ連の支配に反発したハンガリー国民が起こした蜂起。一時は政権交代に成功したが、ソ連軍の戦車部隊が侵攻して鎮圧、数千人が死亡した。 学生やら主婦やら、武器も無い市民がソ連の戦車に火炎瓶で立ち向かった。世界がほぼ何もしてくれなかった事実も含めて、ちゃんと記憶されるべき。
30. 名無しのReddit住民
こういうスレ読むとさ、自分が「歴史」だと思ってたものがどれだけ偏ったセレクションだったか思い知らされるよね。教科書って結局、誰かが「これは載せる、これは載せない」って選んだ結果なんだなって。みんなのコメント全部メモった。
まとめ
並んだ顔ぶれを見ると、推されている事件には共通点がある。ひとつは「敗者・少数派・植民地側」から見た歴史で、勝者の物語からこぼれ落ちたもの。タルサ虐殺、ハイチ革命、ハンガリー動乱、コンゴ戦争——どれも当事者にとっては世界の中心の出来事なのに、世界史の年表ではほぼ空白扱いだ。もうひとつは「現代の出来事の起源を作った事件」。囲い込みは資本主義を、ストーンウォールはプライドを、メッカ占拠はサウジ強硬保守化を生んだ。今のニュースの「なぜ?」を遡ると、教科書の片隅にすら載っていない事件に行き着くことが多い。日本の歴史教育もだいぶ偏ったセレクションになっているはずで、海外から見た時の「日本の盲点」も同じくらいあるんだろう。皆さんがこのスレッドに付け足すなら、どの事件を推しますか?

コメント
杉原千畝。
教科書に載らない歴史なんて山程ありまして。
「黄禍論」の歴史は3回ある、1回目が「中国人排斥法」2回目が日露戦争後のドイツ、3回目がJohnson–Reed Act、本来は黄禍論に含まれないんだが「排日移民法」って訳語から黄禍論入り。
歴史と呼ばれる中で「迫害」が出て来たら嘘だと思え、一般論として敗者・少数派・植民地側には記録がないから盛り放題。
正確性に欠けるが犠牲者の多さで言うなら太平天国の乱の後始末と、レニングラード包囲戦を挙げるな。
ユダヤ人排斥を掘り下げていったら『音楽におけるユダヤ性』でワーグナーの論文まで行き着いた、なんとドイツ帝国建国前なんだな。
選民思想は経済学者のマックス・ヴェーバーも噛んでいたりする。
>日本では世界史の用語集にちょこっと出てくる程度だが、
エンクロージャーでしょ、掘り下げるとヘンリー8世まで至るんだが、12世紀って正教徒革命の前だが。
近年の研究では2回に分かれていて、2回目は食料増産に伴う人口増加で都市に出ただけでした。
そうでないと、都市人口の食料が賄えないでしょ。
>ポル・ポト政権って、
意味も判らず中国共産党系の文化大革命の真似をしただけでした、他方でベトナムはソビエト共産党系。
ポルポトはあれだ宗主国のフランスで学生運動の原始共産制に染まった奴が
本当に政治指導者になって「ぼくのかんがえたしゃかい」をやり始めて
社会がぶっ壊れた奴。要するに日本赤軍構成員みたいなのがガチ権力握って
なにもわからないのに現実と乖離した空想ベースの統治やったらの実例